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2006年5月14日 (日)

三番隊長2005レスタトの置きみやげ

肖像画

MuPhoto
 ユトリロが、酔っぱらいだから町に出ると官憲にしょっ引かれたにもかかわらず、モンマルトルの下町を数百枚描いた、どうやって街の白い壁を~。TVでそんな番組があった。答えは、絵葉書を見て、とのことだった。葛野の三番隊長2005レスタト氏は、デジカメの写真を見て、現代の若者や初老を肖像画にした。そんな置きみやげが、今春あった。

荒木飛呂彦のデザイン

ユニクロ+荒木飛呂彦のTシャツ拡大
 あたかもレスタトのように、影も見せずに、ある日突然部屋にあらわれ、もう一つの置きみやげを、置いていった(笑)。たまたま在室だから直接受け取ったが、本来ならば不在の日、時間だった。部屋に飾ればよいでしょうとのこと、~。荒木先生のユニクロとの提携で作られたTシャツで、即日完売のしろものらしい。ありがたい、と合掌。

ユニクロ+荒木飛呂彦のTシャツ

ユニクロ+荒木飛呂彦のTシャツ

 年に何回か、倶楽部ご隠居さん達が立ち寄ってくれる。ドアノブに大抵なにかぶら下がっている(笑)。うれしいもんだ。今回のお礼には、いま読書中の『ヒストリアン』を貸しだそうと決めた。
「ドアにかけておくから、帰りに持っていってください」と、こんな様子だなぁ。

 ヒストリアンは、いずれ感読し終えたなら、記事にする。ただ、途中経過ではあるが、吸血鬼伝承の極みになる図書だと味わっている。これは、想像以上の作品だ。ベストセラーの要件を何一つ兼ね備えていないのに、じんじんと迫ってくる。賞賛する言葉を、……もどかしいのだが。一巻の終盤に至るも、波瀾万丈がない。なのに、イスタンブール、ビザンチン帝國陥落、オスマントルコの隆盛が眼前に迫る。現代の作品であり、歴史小説ではない(と、言い切る)。
 オックスフォード大学キャンパス、図書館が身体全体を包み込んでくる。そんな図書館、図書、古書、街の片隅に見え隠れする串刺し公、というよりもヴァンパイア。
 なんとも、言語芸術とはすばらしいものだ。
 これを、いずれ置きみやげへのお礼に、お貸ししよう。気前よく差し上げないのが、図書館学者根性(笑)。

追伸 『ヒストリアン』メモ
 この作品は、私も以前熱中したダ・ヴィンチ・コードとは、別の文藝世界観によって描かれている。強いて申せば、アン・ライスの極上部分だけを、さらに極めたともいえる。いや、そういう比較はしない方がよかろう。自立した現代作品だ。

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