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2005年3月21日 (月)

0503210・ふしみみなと:伏見港界隈

承前寺田屋」(MuBlog)

伏見港界隈(京都市伏見区本材木町)its-moGuide地図

 (地図の説明:地図下部に長建寺、この門前からの写真が多いです。左側の「珈琲美酔亭」の橋がほうらい橋です。その上が寺田屋。地図の右上に行きつけの「鳥せい」。その下の月桂冠が「月の蔵人」。さらにその下の四つ辻左奥が「伏見夢百衆」です:なんともわかりにくい説明ですが、現地は狭いところだからすぐわかります)

 今日は旗日なので朝からごろごろしていたが、またりん翁のご飯と金魚のグリ&グラにはミミズの日干し粉を振りかけて、手をはたくと、責任を果たしたような気分になって、天気もよいことだし、カメラを持って電車に乗ってしまった。
 といっても10分ほどで下車して、京阪中書島駅というところから、長建寺、伏見港、酒蔵、柳、寺田屋遠望、ほうらい橋を写して、月桂冠の経営する「月の蔵人:つきのくらびと」で食事と利き酒をして、近所のレトロな「伏見夢百衆」をひやかして、大手筋まで歩いて、サンマルクで珈琲を一杯。京阪伏見桃山駅までたどり着き、行きつけの本屋を覗いてみたら、宅建業者に変わっていた。ああ、ショック。という、のんびりおっとりした一日だった。
 なお例によって「鳥せい」本店を覗いてみたら、待合室が満員だった。

 Mu自身にはなにも変わったことはなかったが、途中二組の見知りの者にでくわした。一組はグループで、先方さんから声をかけられてびっくりした。みんな初春の風にうきうきした様子だった。もう一組は若めのカップルで、知ってかしらずか、なんか目をそらされて顔を背けられたような気がした。京都は狭いなぁ。にしても、確率的にはあり得ない、経緯背景的にも、異様な遭遇だった。Muには、いまだに幸か不幸か妖しいエネルギーがあるのかもしれない。天網恢々疎にして漏らさずなりや(笑)

 さて、本日撮った写真と共に、うらうらとした、桜咲くにはまだ早い、京都は伏見、水の都をお楽しみください。

ほうらい橋から見た酒蔵

ほうらい橋から見た酒蔵
 写した場所は、後述するほうらい橋から、少し東にある道路沿いの広場でした。眼下をみると、二十人ほどの人達が腰掛けて、どなたか先生の指導のもとにスケッチしていました。おそらく、スケッチをする場所として「穴場」なんだと思います。確かに、下手な写真でも、ここからだと多少さまになったような、そんな気がしました。

醍醐派東光山・長建寺

醍醐派東光山・長建寺
 京阪中書島(ちゅうしょじま)駅から徒歩5分で長建寺に着きます。途中→サインもあるので、遠方からの人は特急で中書島で降りて、Muの経路をたどるのが佳いと思います。どこにも立ち寄らなければ、中書島駅から伏見桃山駅までは徒歩20分ほどですから、迷っても行き着きます。伏見界隈を歩くスタートに、この長建寺をおくと、春や秋の十石船乗船にも便利です。
 さて長建寺は、今日は入り口だけにしておきます。実は~。ということで中には入らずすたすたとその場を立ち去り、酒蔵写真を写すことにしたのです。なんとも、Muは意外や意外、外で見知りに出くわすと気が動転してしまうのです。(いわゆる、シャイなのです)

宇治川派流域の歴史

宇治川派流域の歴史
 長建寺前の川の堤にこの由来案内があります。Muが翻刻しておきましたので、写真をクリックしてその下部を御覧ください。
 このあたりが辨天浜というのは、長建寺の石碑に「辨財天長建寺」とあることと、縁があるのでしょう。ともかく、ここからの酒蔵風景は絶景です。さらになお、柳が青み、川を十石船が行き来する、桜の季節、あるいは初秋には、映えわたることでしょう。

酒蔵と煙突

酒蔵と煙突
 さて酒蔵風景をいくつか載せます。この酒蔵は地図では、月桂冠大蔵酒蔵のものでしょう。煙突は、以前その近くまで行って写したこともあります。川沿いの高い石垣と塀。白壁に屋根瓦が似合っています。煙突は、おそらく明治か大正のものでしょう(しかし調べないと駄目ですね。意外に幕末なら驚きですが)。

