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2005年6月30日 (木)

PowerMacG5の内部

PowerMacG5

PowerMacG5
 先週の土曜日にPowerMacG5が到着した。昨日夕方起動し、あっさり動いたので今朝は内部を写しておいた。
 システム全体の能書きはアップル社のサイトに詳しい。引用リンクを張ろうと思ったが、来年の今頃は別の機種に変わっていると思うと、無駄な気もしたので、止めておく。
 そしてまた、能書きを読んで、このMacのあれこれ、仕様など記そうとしたが、それも知っている者は熟知、知らぬ人には猫に小判、無意味と思い筆を止めた。

 ここでは構造・間取り程度を記録しておく。

 まず右下にG5マークが二段重ねである。このなかにPowerPCG5が上下二つある。CPU 自体は小さな物だが、ものすごい発熱量なので、アルミ製冷却フィンとかが巨大なのだろう(まだ、見ていない)。G5二段構えの左側には、上下二つの内部ファンがあるが、今は外している。
 はて、ファンとは通例外郭に即してあるものだが、これは機体内部にセットしてある。つまり、上下CPUのケースから出る温熱をそのファンで引っ張り出して、上手に左側にあるファンへ空気の流れを作って、排出する仕組みがある。実は、外してあるのだが、この開口部全面に透明プラスティックで、空気の流れを作るような凸凹のある蓋がしてあって、それが機体内部の温熱の流れを制御している。
 このプラスティックの蓋が見ものなのだが、あいにく写真手技がへたくそで、透明な全容が写らない(笑)。拡大写真の下部にチラリと見えるのだが。

 左下、つまり外してあるファンの奥にメモリーユニットが並ぶ。全部で4つの差し込み口が2グループあるので、8本差し込めるようになっている。Muは昨夕に、すでにある256MBメモリー2本に対応させて、512MBを2本セットしておいた。8GBまで可能なのだが、約1.5GBで留めた(単に、資金問題です)。

 右上に隙間がある。この隙間に将来は500GBほどのSATAタイプハードディスクをセットする予定だが、今は空いたまま。すっぽり差し込んで、右に小さく見えるノブを回して留めるだけの簡単構造、というか、こういうところにときめきを味わう。これだけのマシンなのだから、256GB-SATA単機では可哀想である。

1.ばかでかい。
 おそらくATタイプの大きさだからなのだろう。それにしては、ハードディスを差し込むベイが一つしか空いていない。これは、ひたすら巨熱を冷ますために、機体全体に風の道を付けるため、よけいな機器やワイヤリングを避けたためなんだろう、なぁ。

2.ばか重い。
 おそらく、上記と同じに熱のため、ATタイプの大きさ(現在の日本製winマシンはほとんでマイクロATXとか、それ以下の大きさ)にしたのが原因なんだろう。分厚いアルミシャーシーである。頑丈で熱放散能力があって、空間をとった。20KG、重い。すべては、熱のため、静粛性のため。

3.ばか高い。
 同じ程度の性能を持つwinマシンを2台作れる。しかし性能とは、マンマシン一体の総合だから、ここに高額ということの大きな意味がある。ハードディスク一台を増設するに、自作winマシンなら15分程度かかる(ねじ止め、ワイヤー、調整)、おそらくこの機種なら、2分程度だろう。その差が大きい。
 保守の煩わしさまで想定して、どれだけマシンと一体化できるか、そのメンタルな面で、……。機体内部をイメージしながらマウスを動かす、その時の安定感、軽快感。だから、高くなる。もちろん、dual CPUというのも、高いことに貢献(笑)しているが。

 と、ついついご託をならべたが、Muはこの内部を一目見たとき、よい、とうなずいた。
 このような空間を現代パーソナルコンピュータに持たせるのは、ものすごい勇気が必要である。まず普通のメーカーなら許可されないだろう。だからアップル社なんだと、言ってもよい。

 と、実はこの半分の大きさで、今を去る10数年昔、初代FM-Towns は完成していた。横蓋の開け方もよう似ている。内部のすっきりさ加減も遜色ない。と、おおきなオチとなるのだが。
 ただ、当時のシングル80386CPU、メモリー2MBでは、これほどの熱は発生しなかっただろう。正確には、調べればわかるのだが、このPowerMacG5-CPUは二つ並べると、多分60W電球を二個ぶら下げたほどのものなんだろう。

結論
 PowerPCG5を制御するためにアップル社はこれだけの努力をした。それは、しかし「美」となったと確信できた。
 この内部を見てよだれを垂らさない人は、きっと、一般マシンの内部を見たことがないのだろうな。
 あるいは、また。
 大昔、珍しかったDOHCエンジンの研ぎ澄まされたヘッド部分、その加工と、そこからわき上がる高出力イメージを味わった時と、同じ感慨があった。
 で。
 最後のPowerPCG5マシンシステムの中に、Muは、なにを造り出すのでしょうか(笑)。

