« 050316・20世紀少年/浦沢直樹(漫画:小学館) | トップページ | 0503210・ふしみみなと:伏見港界隈 »

2005年3月20日 (日)

0503200・NHK義経(11)藤原泰衡という男

承前

今日
 午前に福岡県、佐賀県に震度6の地震があったと、昼食後に知った。昼食支度時にはやや外れていたので、火災の発生はなかったようだ。TVニュースでは、玄界島の民家をたびたび写していた。福岡天神のビルのガラスが墜ちていく映像もあった。Muは福井大震災のトラウマ(要するに一週間ほど食物をまともに受け付けず、泣きも笑いもしなくなったらしい)があるせいなのか、地震には異様に神経が昂ぶる。

 TVニュース視聴で肩がこったので、さきほど薬湯に入った。3回ほど冷水と湯船とを行き来した。やがて、すべて緩解することだろう。

今夜の義経想像
 新聞予告では、泰衡(やすひら)は義経に助けられるようだ。当時の狩は戦争の予行演習だから、ずいぶん激しい状態で行方不明になったのだろう。そんな中で一人捜索する義経の描き方は楽しみだ。義経には、戦争や女性に関して動物的なすごみがあったのかもしれない。
 さて、この泰衡は秀衡(ひでひら)の次男だが、やがて奥州藤原の四代目となる。史実では長男國衡とは仲が悪かったという。司馬さんの義経では、当時の男子兄弟はだいたい跡目争いでどちらかが死ぬような激しい状態が普通らしいから、奥州藤原でも後日小競り合いがあるのだろう。
 そういう中で、義経が泰衡を助けたのは、今後の展開にドラマツルギーが生まれる。今東光さんの本では、後日の泰衡による義経謀殺、そのあたりの歴史の誤解を丁寧にしるしてあった(と、今夜も肝心の図書がてもとにないので、ここまで)。

 とはいうものの、義経は十代のはずだ。私もまだまだ平泉を極楽浄土と思って、楽しんでおこう。

鑑賞後
 かくして義経は泰衡を救出することにより、平泉での居場所を確立した。嵐の夜に見知らぬ山地を無謀にも騎馬した義経に、秀衡らの質問がある。義経は二つ答える。
1.父の秀衡が息子の生死をあきらめたわけがない。
2.死地に行き、自らの運命を占い、切り開こうとした。
 発見する算段はと問われて義経は答えた。
 泰衛(やすひら)は迷いながらも道に印を付けていた。北斗七星で方向を保った。鞍馬にはよく似たところがあり、そういう所を修行の場としていた。乗り手が怯えなければ馬も安心して走る。
 なかなかにおもしろく描いてあった。

 義経の武名が広まると、在地の武士達は娘や孫を源氏の御曹司に嫁がせようと画策しだした。そのために、妻とも側室ともつかぬ「うつぼ」は帰京を余儀なくされた。失意の義経に、しかし、継信、忠信という頼もしい佐藤兄弟との縁が生まれた。

 一方、都では鹿ヶ谷の変など、平家にとって不吉な影が渦巻きだした。後白河法王の側室(清盛の妻、時子の妹?)も病に倒れ、平氏と朝廷の縁が薄れた。

 さて。自然に観たので、これといって引っかかりはなかった。ただここ数回、従来幼き頃に学んだ平重盛像が、父親清盛をいさめるだけでない姿を目にしてきた。
 なんだったかな、忠ならんと欲すれば孝とならず、孝ならんと欲すれば忠とならず、これ如何に。こういう忠孝の話がうっすらと記憶にあるが、そういう葛藤は今回、あまりないようだ。忠とは朝廷、法王に対して。孝とは父清盛に対して。

 印象深く思ったのは、付録のご当地案内、飯坂温泉だった。大鳥城跡と、医王寺を地図や別サイトに見つけたので記録しておく。

参考
  佐藤一族と義経について/ LAP Edc. SOFT.
  飯坂の伝説と歴史/飯坂温泉観光協会、飯坂温泉旅館協同組合
  医王寺と舘山(福島県福島市飯坂)マピオンBB地図


追伸
 来週はいよいよ木曾義仲が登場するようだが、はて、義仲・巴は、はるばる奥州に遊びに来たのか、それとも義経一行は早々と上京するのだろうか、……。来週も観ずばなるまい。

|

« 050316・20世紀少年/浦沢直樹(漫画:小学館) | トップページ | 0503210・ふしみみなと:伏見港界隈 »

小説木幡記」カテゴリの記事

コメント

泰衡の件

狩りの途中で泰衡という程の身分の高い人が、一人で行方不明になるんでしょうか?家人はどうしたんだ?と思います。

これが、事実とすれば陰謀でしょうね。兄弟同士もしくは、父との関係で政治的に事件があったんでしょうね。それを、義経が割り込んで、波乱を起した。

佐藤兄弟が出てきました、義経はこの佐藤一族の娘に女の子供をつくるんですね。その後、行方不明だそうですね。

義経の家来の俳優が面白くて、素晴らしい。

投稿: jo | 2005年3月21日 (月) 09時51分

jo さん(3月 21, 2005 09:51 午前)
 鋭いですね。
 もう、史実かどうかよりも、真実かどうかのレベルになるな。

 佐藤兄弟はなかなかよい役を演じておりました。義経の家来は、いまのところ、異形さがにじみ出ていて、論評できません。あそこに、佐藤兄弟が加わるのですから、夏頃からは先年の新選組みたいに、闊達な調和がうまれるのかも。

 さて。祝日。
 今日は、またりん翁しかいないので、昼は近所の伏見大手筋まで美味い物を食べに行くか、稲荷へ遠出してスズメの丸坊主の焼き鳥でも、ふふふ。じゅわと、おいしいだろうね。(野蛮というか野趣だね)
 あるいは薬湯に入って、とろとろとねむるがごとく過ごすか。いかにも、春ですね。

 Joさんは壊す飛行機もなくなったよし。
 造ってまた壊すしかないでしょうね(笑)

 あ、追伸
 500記事、祝。Muはこないだ数えたら、まだ380件程度でした。

投稿: Mu→Jo | 2005年3月21日 (月) 10時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22035/3367959

この記事へのトラックバック一覧です: 0503200・NHK義経(11)藤原泰衡という男:

» 0503271・NHK義経(12)都と越後 [MuBlog]
承前  今夜は都の乱れと雛の出会いとが描かれるらしい。  都では五足が清盛の目となり耳となる。これはもしかしたら、かぶろの事だろうか。当時稚児姿をした少年親衛隊 [続きを読む]

受信: 2005年3月27日 (日) 06時38分

« 050316・20世紀少年/浦沢直樹(漫画:小学館) | トップページ | 0503210・ふしみみなと:伏見港界隈 »