酒蔵三つ

酒蔵三つ
 この三つを見ていると、窓の数の違いに気がつきます。左の屋根の高い蔵には窓窓窓と連なっています。近所に博物館(大蔵記念館)があるので再調査せねばなりません。以前行った折には、蔵のことまで気が回らず、無料のお酒を楽しんでおりました。で、屋根が高いと言っても、どうなんでしょう、二階とか三階建てではないと想像します。のっぽで巨大な酒樽があるんでしょうか(笑)。

酒蔵の背面

酒蔵の背面
 じっくりと、ノッポの酒蔵を御覧ください。窓が合計八つありました。さて、二階建てなのかどうか、どなたか確認に行ってください。
 地図で見ると巨大な敷地に月桂冠があり、その北にはまたカッパ黄桜があり、その東の鳥せい本店は「神聖酒蔵」なんです。本当に、酒造地伏見、伏見とは伏水というくらいあちこちに銘水が湧いております。
 近所の、雛には稀な大手筋商店街は、今は代替わりですこし寂しいですが、近所にこれだけ大規模な酒造会社のあることが、その繁栄の源なのでしょう。

ほうらい橋

ほうらい橋
 ほうらい橋の由来は知りません。調べればなにかあるかもしれません。もしかして、保田與重郎先生の名著『日本の橋』にリストしてあって知らなかったら、恥ですが、まあ加齢と共にそれもよいでしょう。
 で、この橋を渡って左に寺田屋があり、正面は龍馬通りです。まさか坂本龍馬が歩いたのか、……。いや、近藤さんも土方さんも、龍馬さんもこのほうらい橋を渡ったかもしれない。Muは格別に「行くか戻るか思案橋」と、イメージしております。

寺田屋遠望

寺田屋遠望
 寺田屋は川沿いにあるので、ほうらい橋を渡らずにほんの十メートルほど西に歩いて対岸に遠望しました。すでにMuBlog に記事があるので御覧ください。

月の蔵人

月の蔵人
 月のくらびと、と読むようです。月桂冠のお店です。先述しましたが、この界隈には古くから「鳥せい本店(神聖酒蔵)」があって、Muはすでに30数年来世話になっております。また近所にはカッパカントリー(黄桜)というお店もあり、お肉料理や地ビールを楽しんで参りました。で、本日はかねてより気にしておりましたこの「月の蔵人」に入ったわけです。見かけは小さなお店ですが、中は広々としております。

文化財の木桶

文化財:月の蔵人の玄関口
 玄関口には、酒造関係の文化財木桶がありました。用途は別途大蔵記念館に行けばわかるでしょうが、酒造を研究しに入ったわけでもないので、ふんふんとうなずいたまま、中に通されました。

月の蔵人、店内天井

月の蔵人、店内天井
 この界隈のお店がどれも気に入りなのは、大抵酒蔵を模しているというか、つまりは酒蔵そのものを改修して造ったお店が多いからです。別にアルコールが染みこんでいるとかどうかとかは、下戸のMuには無縁なことで、ようするに広々として、レトロな雰囲気が好きなわけです。
 この天井、結構おもむきがありますよ。

利き酒「華」

利き酒「華」(月の蔵人、にて)
 さて、酒談、一話。
 伏見にきて美味しいものを食べて酒をのまないなんて、馬鹿の壁をぶち破るような所行です。まして、こんなところでカクテルなんて、ふふふのふ。と、格好付けて書きましたが、Muは名うての下戸(げこ)。これまで幾たび同行者達に迷惑をかけたことか、いちいち思い出すと恥入ってふるえます。ほとんど、急性アルコール中毒寸前なのですね、これが。
 じゃ、なぜ飲む。あはは、伏見で酒を飲まぬほど、馬鹿じゃない。先生とよばれるほど馬鹿じゃなし、と同じ心。うん?
 この利き酒セットはいくつかあるのですが、Muは濁り酒の入ったものを選びました。くわしくは写真に説明をいれておきました。そうですね、意外に伏見で、梅ワインなんて変わったものに出くわして、口当たりが良いなぁ、とつぶやいた次第。とはもうしても、今度行くときは、吟醸セットにいたします。あとでメニュをみると、このセット「華」は女性向けと書いてありましたが、~ははは、今時の女が笑う。(酒乱に近い学生達に囲まれておるのです。ザルです。底がないようです)
 なお、当然大下戸Muは、各グラス二口づつで終了、酩酊でした。ああ、もったいない。