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コメント

その膨大な発熱と消費電力ゆえ、パワーブックについに搭載されなかったG5。来年以降のインテル・マックがどうなるか、今からとても楽しみです。きっとアップルなら素敵な演出を施してくれるでしょう。

5月に買ったパワーブックG4、とても満足しております。東西移動生活者にはこれ以上のマシンはないと思っています。

投稿: morio | 2005年7月 1日 (金) 00時53分

morioさん、2005年7月 1日 午前 12時53分
 後のメモのために後で、貴兄のパワーブックG4賛歌へトラックバックしときます。やらせでもないし、意地悪TBでもござんせんよ。

 あのね。ノート好みとデスクトップ好みに別れるようだね。どうもMuは、ボンネットを開けたときのエンジンの鈍い輝きとか、電装結線の巧みさとか、すっきりしたタンデム・ブレーキ・システムとか、ああとか、こうとかに痺れるようです。
 で、その「痺れる」というところがメンタルな、このMu全体に響きわたり、Muの行動がきまっていくわけですなぁ。
 汚かったり(構成の汚さです)、ひどかったりすると、それだけで「どうでもよくなり」「ぞんざいになり」「ああ、やめたやめた」という気分になって、運転も荒くなり(だから人の車を運転することは絶無。危ないからな)、システム開発の気力も衰える、ということですな。

 と、いうわけで、Muは内在的評価というか、内に入って外を見るのが好きだから(つまり、エンジンそのものや、CPUに同化しようとするんですなぁ)、ノートタイプはあんまり興味がわかない。

 と、おたがいに、好きずきでした; 世界でした。

投稿: Mu→morio | 2005年7月 1日 (金) 07時36分

ハードウェア・フェチ

 こういうユーザさんはメーカとしては有り難いです。
特にハードウェア・エンジニアたちは涙にむせぶような記事だと、感慨深く拝読いたしました。
確かにMacはノートもデスクトップも外観だけじゃなく、箱の中も整然としていて美しいですね。
(Wintelマシンは箱開けない方がよろしいです)

 昔、Aガ~ルという妙な名前の会社の女性社長と仕事で付き合っていたことがあります。
彼女が、私(辞書フェチ)なの、と言いました。
ともかく辞書が好きで、いろんなのをつい買っちゃうといいます。
ああそうなのか、谷崎翁のフェティシズムの世界だけじゃなく、もっと広い意味で(フェチ)の世界はあるんだと教えられました。

 フェティシズムというのは(物に対する愛情)とも訳されているようですが、Muさんのパソコンへの興味の持ちかたにも、ちょっとそういう面があるのでしょうか。
(G5)の、中の見えないボックスにDOHCツィンカム・24バルブエンジン、そのク~ンという甲高いエギゾースト・ノートを連想されるユーザさんは世界の中で、さて、3人くらいしかいないのではないでしょうか。
しかもMuさんはマシン語でプログラミングできるくらい、その性能を使い切ってくれる。

 まことに稀な、有り難いユーザさんであります。
アップル・コンピュータの設計技術者諸君になり代わり(御礼)申し上げます。

投稿: ふうてん | 2005年7月 1日 (金) 10時46分

ふうてんさん、2005年7月 1日 午前 10時46分

 Muがすっぴんのハードディスクにほおずりするというと、Joさんなんかは「気色悪い」というわけですが、Muはそれが常態ですね。

 ところで、今度めなみでの肴話はですね、こういうMac の構造的設計思想は、いったいアメリカのものでしょうか、それともヨーロッパのものなのでしょうか。まさか東洋の物とも思えないしね。
 国民性とか民族性はあるのでしょうか。ね。
 そういうことをうかがいたいですね。

 SFなんかで、中国が世界を席巻する物語だと、こういうマシン類の各部名称とか、デザインとかが、とてもおもしろいのですが。
 もしも、アングロサクソン(ゲルマン)系以外の者達が、産業革命を起こしていたら、別の世界がうまれたのだろうか、と、悩み尽きず。

 とはいうものの。
 自動車は確かにアメリカでうまれたけれど、最近のアメリカの調査では、利用者の満足度とか安心度第1位はトヨタのレクサス?とか、そして、あと日産とかホンダもベストテンに入っているらしいですね。

 二位がポルシェらしいです(ラジオで聞いたので正確には分からない)。あと、リンカーンコンチネンタル。それ以外はほとんど日本車だとか。

 不思議ですね。
 花鳥風月の世界から、そんな結果が生まれるって。
 さすれば。
 次世代コンピュータも、そうなると良いのにね。

投稿: Mu→ふうてん | 2005年7月 1日 (金) 14時37分

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