承前[MuBlog:シャープのメビウス・ノートパソコン]
ブラックMuのパソコン診療・手術日記
昨日月曜、早朝から大阪十三の二番隊長2006が雨の中、重いノートパソコンを肩にかけて屯所に走ってきた。ブラックMuはすでに6時過ぎに到着し、メス(精密ドライバーキット)や手術台(きたない机)、それに最新の手術具(EG-SATA3525)を準備し、ブラックコーヒーを飲んで待っていた。補助用の2.5インチハードディスク60GBも昨日、自分用に買って用意して置いたが、まさかこれが使われることはないだろう。と、思って待っていた。
患者は、日立製のPrius(PCF-100G5LMC)さん(性別不明)だった。年齢は3歳、入学時に大学で一斉入手したようだ。その前の年次がシャープだったから、毎年、養子先はかわるのだろうか。
症状は、土曜日の夜に突然、ギーコギーコ、時々カックン、とノートパソコンが鳴りだし、一旦切って再始動しようとすると、もう駄目だったらしい。その夜のうちに憔悴しきったメルが届き、さっそく処方をいくつか下したが、手遅れ。よって、日曜休診なので月曜まで待ってもらった次第。
今は就職活動が序盤の激戦日々。送付した履歴書、エントリー、メモなどはもはや諦めていたが、なによりも必須文具と化したノートパソコンが、延々とギーコギーコ泣くのに疲れ切ったようだった。
いつも笑顔の二番隊長の顔は、雨に濡れて曇っていた。
長い背景説明はこれまでにして、結論を記しておく。
1.Priusのハードディスクはすぐに取り出せた
Prius のハードディスク40GBはネジ一本外して、すぐに取り出せた。別のツールキットを使って、Muマシンに外付けし確認したところ、完全に壊れていた。要するに、物理的にクラッシュしたと言って過言でない。この様子はビデオに本記事で証拠記録として残した。
2.ハードディスクの交換
この状態では、得意(失笑)のハードディスク初期化も不可能なので、やむをえず一昨日の日曜に購入したMu用60GBハードディスクを急遽割り振ることにした。すなわち、あっさり患部摘出、代替機60GB補充である。実に簡単な術式ではあるが、内部データは抽出不可となった。ただし、摘出患部40GBは全く手を入れていないので、後日、他の総合病院にまわすことも可能かもしれない。
3.データ回収は無理だった
ノートパソコンとしては蘇生生還したが、データは不定のままで、患部40GBに残った状態である。形があるのかどうかも不明。ブラックMuとしては、成功だが、親御さんとしては半分悲嘆にくれていることだろう。
4.優れた手術具(ハードディスク接続ツール)
なお、今回は{2.5インチ、3.5インチ、そしてSATA規格}、この三種類のハードディスクドライブを外部から簡便に扱えるツール、EG-SATA3525を使用したことで、やや楽な手術となった。しかし、確認、再設定、Prius付属のOffice2003の再設定など、9:30~13:30までかかった。しかも、ネット関係は二番隊長2006が昨夜、雨の中持ち帰り初めからやり直しをしているはずだ。
起動しないPrius
| 土曜の夜に作業をしていると、突然異音が後ろから発生したようだ。昔のフロッピーディスクもそういえば、音がおかしくなると読み書きができなくなった。音という感性は機械物では大切なんだ(もちろん、人間もそうだ)。ギーコ、ギーコとは、何度も何度も同じ手順を繰り返す音なんだろう。コンピュータは、一度失敗してもめげずに、くり返し試す操作がたくさんある。データ通信なんかはそうなんだと思う。
Priusのハードディスクドライブ
| 三年前のノートパソコンになると、すでにメーカーはハードディスクの交換を前提にしだしたようだ。引き出しの取っ手の下にネジが一本あって、これを外すと写真のように抜き出せる。ただ、まだその後が慣れないと多少複雑で、引き出し金属枠でネジを4本、ハードディスクの頭の部分で2本の微細ネジを外して、やっと次の写真のスッピン状態になる。
日立製のハードディスク、40GB
