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2006年3月24日 (金)

四条大橋界隈と三条大橋:私の京都・河原町通{四条→三条}

承前[MuBlog:とんとん来

四条大橋(京都市)地図

三条大橋と北山遠望

三条大橋と北山遠望
 とんとん来を満足げにでて、さて今日(3月21日)はどこへ、と数秒考えたが、行き先はすぐに思い出した。まず四条通りを西に歩を進めた。東に行けば祇園八坂神社で精進、西に行けば繁華街。うまくできている。ところが、四条大橋の真ん中に立ったとたん、自然に立ち止まり北を向いた。何百回見たか分からない、見慣れた景色である。鴨川、三条大橋、北山遠望の図だった。
 この構図では、三条大橋まで500mある。光学3倍のちっこいカメラだが、トリミングするとこのくらいに見える。
 橋の向こうには下鴨神社のタダスノ森があって、そこから空に向かって山が数重霞んで見える。山紫水明とはよく言ったものだ。季節感は写真から見て取れないが、京都の冬と春との間は、こんな様子だった。

外気温13度

外気温
 その日は「サッポロビール」提供外気温計だが、昔はパナソニックだったような気がする。そのうち、また変わるのだろうか。この温度計施設は、朝は旭があたって見えなくなり、役に立たない。そして意外にも、四条大橋を相当に東側まで歩かないと角度の関係で見えない。早朝出向くときは反射して見えず、帰路は橋を渡り切るまで見えない。不思議な温度計だ(笑)。
 いま、写真をみていて初めて気がついた。つまり、この温度計ビルの一階はポリスボックス「交番」である。(実は隣接したビルかもしれない)しかし、よく見ると当たり前だが、上階が四階まである。はて、一階が交番とまでは数十年も知識にあったが、上階は一体何なんだろう。不思議なビルだ。
 右側は、料理屋「いづもや」さんだ。ガラスが透けて、橋から人の顔までよく見える。なんとなく、入るのが気恥ずかしい。
 さらに、橋上には南を向いて、笠をかぶった修行僧がいる、……。街には、本当にいろいろなものがあるな。

団栗橋、そして松原橋
 四条大橋から南を写すと、手前から団栗橋、そして向こうに松原橋が見える。五条大橋は見えないが、松原橋が義経時代の五条大橋位置だったことは、よく知られている。

団栗橋、そして松原橋

東華菜館の屋上アップ
 四条大橋の西詰め南。またこの建物にカメラを向けてしまった。裸眼ではこれだけしげしげと眺められない。
 [MuBlog:私の京都、東華菜館ビル写真

東華菜館の屋上アップ

東華菜館
 こうやってみると、本当に京都の町には、いろんなものがある。このビルを買い取って内部を大改装し、外部を修復して、そして、図書館を造ってみたくなった。私の図書館(爆)。

東華菜館

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コメント

鴨川は京都の顔?

 私の京都・河原町通(四条→三条)シリーズは落ち着いた気持ちで見られます。
見慣れた風景とはそういうものなのでしょうか。
とりわけ鴨川からの遠望は当方も好むところのものであります。

 (三条大橋と北山遠望)の写真でも分かりますが鴨川周辺は高い建物がなく、変わり行く京都の中でもかろうじて景観が保存されている地区だと思います。
いつだったかお昼頃、鴨川を見ながらビールを飲みたくなりました。
そこでタクシーの運転手さんに頼み、丸太町の東側当たりからず~っと鴨川を上流へ向かって貰い、鴨川を見下ろせるようなレストランでもないかと探したのです。

 上賀茂神社当たりまで粘りましたが、そういう不届きな願望を満たせる場所はありませんでした。
結局川べりは諦めて、四条まで舞い戻り、東華菜館の最上階でビールを飲んだのでした。
ビールを飲みながら改めて、景観を必死で守ろうとしている京都のピープルの苦労を偲んだのでありました。

投稿: ふうてん | 2006年3月24日 (金) 12時40分

ふうてん | 2006年3月24日 午後 12時40分

 いや、よいお話でした。そうですか、上賀茂まで走っても、見下ろせるレストランはなかったですか。となると、この東華菜館は特筆に値する場所となりますね。

 以前も記したのですが、ここに入場した経験がないのです。北京料理らしいですが、一度は入ってみたいです。幼児期の心的外傷(笑)というか、高級店だから庶民が入ろうとすると拒絶されるような~そんな思い出一杯の中華店ですね。いや、いまとなってはビルごと買い取りたいですよ。

