過去の共同演習作品:情報図書館学
承前[MuBlog]
さてその倶楽部の対外的事業は現在四つある。
0.機関誌「Truth」の発行
1.倶楽部ホームページやblogを管理すること。
2.倶楽部所蔵の図書情報を整理すること。
3.十数年にわたる学生達の共同演習入賞作品を整理すること。
この四つが対外的情報サービスとして行われている。享受者は、学内外の司書受講生、卒業生、そして図書館を趣味にしている不特定多数の人達。図書館には不思議な魔力があって、世の中にはなんとなく書庫や図書の好きな御仁が、沢山いる。
司書にも、上等な趣味職としか思えない人を、これまでMuは何人も見てきた。分からない利用者のわからない質問に親身になって奔走するには、そういう司書でないとつとまらない。サービスは理屈では限界がある。
上記0は別途考えるにしても、1~3までは古風にいうと「整理部門、情報管理部門」であって、それぞれ一番、二番、三番隊長が仕切っている。たとえば新選組で三番組長といえば永倉新八さんだが、各年次手練れが多い。他には事務局として、局長、副長、経理、書記、そして新たに参事がいる。こちらは、組織維持に重点が置かれている。
さて今日は三番隊系の仕事をまとめておく。上記例では3の「入賞作品整理」となる。
昨年2005の三番隊長は「レスタト班総長」という、荘重な特別職に昇格した。初代三番隊長2002以来、各年次の努力によってようやく作品の内容抄出が四科目・数年間分掲載されるに至ったのである。たとえば情報図書館学の近未来図書館設計で、平成16年度上位に入った作品「デパートメント・ライブラリー」を御覧いただきたい。Muはこの班が司書職を機能に応じて「スリーベース」に区分したところにリアリティを味わった。
内容が四科目もあるのだから、各年次見飽きない。冒頭の承前の通り、MuBlogでも過去にいくらか紹介した。
この三番隊系が行っていることの全容を少し分析してみると、いくつもの一連のコンピュータ・リテラシー(基本素養)無しではできないことがわかる。Muはそういうことをこれまで、積極的に相談にのったこともないし、教授した覚えもない。なにかしら歴代の仕事の積み重ねで今に至った。よくやったなぁ、という感慨にうたれる。
たとえば、次のリテラシーを必要とする。
1.WinXPやネットワークの基礎知識
それがないと、外部に公開したり、内部でフォルダーを触って、貴重な記録のバックアップを出来ない。
2.ホームページ編集ソフトウェア
IBMのホームページビルダーを使っている。これが使えないと表にして過去作品情報を記録することも、そのデザインを変えたりもできない。
3.スキャナー入力の基礎知識
これがないと、作品の表紙や前書きを図版化できない。
4.グラフィック処理ソフトウェア
PhotoStudioを使っている。これが使えないと、図版や写真を適正な色調、コントラストで縮小拡大して、記録できない。
5.過去作品の鑑識眼
演習結果作品を読み切る力がないと、どの部分を公開し、どこを隠せばよいか判断できない。また個人情報保護の立場から、内容文言や名辞使用に理解がないと、公開できない。
最近、2005年のレスタト班総長から、三番隊長2006に無事業務の引き継ぎが行われたようだ。世の中には、こういう複雑で高度な仕事を自然にやってしまう、奇特な若い人達がまだいる。
身近なそういう事例に気付いたので、その業績をここに録した。
葛野図書倶楽部2001 最高顧問 識
参考
司書課程共同レポート [←Mu注:この先頭ページの始原は、三番隊長2003の労作である]
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