茜流:2005年春
土曜日の朝、ラジオで京都の桜特集があった。
都の桜〆は仁和寺の、地を這うような御室桜と言っていた。で、某所で美味い蕎麦を食べた後、葛野出勤を急遽変更して(土曜日だしな)、仁和寺へ奔った。が、車を止められない。あきらめるしかない。
しかし、葛野へ行って仕事するのも、この土曜の春、むむ。
しばし熟考。
あ、あそこがあったんだ!
あそのこの桜は、ゆっくりだったはず。
それでこの日は、岡崎公園で長時間待ち行列し、ようやく地下駐車場があき、そのあと地上に立ったのが12:30だった。
岡崎公園地下駐車場(京都市左京区岡崎)マピオンBB地図
さっそく平安神宮に参り、鑑賞券600円を報謝して入ったのが、平安神宮神苑、我が知人なら喜ぶだろう「谷崎潤一郎先生、『細雪』より、八重紅枝垂桜」の世界がわっと迫ってきた、……。爛熟だった。
と、しかし、それはさておき。(笑)
神苑を十分に楽しんだ後、さて帰ろうと思ったとき、彼方より聞こゆる神妙な神振りの音。
ああ、あれは昨年目を奪われた、「御神楽 笠井社中」では。
~
今年もよかった。千に一つ、気に入りの写真も手にした。
霊悦なり。
しかし、なんですなぁ。
その後の、件の茜流むらさき太鼓も、ここまできたからには、見捨てて帰るわけにもまいらぬ。
撮りました。
まるで、「カメラ爺さん」のノリでした。
なんとなく、女優さん達の目線がチラリとMuのカメラに残っておりました。MuBlog での検索にも結構「茜流」が多く、それとは関係はないでしょうが、この日の観覧者は鈴なりでした。
うわさ話も耳に入りました。
老夫婦でしたが。
「人に聞いてきたんやけどな、どんなんかな」
「さっき幕のそでで衣装やら雰囲気みたけど、何となくインド舞踏みたいやね」
笑うべきか、ただすべきか、Muはしばし沈思黙考したが。
なに、観ればわかる。
独り太鼓
ものすごい迫力です。お腹にずんずんと響いてきます。これが長時間つづくと、おそらくご本人にも、観客にも神様が降りてくるのじゃぁないでしょうか。
姫様繚乱
つまり。平安神宮で昨年も今年もこの茜流むらさき太鼓を観たというのは、それが神意だと思ったのです。現実の平安神宮は明治創建のものだし、茜流はおそらくOLや学生やその他市井の人達が演じていることです。
しかし、それが織りなす雰囲気が、Muのイメージを刺激しだしたのも事実です。
恍惚の茜流
というわけで、ひとしきり太鼓のリズムと音と、あでやかな踊り、舞、乱舞乱打を堪能したあと、岡崎をでました。宇治に戻ったのはまだ四時ころでした。たくさんの平安神宮神苑写真を、さて、どう案内すべきかと思っている間に、夕食まで眠ってしまいました。
まことに、穏やかな、そして明るい土曜の終日でありました、とさ。
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コメント
確か、昨年のBlogでも茜流が写真で紹介されていましたね。
元気な姫さん達が太鼓を叩く写真とか、あでやかな着物姿でしたね。毎年同じ行事をBlogするのも、定点観測としてよろしいな。
投稿: jo | 2005年4月17日 (日) 09時48分
joさん、2005年4月17日 午前 09時48分
御神楽(後日掲載)と、このむらさき太鼓は、昨日土曜に、昨年と少しは変化もあるのですが、見終わって落ち着きました。初めて観たのが、ちょうど、昨年blogを開設して一ヶ月後くらいでしたから、創業以来の贔屓という趣ですね。
こういうイベントは、Muの人生では滅多に経験しないものなので、印象も強いのです。
投稿: Mu→Jo | 2005年4月17日 (日) 11時01分