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2005年9月30日 (金)

絵葉書:金沢城と兼六園

承前[MuBlog 禄剛崎灯台]

金沢城と兼六園(金沢市)マピオンBB
 [Mu註:昨日9月末に、マピオンBB地図が大改良されたようですね。マウスの真ん中の車を動かすと拡大縮小ができるみたいです]

金沢城
 旅の終わりは金沢城。と、あいなったようです。一般に金沢のことは膨大な書籍、ネット情報、そして多くの人がおとずれた加賀百万石ですから、ことさらここで一知半解な記事は書かないでおきます。
 Muですら、金沢には数度行ったことがあって、なつかしい所です。また、卒業生も数名このあたりに居て、これも、ときどき、忘れた頃に年賀状なんかいただいておりました。さらに昔の縁で知った同年代の方々も、おりおりに金沢の某組織の幹部におられまして、……。

 それにしても、ここでDeepGからの消息はぷっつり絶たれました。おそらく数名の☆達はここで散会し、近辺小松飛行場から高飛び(こういう言葉、今のミステリではないですね)したり、サンダーバードで関西に隠れたり、あるいは現地で皿洗いでもしながら、身を潜めておるのかもしれません。

 絵葉書メルがとぎれたところから、事件が発生と、まともなミステリならそうなるところですが、さて。
 まあ、絵葉書メル自体が謎につつまれているのですが、こういう決着の作品があっても、よろしいかと(笑)。
 そもそも発端は、昨年末、とつぜん見知らぬDeepGから一行メルがとどきました。発信地は、九州は深夜に近い小倉駅、「いまから南に下る、退屈だからメルした。ちょっと人に聞いてblogを見たことがあるのでメルした。寒い」でしたからね。南というと、鹿児島、宮崎、大分、……琉球!。普通は飛行機でしょうから、電車というのは、経済状態があるていど推測できますが。
 ……
 本人姿形は、年齢性別不明の、トンデモ金太郎風ぼやけた写真だけ(笑)。困ったもんです。

 それが。
 旅の終わりは兼六園。
 なんとも、言いようがない結末でした。
 一番気に入ったのは、東尋坊絵葉書でした。海の色がたまりませんね。わらったのは、ヤセの拷問です。
 ロマンは灯台です。
 よい、幻想写真集ができて、よかったよかった。

兼六園
 庭の中の橋と、松の傷を送ってくれました。説明は当地の案内板付きなので、それを見るのがよいでしょう。DeepGはもしかしたら、密かに以前からMuBlogを見ていたのかも知れません。MuBlogでこれまでやってきた写真の掲載に便利なように、ポイントや案内板が送られてきたからです。
 いや、絵葉書メルは、そうするのが世間の相場なのでしょうか。どちらにしても、写真の姿形だけではなにも分からないMuのことですから、現地案内板がそえてあったので大助かりでした。

虹橋:兼六園

虹橋:兼六園

松の傷:兼六園
松の傷

DeepGへ
 大量の良質な写真をありがとう。MuはDeepGの絵葉書メルで、2005年の晩夏を楽しく過ごせました。
 突然、単独自転車放浪先の城之崎から写真と一行メルが届いたときは、不審、わけのわからなさで一杯でしたが、その後、東尋坊からの絵葉書メルを数日おきにいただくようになって、それなりにMuの中で納得理解した次第です。
 人の心の動きなどは推し量れないのですが、要するに旅が好きで、絵葉書やたよりをするのが趣味なんだとおもいました(笑)。よい趣味ですね。

 はっきりとは、ご承知ないかとおもいますが、Muは大学で先生をしておりまして、最近はblogを使っての情報処理にこころを砕いております。DeepGのなかば気まぐれな、なかば熱心な遠隔情報発信に、それが今夏ぴたりと合致したわけです。

 どんなことでも、人生でもシステムでも、機能を設計構築し動かし、そこそこ目的を果たすことは、なんとなくやってきたMuですが、それが美的か、感動をもたらすか、気持ちよいかという点では、まったく心許ない半生でした。だから、今回の北国紀行DeepG2005も、ともかくいただいた絵葉書メルを記事にし、相互に自己参照トラックバックやリンクをはって、それらしくしましたが、胸はって「どうや、見てみいや!」とはもうしません。
 そういうわけで、いつか後年思い出した折にでも、DeepGの2005年晩夏、旅の思い出を、ご笑覧下さいませ。

追伸1
 Muも携帯(au)をもっていて、1メガ画素のカメラ付きなんですが、とてものこと今回いただいた絵葉書メルのようには写りません。全部虹がかかったように綺麗な色々なんですが、これはぁ~、まともな写真とは申せません。
 ついては、今後も画素数があがったなら(現在2メガ画素と、一行メルにありましたが)、ますますよき携帯で、遠隔情報発信、絵葉書メルを送って下さいませ。楽しみです。

