NHK義経(45)義経の光
今夜は聞き取りにくい言葉を頼朝が言うておった。簡単なことだが、耳慣れぬ人もおろうかと、老爺心。
ゲカン→解官→官職を解く、つまり解任。クビといえば分かろうか。
テンカソウソウ→天下草創→つまり、武家の治める初の国というところか。ちなみに後世、織田信長は天下布武と申したよし。
さきほどから、感想を幾行も記したが、やはり削除した。
まとまらなかった。
そこに無体なけなし言葉は一切なかった。
ただ、これまでずっと歴史上のエピソード、つまり平家物語の世界で義経をみてきたので、ここ数回、その後の世界には、どう対処してよいか、Muもまだ定まってはいないわけである。
とにかく頼朝は義経を追いつめ、知らぬ間に義経は平泉に着いていた。そういう流れの狭間を、ドラマがどのように解釈するのか、それはそれで楽しく見たのだが、なにかを記すまでには、Muの心が熟成していない。
靜については、その母が磯の禅尼といい、たて烏帽子(えぼし)に水干という男装で舞った麗人で、その娘・靜を同じく仕込んだのだから、さぞ美しく華麗な女性だったのだろう。義経が数ある愛妾の中から格別に靜を重んじたのは、そういう華麗な舞姿に惹かれたことと、また、義経の母・常磐御前が都で随一、千人に一人の美形だったことからの、連想がわき上がった。
ともあれ。義経の長距離逃避行は、次回あたりから始まる。
最後まで見届けるのが、義経やその一党、靜をはじめとするその愛妾たちへの、たむけとなろう。
追伸
今夜のタイトルに「光」をいれたのは、黄金咲く平泉と、清盛の残した福原都の金屏風、そして新たな目的地を「光」と考えたからである。衣川の舘で討ち死にするとは、だれも考えていなかった。
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コメント
いろいろありましたが、義経が平泉に行くと、言ったところ、なんだかホットした雰囲気が漂ったように観ました。大河ドラマもあと数回になってきましたが、これで安心して観られます。
俳優さんの演技のことですが、最近「熟年離婚」というドラマで、あの平清盛と時子を演じた、渡哲也と松坂慶子が、定年の日に離婚話となる夫婦を演じています。余りの変りように、役者さんは凄いと感心しています。余談でした。
投稿: hisaki | 2005年11月14日 (月) 09時26分
hisaki さん、2005年11月14日 午前 09時26分
そうですね。
義経郎党のおさまりようがすっきりして、今回は楽になりました。
あと数回は、のんびり楽しむつもりです。もう、完全に伝承世界ですから、義経が空を飛んで平泉にいこうが、突然モンゴルに船出しょうが、驚きません。
靜の舞が来週は観られるわけでして、楽しみです。
投稿: Mu→hisaki | 2005年11月15日 (火) 06時30分