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2005年11月19日 (土)

紅鮎と秋の竹生島

尾上温泉旅館 紅鮎(滋賀県東浅井郡湖北町大字尾上)地図
承前[MuBlog]竹生島に虹を見た

 Muは以前から琵琶湖を愛惜している。なかなかに大きな湖だし、歴史もある。風景もひろびろとして開放感がある。自動車だと何度も一周してきた。旧知には自転車で一周した人や、徒歩で一周した人、電車で一周したひと、たくさんいる。
 琵琶湖の全てを見たわけではないが、とりわけ湖北は好ましい。しんとした透明感が好みのようだ。

 さて、従前の記事やコメントでいくつか触れたことなのだが、この湖北にめずらしくよい温泉旅館がある。「紅鮎(べにあゆ)」という鄙にはまれな逸品である。もともと温泉旅館が町中にあることは少なく、鄙であるのが当然にしても、それにしても、心地よい。回りに現代風な建物がないので、よけいにすっきりしている。

 ところが、Muがこの旅館に泊まったのは記憶では一回きりだ。しかるに、Muの写真庫には大量の写真がある。どうしてかというと、Muが泊まらないだけで、木幡研のメンバーは足繁く通う。Muはその迎えにかり出されるという塩梅。研究所にはMuなど足元にも及ばない評論家がそろっていて、なお通うという事実は、対象の資質が好いことは間違いなし。

竹生島(ちくぶじま)2005秋

竹生島(ちくぶじま)2005秋
 今年の11月上旬、木幡を出て90分、湖北にはすぐに着く。午前の9時半ころの竹生島である。昨年もこのようにかすんでいた。ことしもそうだ。
 しかし帰路、琵琶湖大橋あたりまで下ると、対岸にあたる湖西はくっきりと見えていた。やはり、湖北と湖南、湖西と湖東、微妙に風景や天候が異なるようだ。
 この、にじみ出たような竹生島は、お気に入り。

湖北の秋・水鳥

湖北の秋・水鳥
 竹生島からほんの少しカメラを南西に移すと、この通り。この水鳥の群生は昨年見なかった。今年平成17年秋の風景として、特徴的なものとなった。いったいどこから通ってくるのだろう。
 鳥にしても。聞いた話では、猿にしても、このあたりをまるで庭のように歩き回る土地柄らしい。そういえば、湖北近辺の高校を卒業した人たちの話だと、「熊がでました」とか村内放送が流れ、通学の行き帰りには「猿の大群が通せんぼする」とのこと。さらに今秋の話では、猿がハンドバックなんかを手にして、木の実や柿を集めて入れている姿もあるらしい。不思議。

紅鮎の図書室

紅鮎の図書室
 温泉と言えば湯船、料理。そんなのをひとつも写さずに、図書室を掲載するのがMuBlog なんです(笑)。料理や温泉は、名うての批評家二名が折り紙を付けているのだから、Muは何ももうさずとも、よろし。それよりも、到着するとMuが必ず珈琲を飲むこのロビーには、図書室がある。古い図書もそろえてあるので、旅館の人がなかなかに、湖北史に興味を持っているのかも知れない。

追伸
 おみやげはいつも「どんべいもなか」。これが美味しい。前日に予約しておかないと食べられない。
 迎えの帰路には、近江八幡で近江ステーキをいただくことにしている。あははは、貧の中にも、たまにはMu流のハレの日もあるようじゃ。
 

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地図の風景」カテゴリの記事

コメント

綺麗な琵琶湖の風景ですね~~~。

いにしえの、都の人々が愛でるのわかりますね。湖というのも落ち着きますね。

琵琶湖とは琵琶の形からですかね?叡山とか比良山とか山の上から眺めないと形は判らんですよね。当時は飛行機が無いからね。(笑)

という事は奈良時代以降の呼び名ですかね。それ以前は淡海ですか?浜名湖は遠い淡海でこちらは、都に近い淡海。

京都は本当に素晴らしいところですね。

投稿: jo | 2005年11月26日 (土) 13時58分

joさん、2005年11月26日 午後 01時58分
 土曜日の昼下がり、ようやく長い午睡も終えて(笑)、さて仕事しようとおもったら、コメントありましたなぁ。

 琵琶湖。この言葉の詳細は、十数年前に初めて葛野に来たとき、学生達の調査してくれた作品が一席になり、それが「琵琶湖の用例」だったのです。
 古典の中に現れたあらゆる琵琶湖を指す言葉を、階層的にまとめた優秀品でした。が、あいにく現在は、そのフルセットを外から見えないので、木幡研からはどうにも~

 要はいつから「琵琶湖」ですね。その回答は、その優秀作品をみればたちどころに分かるのですが。……

「京都は本当に素晴らしいところですね」
Jo先生、このblogね、結構滋賀県人ネイティブもみておりましてぇ、怒りますよ。竹生島は、滋賀県、湖北、近江国なんですよぉ。
 むしろ。Muの感覚では、北陸に近いですね。福井県嶺南というあたり~(これも、福井県人が怒るなぁ)。ちなみに、Muの父祖地は福井県南条郡今庄町(あれ、合併したかな)ですが、すぐです。

