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2006年4月15日 (土)

むだばなし

 今日は朝から葛野にきて、二仕事おえた。ぼんやり、ほっとしていると、むだむだしい話が頭の中を走り出した。あとの大きな二仕事は、午後だから一服。もともと木幡でも葛野でも、無駄話は少ない方だ。暇があれば横臥したり、本を読んだり、雑務をしている。いわゆる短っ尻というか、人と会っても、めったにあわないが、一時間程度が限度だ。ほっこりするのは、風呂とか食事中とか、床の中で眠っている時くらいだ。

 カテゴリーを小説木幡記にしたのは、MuBlogでは原則「小説葛野記」を使わないからだ。それは別にblogを作ってある。しかしなんとなくむだむだしい想念が渦巻くので、小説木幡記にしておいた。他意はない。

 つまり、それは昨夜のことだった。急になんにもすることが無くなって、TVの前に枕をおいて横になったら、派手派手しい画面と音が鳴り出した。スコーピオン・キングという映画だった。あらかじめ言うておくと、最後までみてしまっったぁ。

 スコーピオン・キングというカタカナが腹立たしくなった。サソリの王、蠍王、毒蠍の陰謀、死闘:蠍vs毒蛇、とか純正邦画名をあれこれ考えていた。結局、蠍王がよろしかろうと、今思っている。

 悪い王が、正しいアッカド人勇士を殺害するために工夫をしていた。サソリを数匹殺してサソリ毒(そんなのがあるのかどうかは、わからない)を絞り出し、その液体に鏃をひたし、部下に手渡す。部下は隙をみてその勇士の太ももに、鞘(鏃に鞘をつけていた。こってますね)を払った鏃を突き刺した。勇士は倒れた。その夜、熱をだして生死の縁をさまよったが、綺麗な女性が口元で息をすってサソリ毒を吸い込んだら、勇士は元気になった。綺麗な女性はちょっとだるくなった程度に描かれていた。
 感想は、ひねり潰されたサソリ数匹が哀れだった。

 ある日、勇士はつかまって、砂漠の中で首だけだして土中に埋められた。近くの蟻塚を、ソドムかゴモラの兵士が松明でいぶしだした。蟻(蟻塚の蟻はありじゃないのかもしれない。いや、それは白蟻のことだったか?)がわんさかごにょごにょぞわぞわはい出してきた。近くには髑髏がころがっていた。この刑死は凄惨な様相をイメージさせたが、まあ、ヒーローが途中で死んでは話にならない。一緒につかまった馬泥棒が抜け出して、アルコールを口に含んで、吹き散らし、それに火をつけた。縁日の火拭き男の源流か。火炎放射器の原点なのかもしれない。
 感想は、そうか、蟻は肉食か(ほんとかな?)。蟻は火に弱いのか。うむ。

 悪い王には、アジア系の綺麗な女性がそばにいて、カッサンドラとかいう予言者役をしていた。悪い王は、彼女の託宣でこれまで周辺を征服してきたようだ。ところが、~書きにくいが、その悪い王はカッサンドラが好きなのに、自分の自由にしてはいない設定だった。つまり、カッサンドラは、男性とどうこうなると予知能力が落ちて無くなると言い張るわけだ。このことが、勇士との関係で、いろいろおもしろい結果をもたらすのだが。
 感想は、そうか、しかし分かるようで分からない。つまり、常時女性はストレス状態、ヒステリー状態でないと、自分の能力を発揮できないなんて、そんな設定はちと不公平だな。

 というわけで、昼の最初のしごと、来客がいまあった。
 これから授業の相談にはいるので、無駄無駄しい話は、これで終わる。

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