0501130・日本・文学・エッセイ:檀流クッキング/檀一雄
檀流クッキング / 檀一雄著<ダンリュウ クッキング>. -- (BN07687021)
236p ; 16cm.
(中公文庫)
ISBN: 4122002737
著者標目: 檀、一雄(1912-1976)<ダン、カズオ>
分類: NDC6 : 914.6
所蔵図書館 18[2005/01/13 Webcat]
Amazon.co.jp:檀流クッキング(改版書誌)
帯情報
「この地上で、私は買い出しほど、好きな仕事はない」という著者は、人も知る文壇随一の名コックである。
日本中はおろか、世界中の市場を買いあさって、材料の味を生かした豪快な料理92種を紹介する“美味求真”の快著。
目次情報
もくじ
まえがき
●春から夏ヘ
カツオのたたき
具入り肉チマキ
タケノコの竹林焼き
イカのスペイン風・中華風
レバーとニラいため(モッ料理1)
前菜用レバー(モツ料理2)
タンハツ鍋(モツ料理3)
コハダずし(オカラ料理1)
大正コロッケ(オカラ料理2)
みそ汁と丸鍋(ドジョウとウナギ2)
柳川鍋・ウナギの酢のもの(ドジョウとウナギ2)
シソの葉ずし・メハリずし、
サケのヒズ漬と三平汁
豚マメと豚キモのスペイン風料理
東は坡肉(豚の角煮)
イモの豚肉はさみ蒸し
トンコツ
「カキ油」いため二料理
ツユク
梅酢和え・蒸しナス
梅干・ラッキョウ
●夏から秋へ
柿の葉ずし
インロウ漬け
ソーメン
釜揚げうどん
ヒヤッ汁
アジゴマみそのデンガク
ユナマス
カレーライス(西欧式)
カレーライス(インド式)
カレーライス(チャツネのつくり方)
ピクルス
干ダラとトウガンのあんかけ
イモ棒
獅子頭
ロースト・ビーフ
ブタヒレの一口揚げ
シャシュリークと川マスのアルミ箔包焼き(野外料理1)
鶏の「穴焼き」(野外料理2)
サバ、イワシの煮付け
小魚の姿寿司
トウガンの丸蒸しスープ
●秋から冬へ
鶏の白蒸し(白切鶏)
才クラのおろし和え
キンピラゴボウ
ビーフ・ステーキ
ビフテキの脇皿
ショッツル鍋
タイチリ
キリタンポ鍋
ボルシチ
サフランご飯
鶏の手羽先料理
バーソー
オニオン・スープ
アナゴ丼
魚のみそ漬
クラム・チャウダー
ヨーグルト
ヒジキと納豆汁
からしレンコン(おせち料理1)
牛タンの塩漬(おせち料理2)
ダイコン餅(おせち料理3)
博多じめ(おせち料理4)
酢カブ(おせち料理5)
伊達巻(おせち料理6)
サワーブラーテン(おせち料理7)
蒸しアワビ(おせち料理8)
●冬から春へ
タイ茶漬
アンコウ鍋
羊の肉のシャブシャブ
ジンギスカン鍋
朝鮮風焼肉(朝鮮料理1)
牛豚のモツ焼(朝鮮料理2)
ナムル(朝鮮料理3)
野菜料理三種(朝鮮料理4)
朝鮮雑炊・心平ガユ(朝鮮料理5)
豚の足と耳
麻婆豆腐
杏仁豆腐
焼餅
モチ米団子
鯨鍋
チャンポンと皿うどん
パエリャ
ブイヤベース
干ダラのコロッケ(パステーシュ・ド・バッカロウ)
牛スネのスープと肉のデンプ
スペイン酢ダコ
スペイン風と松江の煎り貝
牛の尻尾のシチュー
ビーフ・シチュー
解説:荻 昌弘
著者紹介
明治四五年(1912)山梨県に生まれ、幼年期は九州柳川で育った。東大経済学部卒。昭和八年東大在学中に小説「此家の性格」を同人雑誌『新人』に発表。太宰治、坂口安吾らとともに文学活動を始める。昭和一二年処女作品集『花筺』を出版。昭和一九年報道班員として中支、南支の戦線へ。この年『天明』で野間文芸賞を受賞。二五年『リツ子、その愛』『リツ子、その死』を出版。この年「長恨歌」「真説石川五右衛門」で直木賞を受賞。二六年には捕鯨船に乗って南氷洋に出かけジャーナリズムの話題になったが、以後今日にいたるまで、世界への放浪を何回となくくりかえしながら作家生活をつづけて現在にいたる。
Mu注記
