20世紀少年(20)/浦沢直樹
20世紀少年:20-人類の勝負
ええ、そうでした。20巻の話でしたね。
登場人物
さりながら、昔少年少女、今オジキオバになっているキャラクターの表情がとても懐かしい。なかでも、登場人物顔写真のうち、右の方にいる「ヨシツネ」とか「ユキジ」とかは格別に表情が気に入っている。ヨシツネは少年時あかんたれだった。今高齢になってもそうなのだが、なんとかかんとかふんばって、それでも時に泣き出す。そういうのが良い。ユキジさんは、逆に少女時代からしっかり者だった。なべて女は生まれて死ぬまでしっかり者か? と思わせるほどにシャッキリしている。その芯の強さはみていて、安心する。
というわけで、20巻にもなるともうスジがどうのというのは瑣事きわまりなく、ひたすらキャラ達の一喜一憂の表情をながめて、おお、とか、うむむとか、うなりながらあっという間に読み終えて、「次はまだか」と、識者に問う始末。
「センセ、まだ出たとこですよ」
「そうかぁ。ほな、プルートの3はまだかいな」
「あれはねぇ、センセ。一年に一冊とかいう噂もありますよぉ」
「長生きせな、読み終えんなぁ~」
というわけで、また次巻21号を待ちましょうぞ。
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