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2006年1月24日 (火)

ノート・パソコンのハードディスク交換、取り扱い処方

ノート・パソコン:SONY Vaio PCG-FX:のハードディスク処方

 昨日夕方、葛野図書倶楽部2001屯所に、総合技師長がマシン一式を運び込んで嘆いていた。要するに起動しなくなったわけである。先年末にMuが知人のノート・マシンを修理して、貴重データを回復した話を聞き及んでの、駆け込み医療相談だった(笑)
 さっそくに近所のJ&Pに走らせて、2.5インチ外付けケース(2000円程度)を購入するように申し伝えた。いそいそと、局長とともに走ったようだ。
 今朝、予定通り時計修理用のドライバーセットを持って屯所を覗くと、置いてあったので、さっそく修理に入った。技師長は、資金投入にメリハリがあって、日頃は昼食抜きでも、ことこういうことには奮発するらしく、ケースだけじゃなくて80GBの中身の入った製品を購入しておった。後で聞くと、1万7千円もしたらしい。Muならば、1万円でやってあげるのに~、と思ったが、そこはそれブランドの力、IO-DATAとMuブランドじゃ、勝負が決まっておる。

 あとは、葛野研のPowerMacG5と、木幡研の古い黒マシンとのあいだの、ビデオデータ移送用に小型2.5インチの日立ハードディスクとケースを買った。60GBで1万円、割高になる。ケースは2千円、まあそんなものだろう。[PowerMacG5

 さてここで、ノートタイプとATタイプ(デスクトップ)と、PowerMac、三者三様のハードディスク回りの改修論を一席ぶつつもりだったが、それは止めることにした。それぞれに応じて、記せばよかろう。
 で、結論を申すと、今回はデータの回復は出来なかった。一応3種類のwinマシンと、PowerMacで読み取りを計ったが、どうにも無理で、故障マシンのハードディスクは全領域が空白になり、もちろんWinXPの影も残っていなかった。ハードディスクデータの完全回復については、いろいろ細かな処方があるようだが、Muもそこまで熱心に研究したわけでもないので、その旨技師長に伝えた。
 (もしかしたら、SONY 仕様は内部ハードディスクを外して外付けで使うと、ロックがかかるか、ないしは内部消去するのかもしれないが、そういうケッタイナ仕様は、無視せざるをえない)
 結局、諦めて現状復帰し、初めから付いているCDで完全な初期化をやった。

 だから、この記事は失敗談でもあるが、それよりも、どんな風にしてあの細かなノートパソコンからハードディスクを取り出したかの、写真を残したので、わすれぬうちにまとめておく。

 もちろん、交換処方としては、このシリーズマシン対応として完全に近い写真である。Muは他にも、初期のアップルノート、NEC、そして松下、あれこれ経験してきた。どれもこれも、ハードディスクの取り外しは、仕様がことなっていて、ややこしいものである。だからこそ、PowerMacG5や、AT自作マシンにすればよいのに~と、こぼすのだが、世の中の人は、PowerMacG5にS-ATAハードディスク300GBを数分で増設出来るとわかっても、えてして「それなに?」と、なってしまう。技術者Muの哀感であるぞ。

最初のネジ:重要(1)

SONY PCG-FX11の左サイド
 このネジ一本が値うちものというか、キー・ネジであろうか。正面からみて左サイドの上方にある。これを外すだけで、キーボードをまくりあげ、中身をいじくることが容易にできる。昔の某ノートマシンは、キーボードをはがすのに、特殊な能力が必要だったが、vaioは進化したようだ。なお、その某ノートマシンは、増設メモリを付けるのに、キーボードを左右にギシゴシ引っ張り上げて、まくり上げる仕様だった。

上蓋右ずらし

SONY PCG-FX11の上蓋右ずらし
 さっきのキー・ネジを一本外すだけで、液晶の下、キーボードの上辺部分がガトゴト動くようになる。左右にゆすると、結局右側にずらすことがすぐわかる。ずらすと、次の写真のようにはね上げることができる。

上蓋はね上げ

SONY PCG-FX11の上蓋はね上げ
 ずらすだけでは駄目で、これをそっと上にはね上げる。結線があるのでここで引き離そうとすると、それでvaioは重病人になる。しかし、難しいところであって、他のマシンだとこの結線がコネクターになっていて、それをそっと離して、取り去るものもある。vaioは、上にはね上げるだけで次の工程に入ることができる。

キーボードパネルのネジ:重要(2)

SONY PCG-FX11のキーパネルのネジ
 さて次が第二のキー・ネジである。要するにキー(ボード)パネルを固定しているのが、画面中央の突起上にあるネジ一本。これを外して、パネル全体を液晶方向にずらすと、外れる。外れたなら、先程の上蓋とおなじくはね上げておく。もちろんここにも結線があるので、不用意に引きはがそうとすると、大修理になるぞ。

SONY PCG-FX11のハードディスク

SONY PCG-FX11のハードディスク
 上記一連の工程により、マシンは中身が観られるようになる。右はCD/DVDだろう。左はファンが付いているので(埃が一杯たまっておったので、サービスに取っておいた)、おそらくCPU基盤だろう。触らぬ神に祟り無し。そうそう、大昔のアップルノートは、このCPUを交換したわけだ。まあ、それはよい。中心のハードディスクは、▼マークを付けた合計4カ所のネジで本体に固定されているので、これを外す。そして、金属フレームごと、ハードディスクを取り出すわけである。

