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2006年6月25日 (日)

NHK功名が辻(25)山崎の城

承前[MuBlog:(24)光秀死す

山崎城跡[京都府乙訓郡大山崎町大山崎]地図(航空写真)

 今夜は武田鉄矢さんが山内家の侍女と恋愛騒動。それはそれでおもしろかった。侍女タキは事情で暇をとって宇治に戻ったとなっているが、実は当時山内一豊がいた山崎城と宇治とは、ほぼ東西一直線。山崎から東へ十数キロのところに平等院がある。当時の人だと徒歩でも二時間程度だろう。

 なんとなく、近場の話なのでよけいに興味が湧いた。
 武田鉄矢さんの(きちべい役)、山内家伝承を語る姿は講釈師、お上手だと思った。

 お市さんが、秀吉を卑しい男と、なじった場面が印象深かった。今更、お市の高慢ちきも、秀吉の野卑さも、あげつらっても仕方ないことだが、秀吉出自が水飲み百姓(どうだったか?)だったことは事実である。百姓は国の宝であるはずなのに(公地公民・律令制度・笑)、わけもなくさげすまれるのは、これいかに。
 一方稀代の名将信長の妹、絶世の美女だったらしいが、お市の方。信長が歴史をダイナミックに動かし、当時の武将たちに恐れられても、妹は別人格。お市が信長並みに歴史のスーパースターとも思えない。
 と、書生っぽい話になりそうなので、気持が悪い。

 何を以て卑しいと人を評価するのか。
 卑しいことは罪なのか。
 そんなことしたら、私の知る大多数は、ほとんど監獄にぶち込まねばならなくなる。

 芸術家も卑しい。
 自分のやりたいことをやって、人の迷惑顧みず、良い作品を残そうなんて、天に唾吐く卑しさだ。この筆致で書くと、政治家も、経済同友会も、聖人君子も、大学教授も宗教家も、すくいがたい卑しさ。
 笑止千万。
 まして庶民、市民なんて、生きている値うちもない卑しさ。
 と、まれに本気で思うこともある。

 ……
 止しましょう。
 で、秀吉が着々と天下を固めていく、その最初の頃が今夜のドラマだった。すでに、一豊を前にしたセリフでは、大阪に城を築き、家臣団屋敷で固める話まで出ていた。
 それにしても、越前北ノ荘の柴田勝家とお市さん。三人の娘さん。歴史を遠望すれば、悲しい定めだったなぁ。

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コメント

清洲会議

三法師を担いだ秀吉の根回しの勝利。そんな、番組でしたね。あたしゃ、那覇のホテルで観てました。

お市さんは、本当はどないなお方だったんでしょうかね?猿が嫌いだったんでしょうか?身近にいる人間程、その価値を見抜けないのが世の常でしょうかね?

本当は、身近な人が才能豊かな人が多いのにね?お市さんは猿の品格の按配を嫌ったのかも?所詮は異なる世界の人でしたからね。

段々とホームドラマみたいになりつつありますね?(笑)

投稿: jo | 2006年6月26日 (月) 20時39分

Joさん、お帰りですか。
 そうですね。お市の方。
 ……
 どうしても目が千代の方へ傾きますから、甲斐甲斐しく、けなげで、賢い千代に比べてしまいます。
 ドラマで大徳寺塔頭のどこかにある信長等身大の木像を写しておりました。お市さんは信長に似た相貌の美形だったようです。
 となると、気性も似てくるものでしょうか。

 あの時代、信長が明智光秀と、秀吉とを両輪のように使いこなしたのは、信長の才能だと思います。流浪の、浪人侍と、わけのわからない小物、秀吉とを、ともに城持ち大名にしてしまった信長は、ものすごい度量があったと思います。
 しかし、そういう感性は、お市にはなかったのでしょうね。

 だんだんホームドラマになってきたという評価ですが、もともとホームドラマだった今期の功名が辻が、どんな風に脱皮していくのかが、私の観たいところです。
 さて。
 視聴者はキャスティングも脚本も、どうこうするわけにはいかないから、おまかせ定食ですよね。

投稿: mu | 2006年6月27日 (火) 07時39分

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