参考
  伏見はまるで「宇治川テーマパーク」/久保佳代
  月の蔵人<日本酒レストラン>
  伏見夢百衆/伏見夢工房[Mu註:伏見夢百衆は喫茶店、みやげもの、レトロな伏見情報センター]
  参考になる伏見港界隈旅行記[googleで見つけました]

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コメント

ほうらい橋から見た酒蔵

この景色は素晴らしいですね、四季の写真が欲しくなりました。花の季節は又、素晴らしいでしょうね。

私は何時も、家内の実家と姉の家に向かうときは中書島の駅で宇治線に乗り換えて、いました。馴染みの場所であります。

酒といえば、灘と伏見が双璧でしたね。江戸の大消費地に向けて、輸出していました。巨額の富が蓄積されたんでしょうね。

最近は、焼酎ブームとなり、清酒が芳しく有りません。若い女性の心は芋焼酎に傾いてしまいました。
ここは、MuBlogで是非とも若い女性陣が清酒に興味を抱いてもらうように、期待しましょう。

投稿: jo | 2005年3月21日 (月) 20時17分

joさん(3月 21, 2005 08:17 午後)
「ほうらい橋から見た酒蔵」の撮影地点は、Muの先にも数名カメラを構えておりました。あのあたりでは有名な所だとおもいました。
 ただ、Mu素人が撮ると、どっかでみたような、似たようなものになってしまいます。そこは、レンズやカメラという前に、感性なんでしょう。不肖Muは、記録が先ですから、感性はないようなもんです(遁辞笑)

 日本酒ですが、灘と伏見が江戸時代ですか。すると、越(こし)のなんとかは、どうなんでしょうね。輸送問題もあって、地酒が美味しい時代が長かったと想像します。通人に聞くところでは、清酒はまさに生ものらしいですね。

 今度桜さくころに、もう一度だけ撮っておきます。また雰囲気が異なると思います。
 一応、思ったことは撮しておかないとすわりがわるいものです。
 一般に写真の方が綺麗にみえるのですが、あのあたりは実際の風景の方がよいですね。やはり、カメラやレンズが悪いのでしょうか(笑)。

投稿: Mu→Jo | 2005年3月21日 (月) 21時22分

本屋が宅建業者に、デパートがパチンコ屋に変わるように(これはうちの近所の話ですが・笑)
世の中は常に変わりゆくはずなのに、あのあたりはいつも時が止まったようになっているんですね。

お酒はあまり詳しくないのですが、確かに最近飲み屋さんに行くとたいてい芋焼酎がおすすめにあります。
清酒の方が好きな私にとっては寂しいばかりです…。

桜咲く頃の伏見、楽しみにしております。

投稿: J-NETER | 2005年3月24日 (木) 07時23分

J-NETERさん (3月 24, 2005 07:23 午前)
 お久しぶりです。
 さて、実は大昔、その2階は瀟洒な喫茶店でした。話題によくだす伏見遊びというか焼き鳥のあとは大抵そこで珈琲でした。それが数年前ある日突然、先程記したお店に変わっていました。しかしなお一階の書店は健在でした。が、今回、一階と二階とは同じ業種になってしまったようです。
 この激変には、世の中のはかなさを味わうところです(幾分、大げさですな)

 桜咲く頃の伏見港界隈写真は一枚も撮った経験がないので、今春は葛野の天神川とあわせて、頑張ってみます。が、今はまだ万全ではないので、休憩ですね。

 おそらく十石船などに船酔いして、ピントはずれの写真になるかも知れませんが、関東にはまた見られない風情を、全国にさきがけて掲載予定(笑)。

 さて、いつになるやら。
 と、申している間に、3月もあとわずか。新学期の用意をぽつぽつ始めております。
 教室にいけば顔ぶれ激変、新年度のはかなさですなぁ。(本屋→ゲーセン、ほどの激変ではないのですがぁ)

投稿: Mu→J-Netter | 2005年3月24日 (木) 10時24分

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