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2005年8月28日 (日)

NHK義経(34)右筆能子

承前

 さて、と。
 あっというまに終わった。義経の幻の妹・能子(よしこ)が清盛の娘として平家の陣中にいる。行宮(あんぐう)の右筆(ゆうひつ)らしい。しかし、史上の義経に妹がいたことは、知らなかった。総ては物語とはいえ、当時の女性は名さえ残さなかったのが通例だから、能子がいたとしても不思議ではない。義経は、妹に切々と文を書く。

 義経は妹を戦乱から逃そうとし、密書にて、白布を身につけよと教える。
 能子は翌日、平家が安徳天皇(8歳)を親王(7歳)と入れ替えるとの密議を耳にし、見とがめられて納屋に押し込められる。
 その一連の背景が、今夜描かれた。
 義経の文読む能子の涙は、感じるところ多かった。

 場所は彦島のはず。
 彦島のどこに天皇が行在なさったのかは分からぬが、義経の水軍はそこから八キロ北東の干珠島、満珠島あたりに集結したようだ。関門橋は無かったから、義経からは、巌流島(船島)の右奥に平家水軍が見えたかも知れない。
 いずれ平家は、門司区の北端田野浦に兵船をすべて進める。

 史上いわれる壇ノ浦がどのあたりかは、現在の壇之浦町あたりの瀬戸全域をさすのだろうか。このあたりには史跡銘もあるようなので、来週あたりに写真を掲載する予定。以前、近辺の知人からいただいたものがある。

 胸をさらについたのは、組紐を商うと自称するオババが、はるばる西海まで義経に会いにきて、「この戦が終わると、義経さまには何があるのでしょう」と、問いかけたところである。白石加代子の微妙な台詞回しがよかった。

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コメント

本当に短く感じました。
それにしても、壇ノ浦の合戦が終わると、平家の栄華は完全に終わるわけですし、ドラマでも出番がなくなってしまいます。平家落人伝説もちらほら残る山奥育ちの私などには、さびしいです。
出演者ですが、うつぼの噂を聞いたり、能子に義経からの文を運ぶ「喜三太」役(伊藤淳史)ですが、どっかで見たと思ったら、電車男の山田でした。役者さんは、いろんな役柄をこなすんです。何時ものことながら感心しました。
次回、いよいよ本番です。

投稿: hisaki | 2005年8月29日 (月) 08時28分

hisaki さん、2005年8月29日 午前 08時28分

 平家伝説の残るご出身とは、興味がむくむくですね。ずっと、亀岡のあたりとおもっていました(頼政塚談にて)。今後のblog付き合いのおりおりに、お聞かせ下さい。

 さて。それにしても、壇ノ浦。これが終わるとどうしましょう。ここまでは平家物語世界、その後の逃亡記がNHKであるとするなら、義経記の世界ですからね。先年の新撰組!みたいに、近藤さんのあとは、それでおしまいじゃ困るので(新春に土方世界があるようですが)、ここの処はなんとしても弁慶安宅の関、衣川の舘炎上、弁慶立ち往生までいかないと、しかし指折り数えると~

 というわけで、来週は録画します。写真も掲載します。たのしみですね。

投稿: Mu→Hisaki | 2005年8月29日 (月) 10時20分

壇ノ浦 合戦前夜

しかし、源氏軍の水軍が圧倒的な物量だったんでしょうね。それでは、義経の知恵が発揮されない。

平家軍はもはや逃げる場所が無かったんでしょうかね?日本人は負けた側を応援したくなる性癖があるので、壇ノ浦というと可哀想な平家という事になりますね。

安徳帝を抱いて二位の尼が海底の都に入水される様は誰が聴いても、涙が止まらんわね。

ところで、結果的には能子さんは晩年まで幸せに暮らす事が出来たんですよね?

投稿: jo | 2005年8月29日 (月) 11時00分

joさん、2005年8月29日 午前 11時00分

 なんともせっかちなJoさんやなぁ。
 うむうむ。来週のお楽しみとおもっておりましたが、日曜の夜は10時すぎに、すやすやなので、いまのうちに下ごしらえを、コメントで。

 能子さんにはお逢いしたこともなく、実在なのか、嘘っぽいことなのか、よう分かりません。Mu手元に資料がないのです。
 ただ、下関市に赤間神宮という平家ゆかりの神社がありまして、そこに痕跡があります。

地図
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=MapionBB&nl=33/57/23.457&el=130/57/03.468&scl=10000&size=954,768

赤間神宮Hp
http://www.tiki.ne.jp/~akama-jingu/

宝物殿「廊の御方」画面右側、上から二つめ。
http://www.tiki.ne.jp/~akama-jingu/houmotu/houmotu.html

 さて、廊の御方が能子さんなら、この肖像画はいつごろのものでしょうね。
 とまあ、詳しくはNHKとか、原作者にお聞き下さいな(笑)
 「その時歴史が動いた」で、能子さんを描けば、多分資料なんかもネット掲載されるでしょう。今ネットをあれこれと、さがしましたが、女優さんの記事ばっかりですぅ。

投稿: Mu→Jo | 2005年8月29日 (月) 12時36分

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