| 抜き出してスッピンにしたハードディスクは同じ日立製の40GBだった。写真手前の、本体とハードディスクを結合させるアダプターが面倒だったが、仕方なくラジオペンチで抜き取った。指の力では難しいので、適所に工具を使わないと破壊してしまう。また細かな事だが、ノートパソコンはほとんどの箇所で精密時計修理用のドライバーを使うが、ことハードディスクを留めている外枠のネジは、普通の柄を持つドライバーでないと、力が入らない。
このスッピンのハードディスクに、別途写真「EG-SATA3525」で説明している外付けツールを接続し、デスクトップマシンで認識ないし読み取りを試験した。しかし、まるっきり駄目だった。以下のビデオは、そのだめさ加減を確認するためのものである。
ビデオ→ 異音を出すハードディスク40GB (wmv仕様、1.5MB)
EG-SATA3525
| これまでノートパソコンの内蔵ハードディスクの確認には、別の外付け2.5インチを分解して、そのUSBインターフェース部分を使って、修理してきた。これは記事にしていない先年や、最近ではSONY-Vaio、シャープのMebius、みな同じである。しかしブラックMuがするようなことは他人もやっているようで、日曜日の寺町ドスパラで、三種類のハードディスクやDVDを、簡便に試験できる外付けツールを発見した。値段はまだ4千円弱と高価だが、実によい。なによりも、今後主流のS-ATAタイプHDも扱えるのがよかった。
別のハードディスク60GBの接続
| 写真は、外付けツールを使って、新品のハードディスクを初期化している写真である。外からみると、USB一本でデスクトップマシンに接続しているように見える。その前に。摘出した内臓40GBも、これで確かめたのだが、全く駄目だったのはビデオで御覧いただけたことだろう。
60GBハードディスクの初期化中
|
Prius、再設定画面
| ハードディスクを60GBと交換して、無事再設定が始まった画面である。普段なら、データ未回収のママ再設定せざるを得ないことになると、悲痛なものだったが、今回の場合は医師として新しいハードディスクで初期化出来る事実に、安堵した。再設定できなければ、どうにもならないではないか。もちろん、親御さんの二番隊長2006、その心中を思いはかれば、笑ってはいられなかったが。
摘出した40GBハードディスクを、そっと彼女に手渡した。
別の考察
1.ノートパソコン用の2.5インチハードディスクは割高
今回交換した2.5インチ60GBディスクは、日曜に京都寺町ドスパラで9950円だった。これが3.5インチだと300GB-SATA仕様で14000円である。割高だから、持ち運びを考えない純粋の外付けバックアップ用ならば、3.5インチの方がよかろう。
なお2.5インチの価格は、40GBで7500円前後、60GBで10000円前後、100GBになると一挙に2万数千円だった。高価だ。2万円以上あると、3.5インチスッピンで、400GB前後が購入できる。
2.マックとWin外付けハードディスク、メモ
2.5インチであれ、3.5インチであれ、Windowsで初期化した外付けディスクは、USBケーブル一本で簡単にマックが認識する。これが逆だと出来ないはずだ(思いこみかなぁ)。
もちろんフラッシュメモリーだと、余程に安物でない限り、完全に往還できる。これは便利だ。ブラックMuは、いろいろなデータをフラッシュメモリ一本で、マックとWin と相互利用している。
で、Win仕様の外付けHDはマックから見ることは出来るし、マックに移すこともできるが、残念ながら、一定の方法を使わないと(その方法は未調査)、マックのデータをWin仕様外付けHDに複製すること、書き込みはできない。しかし、マックから書き込みができないと、マックで作る膨大なビデオデータなどを自由に移動できなくなる。(木幡と葛野間など)。
この解決は簡単で、現代のマックはネットを通してwinマシンと相乗り出来る。だから、Winマシンに接続した外付けディスクを、マックからの「ネット接続ディスク」とすれば解決する。
じゃなぜ、フラッシュメモリなんかで細々と移動させるのか? そこはそれ、簡便きわまる原始的な使用方こそ、恒に安定して役立つという経験からである。