« 絵葉書:冬の合掌造(白川郷) | トップページ | TEロレンス・バイク・ドラキュラ・廃藩置県の夜 »

2006年3月 1日 (水)

ある夏のカナン96(抄) 「あほ」と「古今烏丸」

あほ(京都市中京区富小路通錦小路下ル西大文字町)地図 紹介サイト
COCON・古今烏丸(京都市下京区水銀屋町)地図 紹介サイト

 昨夏、関東から古い友人K君が京都にきた。リッツ氏が人を集めてくれて小宴をもった。行ったところが「あほ」と言う名の創作小料理屋だった。

あほの皿

あほの皿
 取り皿に描かれた「あほ」の踊りぐあいや、箸入れのデザインをみていると、あほっぽくぐにゃりと振る舞う姿が浮かんできた。料理も雰囲気もあほっぽいのじゃなくて、客に「あんた、あほや」というているのか、みずから「あほな皿ドス」というておるのか、やんわりと考えさせる妙があった。

日本酒

日本酒?

結構K君の飲みっぷり

結構K君の飲みっぷり
 K君は由来があって「結構K君」と言われている。カナン96に顔をだしていた一年間は、昨日のようだが、すでに十年も経ってしまった。そのころ、K君の半ば昔話として、TDLの年間パスポートを持って、仲間と毎週通っていた、そんな話を聞かせてくれた。当時まだ高額だった携帯電話をみんなもって、ひたすらTDLに通っていた。「何しに行くの、何してるの、そこで」という数万回の私の質問に、数万回の微笑で答えていた。

あほの前にたたずむ

あほの前にたたずむ

古今の一階

古今の一階
 「あほ」からなぜ当夜、離れた古今烏丸まで歩いたのか、まだ一年も経たないのに、まったく覚えていない。K君のホテルの都合か、あるいはまだ古今烏丸が物珍しかったのか。贅沢な空間だった。壁には薄い水の皮膜が流れていた。

 とりとめもない記憶をいっぱい抱え込んで、毎日毎週毎月毎年、すぎていく。カナン96という研究会も、1996年ころにはメンバー平均年齢20代だった。昨夏あつまれたのは、K君、リッツ厨房師、DJ、ツオイエだった。肝心の初代船長がいなかった。復興華南2006もそろそろ、船長が「舟が、でるぞぉ~」という季節になってきた。この写真集をつくりながら、思い出していた。

|

« 絵葉書:冬の合掌造(白川郷) | トップページ | TEロレンス・バイク・ドラキュラ・廃藩置県の夜 »

カナーン96」カテゴリの記事

美味しいところ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ある夏のカナン96(抄) 「あほ」と「古今烏丸」:

« 絵葉書:冬の合掌造(白川郷) | トップページ | TEロレンス・バイク・ドラキュラ・廃藩置県の夜 »