あらしやま:嵐山暮景
夏の嵐山暮景
今夜は葛野の図書館主宰、納涼会だったのです。
Muもそれなりにご挨拶しました。
とはいうものの、関係者のうち三名も教え子が居たので、なんとなく、日頃の学生打ち上げ懇親会的風情もありました。
場所は大層な料理旅館の一室でした。湯葉懐石でしたなぁ。やはり、学生達と日頃うろつく所とはひと味違いますね。
と、いうわけであっという間に時が過ぎました。
教え子達の口から出る話題はたった二つ。十数年前のMuの授業で、覚えているのは、「わけもなくしんどかったなぁ」、そして「またりん」。
後者は六月に十八年の生涯を閉じた愛猫「またりん翁」のことなのですが、十年たっても(それだけ!)覚えていてくれた。授業に行くときは「またりんに行ってくる」だったとか。
またりん翁もMuも、持って瞑すべし也。
註:なんとなく、職場の納涼会を同窓会ノリにしてしまって、他の職員さん達には申し訳なかった。黙祷。
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コメント
素晴らしい、写真ですね。
情緒溢れるいい写真です。湯葉懐石ですか?なんとも、京都らしい宴ですね。
背景は小倉山と愛宕山ですか?風情がありますね。東京では味わえない雰囲気ですね。
さて、陽が昇る前に飛行機を軽く一発飛ばしてきます。
投稿: jo | 2005年8月 6日 (土) 05時25分
joさん、2005年8月 6日 午前 05時25分
ありがとうさん。Muも一瞬で気に入った写真でした。
料亭の窓をあけて(外気が流れ込むのも知らずげに)、二階の外から撮したものです。丁度七時ころでしたな。
宴の真っ最中に席をたって、窓から外へ出るのですから、この(写心)道も乱暴なものです。異様ともうさば限りなく異様。
で、残ったのはこの写真一枚。後は手ぶれやなんやらで、没でしたなぁ。
投稿: Mu→Jo | 2005年8月 6日 (土) 07時58分
映画の一シーンのような
黒沢映画(用心棒)の一シーンを思い出します。
関八州の役人が見回りに来るというので宿場を取り仕切っている親分衆が競って役人を接待するシーン。
この写真で明かりが灯っている宿屋みたいなところがソックリです。
カメラがグ~ッと寄っていくと、部屋の中で例の拍子木のオヤジが役人の袖をちょっちょっと引っ張ってワイロのはいった(おひねり)を置いていく。
役人たちは何食わぬ顔をして数秒後にそれぞれ袖の中にしまい込む。
そのシーンが見えてくるようです。
彦さんの(写心)が動き始める日も近いのでしょうね。
投稿: ふうてん | 2005年8月 6日 (土) 20時26分
ふうてんさん、 2005年8月 6日 午後 08時26分
東京の夜の世界で「映画監督」で通る梅翁がそう申されるなら、Muも黒澤級の感性を備えてきたわけですなぁ。(と、成りなはれという、励ましでしょうね)
ただ。残念ながら、監督のように意図して撮ったわけではなく、手ぶれの数葉から、ましなものを選んだだけです。
実はさっきから、瀬木直貴というお若く見える監督の、映画『千年火』の鑑賞記を書いております。小一時間したら、掲載します。
映画って、理屈の中に、感性がありますね。それと、情景と人物とが、等値に見える一瞬があります。人物の表情が、画面全体を覆うのですね。その圧倒感とか、自然さは、山や海と変わりません。
やっぱり、梅翁さんは、助監督して、映画界で別の世界を歩んでもよかったなぁ~、と後の祭り。Muもねぇ、うけけけ。
やんぬるかな。
Muはマシン・システムと文学の世界に埋没いたします、で。今夏。
投稿: Mu→ふうてん | 2005年8月 6日 (土) 21時57分
ご無沙汰しております。三番煎じですが、本当に情緒があって作り物のような写真ですね。
湯葉懐石とは、なんともまた好い感じです。素晴らしい!
投稿: pfaelzerwein | 2005年8月 6日 (土) 23時02分
pfaelzerweinさん、2005年8月 6日 午後 11時02分
ええ、はい、pfaelzerweinさん、Muの心もこういう「作り物」なんですよぉ(笑)。
少年時、ませた友達から「お前は、観光写真みたいなもんばかり撮りたがる」と、言われたのをおもいだしています。
けれど、天下の名勝「嵐山」とか、銘酒名勝伏見港の風景は、だれが撮っても時間季節を合わせれば、こうなってしまいます。
だ・か・ら、人工の自然に、いままた、心地よく見入っておりまする。
投稿: Mu→pfaelzerwein | 2005年8月 7日 (日) 00時03分