北九州の旅:門司港駅
承前:北九州の旅
JR門司港駅(福岡県北九州市門司区西海岸)地図
小倉からJRに乗って、終点門司港駅に着いたのは2006年7月30日(日)の午後だった。あっという間だった。この度(旅)は午前を小倉・松本清張記念館見学、午後は門司港レトロを案内してもらう手はずになっていた。
ずっと古い知識や記憶では、北九州一帯は炭坑の町、八幡製鉄の町、重工業の町と、どれをとっても「重い」雰囲気の地域だった。小中学の社会科ではそう習っていた。その中で門司といえば関門トンネル、関門海峡・壇ノ浦、だった。
それが、到着したとたんに何とも言えない気持になった。懐かしさのようなものだ。もちろん「レトロ」という宣伝文句に染まったせいもあろうが、駅舎に立ったとき、「門司港」は値うちのある場所だと感じた。
海と港と近代史と町並みと、鉄道終着点。そういうものを、過去を捨てずに組み合わせ甦らせた町として、特筆に値する。
わずかに数時間の旅だから、詳細を知らないまま通りすぎただけなのだが、写真は数葉残しておいた。下手な解説は最小限にして、まず、古い様式の門司港駅をありのままに写真記録しておく。
門司港駅プラットホーム:到着時
「門司港駅」というのは、ややこしい話だが、もともとは「門司駅」だったらしい。現在の「門司駅」は、名称変更して二駅手前になっている。ネット話をながめていると、観光客が時々、「門司駅」で降りてしまうようだ。まあ、よかろう。
門司港駅:中からプラットホームを見た
帰りに、この改札を抜けてホームに立ったときの開放感は実によかったなぁ。
しかし。どこも同じに見える階段だらけの新幹線駅と比較するのは野暮だが、「門司港駅」はよいなぁ~と、心底思った。
門司港駅の待合所
門司港駅の紗舞館(しゃぶかん)
門司港駅の洗面所
門司港駅の手水鉢
門司港駅の駅長室
門司港駅での記念写真
この門司港駅は、後日掲載する「門司港レトロ」の出発点として、なくてはならぬ施設である。この洋式(ネオ・ルネッサンス)駅舎は国の重要文化財としても、そして門司区にとっても大切な所だと考えた。
参考
門司港駅物語(門司港レトロ地区散策と歴史 NO232 2002.11.22)
鹿児島本線 門司港駅
観光施設(門司港レトロ地区)
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