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2005年11月14日 (月)

甘樫丘東麓遺跡(あまかしのおか・とうろくいせき)と蘇我入鹿邸跡

甘樫丘東麓遺跡・蘇我入鹿邸跡(奈良県高市郡明日香村大字川原)推定地図

 ネットの新聞を見ていたら、蘇我入鹿旧邸が見つかったかも知れないというニュースがあった。
 その記事にリンクを張っても数ヶ月で削除されるのが通例なので、奈良文化財研究所の、それに近い記事にリンクをした。(大化改新:甘樫丘東麓遺跡)ただし、この記事は、今回2005年11月16日現地報告会の内容ではない。

 日本書紀によれば、父親の蝦夷(えみし)の邸宅は甘樫丘の上にあり上宮門といい、息子入鹿(いるか)の邸宅はその下、谷宮門と呼んだらしい。今回の発掘は、入鹿と想定されているので、谷宮門跡がさらに明確になってきたということだろうか。

 Muは甘樫丘を以前に訪ねたが、その時はひたすら東にある酒船石の景観をビデオで撮っていた。冒頭でリンクした邸宅跡の地図は想像であって、いつか行ってみるか、あるいは後日に正確な発表がないと特定できない。ただ、蝦夷、入鹿の邸宅がこの推定地あたりならば、斉明天皇時代と思われる酒船石は丁度真東にある。なかなか都合がよい。世上、入鹿は皇極女帝(後の斉明女帝)の寵愛を一身に受けた人物と噂される。地図で、クロス指示点と酒船石とを結んだ、やや右側の南が、丁度飛鳥板蓋宮跡になり、ここで入鹿は凶暴な中大兄皇子(天智天皇)の兇刃に斃れた。それとは逆に北の飛鳥寺にはたしか、入鹿の首塚が伝承としてあったはず。Muもそれを見た。
 このあたりは何度も行き、ビデオに収めた。
 また機会をつくって行ってみたい。

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コメント

本日、読売新聞朝刊の一面ぶち抜き記事でした。

場所は私もわからないですが、読売新聞の記事では飛鳥寺の西の方角でした。奈文研の資料が正しいんでしょうね。

しかし、蘇我氏は何処に住んでいたか?迄、徹底的に歴史から消されたんでしょうかね。

権力闘争というのは熾烈なもんなんやね?

ところで、何で入鹿という名前なんでしたかね?

投稿: jo | 2005年11月14日 (月) 14時34分

jo さん、2005年11月14日 午後 02時34分

 おはよう。
 しかし、間が悪いというか、忙しい最中に入鹿の一面記事なんかがでるもんだから、困り果てました。
 ようやく二編載せましたが。
 ……
 ビデオのスティル画は荒い写真だけど、なんとか現地の雰囲気はでたと思いませんか。
 これを探すのに数時間(笑)。いたずらに、blogに手をそめてはならないと教訓でした。

投稿: Mu→jo | 2005年11月15日 (火) 06時26分

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受信: 2005年11月15日 (火) 00時14分

» 蘇我入鹿邸跡 [七五白書 (しらけないために)]
 テレビドラマ化されたり、それはよく覚えていて、「645年」に起きたとか、古代史で比較的しられるのは「大化の改新」で、時の権力者、蘇我入鹿が、天皇の宮殿で中大兄皇子(天智天皇)と中臣鎌足に殺されるというクーデターでした。  この古代史最大の政変は、日本書紀に克明に記される割には、物証が見つかっていなかったそうです。 その痕跡とみられますものが、奈良県明日香村の甘樫丘(あまかしのおか)で、... [続きを読む]

受信: 2005年11月21日 (月) 18時15分

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伝飛鳥板蓋宮跡・地図  昨夜遅くにNHKスペシャルで、「大化改新 隠された真相:飛鳥発掘調査報告」が放映された。また昨日の朝刊では、「明日香村・甘樫丘から大規模な石垣」「新たなミステリー大化改新」(産経新聞)というタイトルが踊っていた。NHKの番組内では「昨日の発掘では」というセリフが入っているので、ほぼタイムラグなし... [続きを読む]

受信: 2007年2月 3日 (土) 08時18分

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