京都人も、逢坂関越えたら蛮地と思うけったいな人がおりますから、両方で喧嘩になる。

まあ、あんじょう、関西はよろしいな、にしときましょう。

投稿: Mu→Jo | 2005年11月26日 (土) 14時13分

そうですか、琵琶湖の語源について調査された事があるんですか?流石ですね。

けど、お忘れの御様子ですな。(笑)

そうそう、京都と書いてはまずいと一瞬にためらいが有りました、事実です。けど、面倒くさいからついつい、京都と筆が走りました。

滋賀県、福井県の人には申し訳ないどす。悪気があった訳ではないが、ま、デカイ湖ですから琵琶湖に免じてゆるして、たもれ。

写真を観てると、和歌の一つも作りたくなる気持ちにさせますね。人麻呂はんみたいに、才能があればいいのにな~~~。

投稿: jo | 2005年11月26日 (土) 15時04分

jo さん、 2005年11月26日 午後 03時04分
 記憶には(笑)「匂海」(におのうみ?)とかがうっすらのこっておる。まあ、後日に正確を期しましょう。

 和歌ですね。
 詩人は難しいですよ。

 ただ、Muなんかは短詩系というか、短歌、和歌、俳句なんかは無理ですが、人麻呂さんの長歌は好きです。

 短いと、抽象的なところあるから、心なきMuにはわかりにくい。古いのでわずかな歌は心に残っていますが、作るのは難しいでしょうね。

 せいぜい屑歌なら~狂歌か川柳か、そのジャンルわけもわからん。

「同じ世に、また広澤の月やみん、今日こそよそに宿の飯守」

 あはははは。Muが20歳ころの絶唱ですぜ。

投稿: Mu→Jo | 2005年11月26日 (土) 17時34分

飯守が解読できないどす。あまり、文学の世界に詳しくないので、申し訳ないどす。

そこで、”飯盛り”に変更して、新しい解釈をします。

お互い愛している身なれど、この世では一緒になれない、儚いことよ。私は貴女と別れて侘しい宿場の飯盛り女の給仕で一人寂しく晩飯を食らう。せめて、あの世では一緒になり、この広沢の池で同じ月を眺めましょう。

こんないに、なってしもうた。

投稿: jo | 2005年11月26日 (土) 23時14分

joさん、2005年11月26日 午後 11時14分

おはようございます。
飯盛としますと当然、飯盛女になり、これは江戸時代の宿場女郎になります。
飯守としたところが要目でして、本歌は後鳥羽院さんの「隠岐の島守」でありましてぇ、微妙です。

ただ、飯盛女を落剥した身と捉えたならば、そこで通じるところがあります。

飯守、は別に墓守、島守とおなじように、厨房関係の守をする者という意味にも通じます。この守は、料理長には通じず、台所掃除人というところでしょうか。どうであれ、華やかな、光のあたる境遇ではありません。

というわけで無理矢理現代状況文に解釈しますと、落剥し世をすてた男にも、月はあるはずなのに、なにかしら華やかな観月に通じる「都、三澤の広澤の月」は見られなくなったなぁ、ということでしょうか。

詞書きがひつようでして、Mu、秋夜広澤池にて月を愛でし折りの一首であります。

当たり前ですが、眼前の月を愛でながらも、見られなくなるかもしれない将来に哀傷するところが、和風でしょうぞ。

強いて申せば、後鳥羽院さんの本歌を踏みしめて、突然「飯盛女」を連想させる「飯守」に結句したところが、妙でありましょうか(笑)

投稿: Mu→Jo | 2005年11月27日 (日) 05時20分

やはり和歌の世界は難しいドス。

昔の歌を知らないとなにも出来ないやね。教養が必要という事やね。

昨夜のチャングムでも饅頭のお題が、諸葛孔明の逸話でした。この話は私も存じていましたが、漢文で出ると判らんでした。

何事も奥が深いもんですな~~~。飯盛り女なら判るんですけど・・・。(ブツブツ・・)

投稿: jo | 2005年11月27日 (日) 18時00分

joさん、 2005年11月27日 午後 06時00分

 どもならんこってす。

 従来申しますように、Mu本編記事は信憑性99.99999ですが、コメントは信頼できる部分が10%程度です。残り90%はトンデモ、嘘、逆説ばかりです。

 たとえば、飯守なんて用語は聞いたことがないです。島守、墓守はよく耳にしますが。

 後鳥羽院さんは隠岐で、住吉の月を思い出して感慨にふけったはりますが、Muは眼前の廣澤池を見て、みたこともない宿を想定しているので、リアリティが全くありません。さらに、そこに月があったかどうか~

 もう、気にしないでください。
ではね。

投稿: Mu→Jo | 2005年11月27日 (日) 19時04分

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