追伸2
 DeepGの推定気性からして、Muが不用意に場所を指定しても、おそらくアマノジャクでしょうが(笑)、期待するところをメモしておきます。
 1.長崎(二度ほど見ているのですが、北のほうが坂道・石段でしたでしょうか)
 2.岩見銀山(洞窟大好きMu)
 3.秋芳洞(洞窟、鍾乳洞大好きMu)
 4.宇佐神宮(ネットで見た写真では、季節によっては翠が鮮やかですね)
 5.東北各地、会津、平泉、三内丸山、……
 6.沖縄、奄美、南海の珊瑚礁
 7.網走番外地
 ……、ようするに、Muは関西周辺しか見たことがないようですなぁ。

追伸3
 われながら、Muは人にお願いするにも、注文がおおすぎて、ほとんどうまくいったことはないのですが、ともかく。
 必ず正確なタイトルを下さい。「ヤセと拷問じゃなかった」ようなぁ。それと、現地案内板もよろしく。
 それと、今すぐとはもうしませんが、数年内に、正式な世間で通っている、姓名・性別・年齢、お仕事など、お聞かせ下さい。
 Muも普通に世間的人間ですから、覆面絵葉書DeepGでは、なんとなく……。

では

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北国紀行DeepG2005」カテゴリの記事

コメント

(金沢)

 大学の時、3回生の研修旅行でと、勤めてたとき出張で訪れました。

 お城の中に大学があったような・・。

 お菓子の美味しい街でもありました。

投稿: wd | 2005年9月30日 (金) 16時12分

能登は外洋に面した西側を外浦、東側を内浦と云うそうです。

内浦は がらりと雰囲気が変わり、リアス式の穏やかな海岸が続きます。
僕の場合は、九十九湾、見附島、恋路海岸、七尾(和倉温泉)も訪れました。よかったです。
外浦には、ほかにも、砂浜を車で走れる 千里浜海岸、珠洲の時国家(能登に流された平時忠の子、時国)があります。

金沢もいい街ですね。

投稿: Ys | 2005年9月30日 (金) 17時35分

wdさん、2005年9月30日 午後 04時12分

 昔、金沢大学は城中にあったような。そしてMuはそこもおとずれ、また、山の中に移った時も行きましたで。

 要するに、関係縁者の多い町です。
 さまざまな知人や友人が、赴任し、そして様々な人が、あの喫茶店、このじぶ煮ともうされますなぁ。
 卒業旅行に訪れる人も結構おります。
 なんとも、Muにとっては、記憶の数々に一種華やぎのある町です。

 さて、昔でいうと、吉田健一さんとか、五木寛之さんが、金沢どっぷりの文士でした。
 Muは、眉村卓『消滅の光輪』が、ここ金沢で、泉鏡花賞をとったのが、思いで深いです。つまりファンなんです。

 Muも、またサンダーバードか車で行ってみたい町です。

投稿: Mu→Wd | 2005年9月30日 (金) 17時43分

Ysさん、 2005年9月30日 午後 05時35分
 ほんとうに各地を訪れておられるのですね。うらやましいです。

 さて。特急で、ときどき和倉温泉行きというのが目に付きます。金沢行きというのに注目しているときに、和倉と見ると?でしたが、有名な温泉なんですね(笑)

「珠洲の時国家(能登に流された平時忠の子、時国)があります。」
 この平家伝説、どっかのミステリで読んだ覚えがあります。なんとなく、わくわくします。

 金沢のことは、もうしわけないのですが、Wdさんあてに先に返信してしまいました。

投稿: Mu→Ys | 2005年9月30日 (金) 17時47分

加賀百万石

私も数回訪問しました。確か飲み屋は材木町でしたか?

土産は落雁で有名なブランドが有りますよね?購入した記憶が有りますね。

金箔作りで有名だと記憶にありますが、とにかく江戸時代には文化の華が咲き誇ったんでしょうね。

応仁の乱で京都が焼け野原になった時に沢山の京都の公家さんが避難したそうですね。
それで、小京都と呼ばれる京文化が育まれたと誰かが言うてました。

今度、冬に出かけてみたい気持ちがあります。

投稿: jo | 2005年9月30日 (金) 20時25分

jo さん、2005年9月30日 午後 08時25分

 ぼんやりしててすみませぬ。うたたねしておりました。
 冬の兼六園は行ったこと無いですが、なんか雪支度が有名ですね。

 飲み屋街は、香林坊のはず。材木町って、伏見かな?

