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2006年5月 7日 (日)

NHK功名が辻(18)軍令違反、秀吉謀反

承前[MuBlog:秀吉と柴田

信貴山(奈良県平群町信貴山)地図

 今夜の一話はいくつか含みのあるものとなった。

1.秀吉の暗さ
 秀吉が一豊を、槍だけのイノシシ武者として扱い、粗略にしだした。そう言う意味では蜂須賀一党も、似たようなものだが、なぜ一豊だけを、信貴山攻略中に、危険な松永弾正説得の使者につかわしたのか。もしかしたら、秀吉は千代に横恋慕したのか。部下を死地に追いやり、残された女性をわがものにするという悪辣さは、いかにも秀吉らしい。
 なんとなく一豊は、秀吉や信長のやり方に疑念を強く抱くようになった。
 先回は、山内夫婦は光秀の坂本城に招かれおだやかな日を過ごしている。
 後世、一豊が徳川に味方したことの伏線かもしれない。ちょっと早すぎるが。(まだ、信長、秀吉は生きておる)

2.光秀と濃姫
 信長の妻、美濃の道三の娘、濃姫が明智光秀と昵懇(いとこ?)だったことを強く描写していた。二人の逢瀬にちかい現場を、信長の妹、お市の方に見られている。
 となると、このドラマでは、後日の光秀謀反は、濃姫と信長と光秀の三角関係を匂わす。

3.猿楽師たち
 秀吉の能狂いはつとに有名である。この時代以降、徳川も、そして伊達も能が好きだったようだ。
 観たことはないが「秀吉」という、秀吉の生涯を描かせた演目があるらしい。
 今夜は、この猿楽師たちが、芸能人スパイとしてほのめかされていた。さもありなん。
 一説には(笑)、足利義満時代以来、能楽師(申楽師)達は権門勢家に出入り自由な間者集団だったと、ある。
 能という言葉は大体明治以降に使われ出したようなので、当時は猿楽、申楽というておったようだ。
 
☆松永弾正(久秀)の描き方がよかった。今夜、最期はヒラグモの釜に火薬をいれて信貴山で自爆した。
 なお戦国、下克上の雄(笑)松永弾正については、山田風太郎『伊賀忍法帖』(講談社文庫)に、うそうそしいまでにおもしろく、波瀾万丈の悪役として色濃く描かれていた。これは凄いですよ。

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