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2006年1月28日 (土)

夜の木幡RSーKohataRS

承前

 今夕、RSのことを記事にして、夜になったので葛野を出ようとしたら、RSをもう少し詳しく写真にとどめておきたくなった。それで、夜間撮影にはいったのだが、Muはどうも夜間の方が車と相性がよいらしく、気持が昂ぶってきた。車といえば、夜間の高速道路の前方を長いライトの光束で突き刺して延々と走り抜けるのがすきだった。車のライトは不思議な情感をもたせ、闇を切り裂き深淵をのぞき込むような、そしてそこに吸い込まれていくような気持になる。Muは、どうにも、本当に自動車が好きだったようだ、といまさらに。
 いま、非力な小型車RSを写真で眺めながら、頼もしく、そして絶妙の相棒と思えた。
 また、カメラを積んで西に東に、北に南に走り抜けていこう。
 
RSのエンジン:VVT-i

RSのエンジン:VVT-i
 ちかごろのエンジンはのきなみDOHCのようだ。それだけ成熟したのだろうか。昔は特別な車しか、DOHC(ドック:ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト)エンジンを搭載していなかった。時代は知らない間に変わったようだ。しかしそれに倍して、このエンジンルームのコンパクトさと、その中にクーラーもラジエターもあって、その上衝撃吸収用の空間まであると知ったとき、驚いた。こういう工業水準で大衆車が造られている現代、おそらく物を造るに執念のある人達がまだまだいるのだろう。

夜のRS横顔

夜のRS横顔
 横顔が美人でもなんでもない。アトム靴を横から眺めた風情なのだが、ただし夜にこのライトを見るとうっとりする。きらきらしている。それにタイヤだが、写真記事にはあれこれ文句を記したが、やはりこれも最初から16インチのアルミホール付きというのは、昔風の人間にはうれしいことだった。つまり、若い頃、アルミホールや幅広扁平ラジアルタイヤは垂涎の的だったのだ。別購入せざるをえず、それが今の価格だとすぐに20万円くらいかかってしまう。だから、いま、うっとりと「時代が進んだなぁ」と、愛車木幡RSの横顔に魅入っていたのだ。

メーター関係

メーター関係
 このRSはメーター回りがスッピンに近い。水温計もないし(その代わりはある)、電流電圧もわからないし、気温湿度もない。タコメータとスピードメータだけである。その素っ気なさが現代風なら、それも粋かもしれないが。レーシングマシンにはスピードメータさえない。
 光の加減で、夢幻にみえて、気に入っている。
 ただ、SF世代としては(笑)、フロントウィドウ全体がスクリーンで、人影や動体が視界にはいると拡大縮小が自由になって、敵か味方か、はたまた老人か子供かが瞬時にわかり、コース変更を自動的にするようなぁ~、もう、自動車はロボットかも。そうなると、自動車の全状況を一目で分かるようなメーター設備もあったほうが、よかろうな。
「前方1500メートル、猫影あり、推定生後10ヶ月、高速道路脱出力劣弱、コース変更、速度減速、よろしなMuさん?」
「よーし」

RSのお顔

RSのお顔
 いや、気恥ずかしい、美人でもないしね、エキゾチックでもないし、なんというか、丸いね。だけど、ライト回りが本当に気に入っている。このメインランプ(ディスチャージ:キセノンガスの放電で白光させる)がまた、冷色でよろし。非常に明るいので、光軸が常に範囲内にあるように、自動調整しているらしいが、まだ数日走っただけでは、よくわからない。
 RSのバッジが、ふむふむだが、こんなの誰も見てくれない(笑)。
 このバッジをみていて思った。
 一キロ先からみても分かる個性のある車と違って、まずRS好きでないと、他社の似たような自動車や、軽自動車と、けっして見分けがつかない没個性。しかし、バッチだけは自分の頬につけて、自己主張している。こういうところが、可愛らしい。
 Muも自分のデコに、なにかシールでも貼って歩きたくなった。「葛野新選組」とかなぁ。

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