たそがれのMacG3-450
今日は土曜日、いま夕闇がよせてきた。
朝はめいっぱい木幡で働いて、息抜きに昼食を絶品の「鴨なんば」にして、らんらんらんと葛野研究室に入った。さっそく屯所(別室)に寄って、預かり物のIBM-ThinkPadの調整に入り、ファイル管理のスタートをかけて、さてもうひとつ、別マシンでCD-ROMへの焼き付け請負仕事をして、……それなりにそれぞれの目をむくようなトラブルがあったのだが、4時頃にはすべて解消した。
前者は簡単なことで、メモリーが64MBしかなく、ハードディスクが極めつけの遅速で、結局チェックと再配置と、既存ソフトの追加削除とで、4時間以上かかり、しかし5時には完了しすっきりした。不調の原因は某ノー○トンのハードディスクユーティリティーだった。これを削除したことで直った。やはりああいう高度なソフトは繊細なのじゃろう。後者は、仕方なく(まあ、事情がある)、手持ちの空のCD-RWでたっぷり時間がかかったが、まあこれも軽微。
問題が実は13時に発生していた。愛しの古きMacG3-450、すなわちわが葛野研の最古参サーバーである。ついに、というか、MuがよそのWin系マシンを近頃何台も修理整理していることに腹をたてたのか、へんねしおこしたのか、嫉妬したのか、息を止めた。これはぁ~、重傷である。その間、上記を並行してやっていたので、「うん、まあ、時にはMacも休養しないとね」などと、軽く考えて屯所でいそしんでいた報い。
さっきから小一時間介護しているが、どうにもこうにも。
あのマシンには、Muの作品群、畏友の日記エッセイ、おびただしい過去の堆積がある。それらの幾つかは待避してあるが、しかしそれを動かすのは、まったく別Webサーバーになるので、困難を極め、丸一日終日しごとになるのは目に見えている。来週は軒並み会議日、さあどうする。ううう。
さらに。
お得意の「OS、CDで立ち上げ」をさっきから試みているのだが、なにしろ古いマシンだから、たしかOS8以上、OS9の初期で動いていたはずだが、~、そのOSを探すのに30分かかった。紺屋の白袴。本箱の片隅にちょこんと隠れていたOS9を探し出して、Cキーを押し続けながら、電源をいれた、CD起動の呪文なのだ。駄目だ。このG3に限ってCキーは無効なのか。
他にこのマシン特有のことがあったか、……。あった、このマシンは、まだ普及していないOS-Xを導入したままのマシンで、当時はOS8で立ち上げることとOSXで起動することを塩梅よく扱わないと、うまくいかない代物だった。なれたので途中からXを見捨てて、OS9だけにしたのだが、まだXは内部に残っておる。どうも、そこら当たりが災いしているのか。
さらに難しい問題。
このマシンは当時最速のSCSI-2ハードディスクを使っていた。パソコン世界では普及しなかったものだ。ワークステーションは今、どんなだろう? そんなことはどうでもよい。いつものようにハードディスクをさっと抜き出して、さっと別のマシンに付けて、生き残ったデータ(おそらく100%残っているはずだ)を回収することが、この、SCSI-2インターフェースで頓挫するかもしれない。この恐怖。
うむむむ。
解決策・案。
1.別マシンにある待避データを、別マシン(MacG5だろうな)を使って、アパッチ配下でサービスする。データとしてなにが欠落しているか、一応確認にてまどるな。
2.SCSI-2のハードディスクを、なんとかジャンク屋で変換コネクタかなんか、探して別のマシンに接続する。うむ。
3.他にあるのか。あきらめるのか。
*.ああ、さっきG3を見てみたら、どうも、SCSI-2インターフェスボードはPCIに差し込んで使っていた。当たり前か。ならば、このボードごとG5に付けたらどうじゃろう。うむ~、もしかしたらヒット。
だが、今日は疲れた。さらに明日は日曜。
……
というわけで、たそがれてきたなぁ、世界が。結局、自らの足下に大きな穴があったわい。
おそらく、呪術的に、マックの妖精がMuに絶交宣言したのだろう。「Mu先生は新しいG5や、カスみたいなWinマシンばっかりに熱いれてはる。もう、知らん」こういう、風情じゃのう。
ともかく、今日はかたづけて帰還しよう。まさか、まさか永久(とわ)のわかれじゃないとは、思うのだが。悲劇は一瞬にして訪れる。しかしなおまた、幸をともなうこともある。(後者は複雑なので理由は割愛する)
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コメント
2006年2月6(月)の、午前中に直った。
原因は、……。分からない。
おそらく、ちょっとしたマックの事情で、OS-Xの極初期(殆どβ版)仕様と、OS-9との、起動競合トラブルかな。
それと、CDのケーブルがずれていたかな(掃除機で、内部の埃をとったから)。
……。マック嬢の気持ちは、わからない。
それで。
CDで、OS9をキーC押下によってCD起動し、メインのSCSI-2ハードの所定内容を一旦すべて、シーゲート社HDにコピーした。
このCキー押下は永遠に思える時間だった(数分)
ついで、メインHDをすべて、OS-X領域も含めて、OS9イニシャライズで一本化し、さらにOS9をセットした。
で、メインハードディスク起動で、動き出した。
さて、これで良かったはずだが。
投稿: Mu | 2006年2月 6日 (月) 17時33分