 ところで私もしつこい性格なのか、同じところをぐるぐると何百回も経巡る質のようです。で、なんど歩いても、「初めて」の驚きと、既視感の奇妙さが入り交じり、毎日毎日不思議な体験をしております。
 もうすぐ授業なのですが、毎朝、教室番号を確認し、毎朝学生の顔ぶれを確かめて、毎朝教科書の内容を確認しています。別にね、記憶がないというような、ぼけたわけでもないのに、驚きを味わいつつ、同じことを繰り返す、それが儀式、セレモニー、いやはや得な人生です(いつも、新鮮だからね(爆笑))。

投稿: Mu→ふうてん | 2006年3月24日 (金) 13時55分

 (北山遠望)の写真がいいですね。
 京都を離れて20年になりますが、このような山も川も美しい風景には、出会えなかったような気がします。小川のような(佐保川)では、このように水量が豊かな(鴨川)には、かないません(笑)。
 先日、花園の方から(嵐山)を望みましたが、大和の山々と違って、京都の山は高いなぁ~と感じました。

 (鴨川を見下ろせるレストラン?)
 鴨川を見下ろせる(喫茶店)になら、入ったことがあります。一度だけ。まだ20代の頃でした。場所はどこだったのか?車で連れて行ってもらったので、わからずじまいです。ただ、鴨川の流れがとても美しくて、(こんないいお店をよく知ったはるなぁ。)と連れて来てもらった人に感心した覚えがあります。
 女性にマメな方に聞けば、そういうお店は、わかるんじゃないですか(笑)。

投稿: wd | 2006年3月24日 (金) 14時51分

 おぼろげながら、場所は(荒神橋)より北で、細い外付けの階段を上っていった記憶があります。もう一度行きたくて、車の乗れる友達に探してもらったのですが、そのときは見つかりませんでした。
 (連れていってくれた人に聞くしかないのかなぁ~?でも、もう70を越えたはるしなぁ~。覚えたはるかなぁ~。)

投稿: wd | 2006年3月24日 (金) 16時07分

wd | 2006年3月24日 午後 04時07分

 そうですね、この北山が重なっている風景はいつ見ても、気持ちよいです。

 鴨川に接して高いレストランだと、カニ料理のカーニバルタイムズとかいうのが丸太町にありましたが、そこの上階は利用をしりません(つまり、店は一階だけとか)。

 荒神橋より北ですと、あのあたり、府立病院があったような(笑)。まさか病室でお茶もしないでしょう。そのほか、なにか共済関係のホテルがあって、そこかな、とも想像しました。

 ここのところは、ふうてんさんが探してもないのだから、私もしらないのだから、幻の鴨川畔喫茶店にしておきましょう。

投稿: Mu→wd | 2006年3月24日 (金) 18時10分

あったのですねえ昔は、葵橋東詰めに

 当方は学生時代、下鴨神社近くに下宿していたことがあります。
下鴨神社と鴨川の中間くらいなところでした。
鴨川を少し下っていくと葵橋というのがあります。
そこの東詰め、北側の鴨川沿いの建物の確か2階におしゃれな喫茶店のようなレストランのような店がありました。
カタカナ名だったと思いますが店の名前は忘却の彼方です。

 卒業までの間に何度か行ったような記憶があります。
北白川の東伊織町に住むようになってからも行ったような気がするので駐車場があったと思います。
15年くらい前でしたか、訪ねてみたのですがもう店はなくなっていました。
これは自身の体験なのか(女性にマメな)友人の話なのか定かではありませんが・・・。

(荒神橋)のたもとのジャズ喫茶(シャンクレ~ル)はずいぶん通いました。
この店も数年前に姿を消しました。

投稿: ふうてん | 2006年3月24日 (金) 20時08分

ふうてん | 2006年3月24日 午後 08時08分

 みなさん、すでにこの世にないものを、さがしておられる風情(笑)

 まめな男衆にまめな女衆、消えた喫茶店は見つからないようですなぁ。

 消えたといえば、私も一つ体験談。中学、高校くらいでしたか、四条の高島屋裏西に、「再会」というロココ風喫茶店がありました。それがいつの間にか、京都市庁西にうつり、その後ようとして姿が見えず、記憶にとどめていたのですがぁ。(なかなか珍しい店だったのです)

 なんと。おどろくなかれ(誰も驚かんな)、山科に10年前に発見したのです。同じ名前だけの話だから、オーナーが一緒かどうかまでは知りませんが。

 ただし、この数年行ったこともないので、いまあるかどうかは、まったく分かりません。

「消えた喫茶店」完。

投稿: Mu→ふうてん | 2006年3月25日 (土) 04時02分

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