http://kimassi.net/katas.html
↑片町・香林坊近辺の飲食店の地図
 

投稿: Mu→Jo | 2005年9月30日 (金) 21時10分

すみません勘違いでした。

片町ですね。材木町は何処やろな~~、水戸かも知れません。

会社の先輩が水戸支店長を永くされていて、飲み屋街というと材木町と頭に、こびりついていたようです。

会社の同僚が金沢大学出身で昔の置屋さんに下宿していたと言うてました。

又、一度は訪れてみたい古都ですね。

投稿: jo | 2005年9月30日 (金) 23時03分

不思議な旅でした

 そうですか、金沢でジ・エンドでしたか。
金沢は仕事で何度か行ったきりで兼六園にも行って見ましたし、吉田健一の真似をしようと酒も飲みましたが、何しろコチラは居酒屋ですからせいぜい冬の白子はうまいなあ程度のお話。

 この絵葉書シリーズは、Gさんの旅日記なのか旅行会社の案内なのかMuさんのミステリー小説なのか分からなくなるのでした。
おそらくそれらが渾然一体となって独特の不思議な雰囲気を醸しだしているのでしょうね。

 どうも日本海側が多かったと記憶しますが、次は北なのでしょうか南なのでしょうか。
長崎のグラバー邸まで行くのか、津軽海峡まで行くのか。
つづきを密かに期待しましょう。

 そういえば昔、京都ミステリー・ツァーなんてのもありましたね。

投稿: ふうてん | 2005年9月30日 (金) 23時16分

joさん、2005年9月30日 午後 11時03分
 おはようございます。
 金沢は、関西人も関東人も好きなようですが、意外に関東からですと、飛行機以外は便が悪いようですが、今はしりません。(高速とか鉄道の動きはMuの精神の流れよりも速いので、ときどきガックリします。大回りして)

 全国に繁華街飲み屋さん集合地があるようですが、香林坊というのも変わった名前ですね。ススキノとか、福岡はなんでしたっけ、ナカス?そういえば歌になったヤナガセとか、と、京都は、ああ、先斗町とか祇園ですかな。

 のんびりしたいもんです。
 

投稿: Mu→Jo | 2005年10月 1日 (土) 11時13分

ふうてん さん、2005年9月30日 午後 11時16分

 おはようございます。
 しばらくしたら、ケツネうろんでもたべて、昼寝します。いままで、朝寝でした。なんかこう、一週間おわると精根尽き果ててますね、ビタミンCなんか飲んで元気付けないと、ねてばかり。

 さて「旅行会社の案内」これはぁ、ないですね。案内になってないじゃないですかぁ(笑)。
松本清張ゆかりの地を尋ねたら、なんと拷問岬だったり、金沢城とおもったら、熊本城との写真間違いとか(この間違いなら、Muにもわかるね。後者はたしか、真っ黒でしたような)。

 あてにならない、そういうところがミソでして。もし旅行会社が一枚噛んでいたら、革命的広告blogですよね。

 続きは、そうですね、あてになんない、ふー太郎のこと、主人公が再登場するかどうかは、未知のミステリ。昔の名前ででてますか、あたらしい名前か、千変万化。

 そうそう、京ミスですよね。これは友人が作ったのをルナ企画で売り出して、バカ売れしましたっけ(爆笑)。半年前かな、NECのPC8001関連ムックがアスキーからでまして、載ってました。

 開発主任・自作・総指揮作品は、SONYの『幻の古代王朝』堂々の三部作でした。京都、吉野、飛鳥が舞台ですよぉ。贅沢です。

 さて、次作はどうなりますことやら。

投稿: Mu→ふうてん | 2005年10月 1日 (土) 11時27分

金沢は魅力的な街ですね。

「故郷は遠きにありて思うもの、そして悲しくうたふもの…」
の室生犀星の生地ですね。(犀星の詩は昔から好きです)

五木寛之さんも金沢をたいそう愛しておられますね。
金沢を舞台にした作品がたくさんあります。
五木さんも好きな作家です。
風花の人と云う作品がありましたが、
冬の北陸、風花舞う金沢にも憧れます。

投稿: Ys | 2005年10月 1日 (土) 20時10分

Ysさん、2005年10月 1日 午後 08時10分

 文士たちに人気のある町はどこでしょう。
 金沢、長崎、京都。
 鎌倉、信州(ちょっとおおざっぱです)
 奈良(ものすご、雑ですねぇ)

 故郷をここに持つ方は、また別の感想があると思います。
 いずれにしても、遠くで観ている方がよいことは、いろいろあります。花火。喧嘩。
 故郷も、そうかもしれません、故郷を失った文学とは、もうずいぶんになると思います。

 

投稿: Mu→Ys | 2005年10月 1日 (土) 21時12分

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