ハードディスク・接続部分

SONY PCG-FX11のハードディスク・接続部分
 さて真打ちはこの三枚連写。まず上端写真は、→でマークした合計六カ所のネジをはずす。右側は、vaio仕様の特殊なアダプターである。それにしても、先年のマシンはハードディスクを銀紙袋にいれて、ぽいとおさめてあった。ネジもなし。えらい違いである。6本もネジを使って金属フレームに固定してあるのは、どうなんだろう、長年の智慧で熱放散のためかもしれない。ハードディスクの熱を外側金属に伝えて放散する仕組みかな? 単に固定するなら銀紙袋ポイの方が衝撃緩衝があって良いかも知れないぞ。
 真ん中の写真は、スッピンになったハードディスクである。20GBあった。右側の特殊アダプターは、取り外すのに小さなラジオペンチで引き抜いた。手でもできるだろうが、Muは華奢な男(笑)なので、道具を使わないと力がでない。乱暴な女達なら、歯でくわえて引き抜くかも知れない。いや、あり得る。
 下の写真は、IO-DATA製の一万七千円の外付け(2.5インチ)ハードディスクを引き抜いてケースの上に置いたものである。右端のIO-DATAロゴは、下になったケースのものである。
 この後は写真に残さなかったが、右側のUSB2用基盤をラジオペンチで引き抜き、そのアダプターにvaioから取り出したハードディスクを接続しなおし、ケースにいれて、USBコードでいろいろなマシンに接続し、vaioの20GBハードディスクの生死を確認したわけである。
 先年はこの方法で、データを回収できたが、今回は空白のままだったので、回収に失敗した。冒頭で記したが、これは他に方法があるかもしれないが~、まあよかろう。秘伝のMac読みが失敗したのだから、諦めるのが時間の効率よし。(意外に、winマシンのデータは、マックにいれると読み直すことがある、これは秘伝なり)

現状復帰

SONY PCG-FX11現状復帰
 というわけで、現状復帰させて、インスツールのやり直しで無事起動するようになった。
 データ回収に失敗したのだから、それなら最初から初期化する方が早いと思う人もおろうが、そこに経験、ノウハウの蓄積という差が生じてくる。場合によっては、上記方法で回収できることもある。というのは、現行マシンは、起動だけが失敗する事例もおおく、データファイルそのものは無傷で保管されていることがあるからである。
 ともあれ、今日の外科手術は、開腹してはみたが駄目だったので、再度カツを入れ直したという、極めて呪術的処方だったと、思っておる。
 ああ、おもしろかった(笑)

参考サイト
 ハードディスクの交換方法:SONY VAIO Note FX Series 

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コメント

ごくろうさま

 そういうこともあるのですねえ。
Gone With The Wind.
寒風と共にデータたちは去ったのでありましょうか。

 次回、回復修理の相談が持ち込まれたら、データの重要性によっては一度メーカに相談することをお勧めします。
今回のバヤイはソニーでしたか。

 当方なども商売柄何度か知人から相談を受け、専門部隊にデータを救い出して貰ったことがあります。
失われたら困るデータなので何とかしてくれ、という訳です。
一般のユーザさんに提供しているソフトよりももう少しハードに踏み込んだソフトで調べ上げる訳です。
それでもダメとなったらお皿を取り出してもっとフィジカルに調べ上げる方法もあるらしいですが、これには200~300万円ほどの費用が掛かります。
それでも数億円の会社の損益にかかわるなんてデータのバヤイ、やる値打ちがあるのですね。

 まあMuさんのように(ハードディスク・アドベンチャー)を楽しめるうちは楽しんで戴いたのでよろしいのですが。
それにしても先生、パソコンの話になると急にイキイキとしてきますね。
もう風邪などお忘れのようで。

投稿: ふうてん | 2006年1月25日 (水) 01時15分

ふうてんさん、2006年1月25日 午前 01時15分

 痛いところを、大兄の慧眼に射すくめられましたなぁ。
 たしかに、データ回復操作は、他の3台のマシンで確認し、Macで試しただけですから。もちろん、winとmacの、基本データ回復リカバリ仕様は行いましたが、あんなのほとんど役に立たないことは経験的にしっておりまする。今回も駄目でした。

1.メーカに相談せよ
 これね、先年の場合は「何が何でも他人の目に触れられるのはいやじゃ」「Mu大先生なら信用する(笑)」、要するに外に出すのが心理的抵抗の生じる場合もあるわけですね。
 今回事例は、卒業前で、今週中に家たたむ、という急ぎ働き依頼だったわけです。

2.外に出すと、時間とお金がかかりますよね
 これも心理的な抵抗になります。
 「もう、いいや」となります。

3.と言うわけで、妥当な線が、状況に応じてあるわけでして、さて、自分の生命線データが消えたらどうするか?

 @データを三カ所に分散しています。本当ですよ。でも、全部で2Mb程度のテキストですから、メンテはほぼ毎日しています。

 @動画はハードディスクと、デジタルテープ(ビデオテープのままということです)で、二重化保管。

 @静止画は、大学マックと自宅winに二重保管。
 これ以上は、もう、諦めますね。

 若年時に、一ヶ月毎日蓄積したデータベースが、計算機ハードディスクのイニシャライズであっけなく「消えました」と言われたショックによる、絶対事前対応(バックアップ)と、絶対諦め、この二つを身につけました。
 そうそう、現在、プログラムは、紙で残しとるのが多いです。

 以上です。
 それにしても、こういう話になると、やけに元気がでて、気力が横溢してくるのは、本当にわれながら七不思議です。ふうてんさんは、きっとエビスビールのむと、そうなるのかなぁ。

 

投稿: Mu→ふうてん | 2006年1月25日 (水) 02時09分

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受信: 2006年1月30日 (月) 17時51分

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