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2005年10月30日 (日)

巻き寿司:明治屋と京都・百万遍「門」

京都三条のMEIDI-YA Store(京都府京都市中京区中島町)地図

巻き寿司:京都三条明治屋:百万遍「門」製
 日曜の昼食は巻き寿司だった。二箱買ったようなので、Muは5つ食した。実によい味だった。{椎茸、三つ葉、エビ、かんぴょう、タマゴ、海苔、ご飯}が写真には写っている。こういう取り合わせは、一週間、玄関を一歩もでない今の境遇(笑)では、まことに色鮮やかで気持がなごんだ。普段なら、巻き寿司を写真にとろうなどとは思わなかったろうに。ついでに数えてみると、8つで840円、一つ百円となる。これが高いのか安いのかMuは世情にうとくて分からぬが、美味い。実においしい巻き寿司だった。

 あまりの味のよさに、Drに尋ねてみると、三条の明治屋で買ったとのこと。うむ。なるほどに、明治屋の食材食品は、他とひと味違うと、感心した。ここで明治屋のウンチクを傾けるほど物知りではないが、この店はMuが小学校の頃にすでに知っていた。今で言うコンビニでもないし、スーパーともいいきれないし、まして八百屋・肉屋・魚屋とも違う。気になってネット検索をしてみると、やはり。120年の歴史を持つ文明開化の遺産だった。月桂冠清酒を防腐剤なしで全国展開した歴史すらある。奥が深い、STOREだった。

 仕入れを厳選し、お値段も少々はるので、小さな贅沢だったとも言える。と、ここで過去形なのは、Muの木幡研食材はこの明治屋購入品が長年食卓にあがってきた。なにも知らないMuは「うまい、おいしい」と破顔してすごしてきたが、なるほど、蓄財の一向に増えぬわけじゃった。
 Muでさえ、下戸の身も忘れてたまに二階で変わった洋酒の小瓶を買ったことがある。

 さて、さらに暇なので(横臥するしかない、この一週間故に)、寿司についていたシールを眺めていると、「おや?」と思った。シールには「季節料理 京百万遍 門 840円」と記してあった。「?」というのは、この「」、しかも百万遍というと、Muが以前何度も宴会、はーよいよい、とちゃんこ鍋を食した店ではないかぁ。なんど行ったかわからない。お値段もお手軽で、ボリュームもあって、夕方5時をすぎて出かけると、5時半から宴会が始められるという近さだった。この門が、この巻き寿司門にリンクするかどうかは、いまだ不詳なのだが、もしリンクしているなら、ああ世間は狭い(なんか、無理矢理の詠嘆ですなぁ)。

 若年時、巻き寿司には見向きもしなかった。巻き寿司が皿いっぱいに出てくると、げっそりした。つまり、そのころは、乾瓢の煮付けの味も、シャリの味も、タマゴの味わいも、そういう繊細な味をすべて理解弁別できなかったのだろう。(いまでも、叉焼麺の味の違いを分からぬ若者がおるでのう(無意味な皮肉))まるで、原始人だったのかもしれない。いやそうでもない。越前ガニや、Mu家伝来の黒砂糖雑煮や、ニシン寿司や、野鳥つむぎの味や、おろしそばの味は、幼時に分かっていた。ただ、巻き寿司といなり寿司は、どうにも受けつけなかった、~しかも40代のころまで。

 それがなんとしたことだろう。
 この何年か、巻き寿司がいたく気に入りだした。あわせて、いなり寿司も。
 そして、今日の昼食。Muは巻き寿司文化圏におることに幸せを感じたのだった。(世界に、この巻き寿司はあるのだろうか?)

参考
 京都三条大橋近くの「明治屋」MEIDI-YA STORE
 明治屋120年のあゆみ[Mu注:記念記事なので時季ものかもしれません]
 門:京都百万遍・季節料理[Mu注:くだんの巻き寿司製造元がこのお店かどうかは不明なのです。なぜなら、Muはこのお店に何度か行ったことがあるのですが、食べたものはたいてい「ちゃんこ鍋」でして、食べるよりも騒ぐ、ののしるのが主だったので、斯様な繊細な味の巻き寿司を明治屋に納めていなさるとは、ちょっと想像できなかったのです(笑)]

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コメント

巻き寿司ですが・・・

以外に韓国では巻き寿司が人気ですね。昔ワールドカップで韓国に行きましたが、スタンドで韓国の人に巻き寿司をご馳走になりました。

今回、ソウルを訪問した時もコンビニで巻き寿司が売られていました。海苔を食べる食文化は韓国と日本なんやね。

私も、巻き寿司大好きダス。おいしそうやね。

投稿: jo | 2005年10月30日 (日) 20時28分

joさん、 2005年10月30日 午後 08時28分

 そうだったんですかぁ。やはり韓国と日本とは地続きみたいなものですね。縁があるんですね、食物文化。しかしチャングムでは、巻き寿司をみたこともない、宮廷料理ですからね(笑)

 ただ、あまりに巻き寿司が日本的におもえるので、一言。そのソウルのコンビニって、日系やおまへんか?

 まあ、よろし。パスタ、スパゲッティの元祖がイタリアか中国ラーメンかで、以前もめたようですが、最近の中国の発掘では、紀元前数千年前から、ラーメンはあったみたいだしね。

 なれど、巻き寿司の遺物が三輪山縄文遺跡で出たなら、ああ~。カンピョウくらいは残ってるかもしれませんなぁ。

投稿: Mu→JO | 2005年10月30日 (日) 22時24分

繁寿しの太巻き

 繁さんちでも巻き寿司を食べることは出来ます。
海苔ですね。
江戸前のにぎり寿司、という範疇で巻き寿司がどういう位置にあるのかはよく分かりません。

 パリパリの焼き海苔と酢飯が合うのでしょうか。
握った寿司にネタを乗っけたとき、落っこちそうなネタ、ウニやらイクラやらは海苔で回りに壁を作りますわね。
にぎり寿司でないのが(巻き寿司)
鉄火巻きから始まって、あらゆる物でそれでやるのですね。

 同志社出身のラガーマンの好みは(ワサビ巻き)でした。
具はワサビだけというシロモノです。
コストの割りにはお金取れないのよね、と繁さん嫌がっていました。

 繁寿司では究極の巻き寿司に(太巻き)があります。
今は事前に注文しておかないと作ってくれません。
いろんなネタを入れた、巨大な(巻き寿司)なのです。
シイタケとかそぼろとか普通のにぎり寿司には使わないネタの用意が手間なのでしょうね。

(ただ、巻き寿司といなり寿司は、どうにも受けつけなかった、~しかも40代のころまで。)
とありますね。
確かにMuさんから寿司の話を聴いたことはありませんなあ。
関西の押し寿司、バッテラや柿の葉寿司のこともね。
葛野日記やMuBlogでも出てくるのはコンビニ弁当の話ばかり。

 あれは庶民に安心感を与えるための(韜晦)とも思えますが、先生、うまいもんはうまいと書くことに何はばかるものもないのですよ。
どうぞご遠慮なくヨダレの流れるような記事を書いて下さいませ。
当方の友人たちには(極上のワイン)とか(懐石の極致)とか悔しい思いをさせる記事を平気で書くピープルがいるじゃありませんか。

投稿: ふうてん | 2005年10月31日 (月) 01時03分

ふうてんさん、2005年10月31日 午前 01時03分

 そうか、と沈思黙考。
 軍艦みたいにノリで囲んでウニやらなんやらもありますね。
 太巻きって、太いやつで、中にたっぷりなんですね。

 「バッテラ」ああ、これ、完全無欠に駄目です。まず口にいれません。どうしても、駄目な食物があると、いま、発見。なんでなんだろう。あぶりシャコや、エビや、ありとあらゆるものを咀嚼できるのに、関西バッテラをみるだけで、寿司から箸が遠のきます。
(なんか、けっこう、一点豪華の毛嫌いです)

 柿ずし、あれは好物です。福井とか敦賀関係だと、えと、なんか魚を酢で締めたんがあります、あれもよろしな。
 鯖寿司は、大好物です。

 極みは、厚焼きの卵焼き(笑)

 ところで、究極の美食記事は無理です。
 まず、下戸だから上等なワインをみてものんでも、「げろげろするの、いやややなぁ」ですし。せいぜい明治屋の肉や羊を食べてよろこんでるんですから、しれてますぅ。

 コンビニ弁当を、大好きとはおもっておりません。ただ、お値段から考えると、最近のセブンイレブンの仕入れ努力は特筆ものです。
 500円までの価格で、そこらの観光地なら2000円くらいぶったくるのを、ちゃんと新鮮に用意してくれてますのや。

 食も酒も、あまりに庶民なので、あんまり記事は期待せんといてください。
 ただね。秘密の食事場はいろいろあってね、うふふ。1300円で冬になると極上の鴨ナンバとか。極上のビフカツとか、あはは、鳥せいの、ささみ梅肉なんて、舌がとろける。そのほか、もにゃもにゃと、お安い価格でうまいもんが、たくさん食べられます。へへへ。

再見

投稿: Mu→ふうてん | 2005年10月31日 (月) 18時26分

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