目次のメニューを入力しながら、「檀先生、よくぞまあ」と感嘆しきりでした。
いまも、Mu流のなにか注記をと思って、つい頁をくってみると、あるわあるわ。
「シャシュリークと川マスのアルミ……」なんかは、つい知人のJOさんを思い出して、読み出すと止まらない。
シャシュリークというのは「羊の剣焼き」、つまりシシカバブーのことかいな、と思っても見たが、はて。
下手な注記をいれるより、まずみんなに読んでもらいたいですね。新刊もあるはずです。
なお、檀流には、尺度計量がないようです。適当に塩ひとつかみ、肉固まりでっかいのキロ単位、ワインをどばっとかける、なんとなくものすごい風景がみえます。
この図書は、Mu現代古典です。
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コメント
こんな本があるんですね。知りませんでした。
読んでみたいですね。私も一応,料理人ですから興味があります。
私の瘋癲娘が料理が好きで、特に海外の料理が好きで料理本が沢山自宅にあります。しかし、本を読んで見知らぬ料理に挑戦した事は有りません。
日本人程、食に関してオープンな民族は無いと思います。
普通は、保守的なものだし、文化そのものですから異国の料理を楽しみ、取り入れる民族はいません。
日本の歴史を語るには、先ず、日本人が何故、日常茶飯事にインド料理、ベトナム料理、中華料理、フランス料理、イタリア料理、ハンバーグ、ありとあらゆる民族の料理を自宅で
食べるのでしょうか?
これが、世界の不思議なのです。
壇さんは余り知りませんが、むしろ、娘さんが好きですが、料理を通して文化を語りたいのでしょうね。
投稿: jo | 2005年1月14日 (金) 10時12分
Jo さん(1月 14, 2005 10:12 午前)
いま起床。昨日記憶ないほど、ぐちゃぐちゃ。
今日も似たようなもんです。
さて。
檀流クッキング、まだ未整理ですが。
ダイナミックです。
牛タンを塩の山にうめて焼くとか。
朝方の竹藪で、タケノコの頭を切って酒を入れて廻りで焚き火して暖めて、飲み、食べるとか、……。すごい。
落ち着いたらじっくり披瀝しますんで。ご近所に本屋あったら、中公文庫で改版ありますから、どうぞ。
おすすめの一品図書ですよ。
さっき年譜みたら、お若くしてなくなられたようです。64歳くらい。
人生がダイナミックだったからでしょうか。
私も影ながらファンの檀ふみさんにも、そういう激しいところがあるかもしれませんね(笑)。
投稿: Mu→Jo | 2005年1月15日 (土) 05時39分
皆様。
やっと、檀流クッキングの目次(つまりメニュー)を整理しました。
ぜひお読み下さい。
老若男女、ときにはリュックサック背負って市場へいって、素材で一杯にしましょう。しかし、肉キロ単位とか、越前ガニ山盛り(これはMuの妄想です)とかだと、そんなのは四季折々くらいしか出来そうにないですね。食費破産!
よい図書です。
投稿: ★★★ Mu ★★★ | 2005年2月 3日 (木) 17時42分
わあ~!おもしろそうな本ですね。
季節が書いてあるのが、興味深かったです。
★夏から秋へ
ローストビーフ・・・これは、私にとっては大晦日に焼いて、お正月に食べる料理なんですよ。
安物のお肉でも、一晩赤ワインに漬けて焼くと、柔らかく美味しく焼けるんです。
味付けは、ニンニクなど使わず、塩と粗挽きコショーだけの方がおいしいんです。
壇さんは、どんな風にお料理されるのかしら?買って読んでみようと思いました。
突然、我が家の晩ごはんが、「野菜いっぱい粕汁」から「タイ茶漬け」に変わったりして~~。
上手く料理ができたら、また報告しま~す。
投稿: wd | 2005年2月 3日 (木) 21時15分
wdさん (2月 3, 2005 09:15 午後)
一家に一冊、檀流クッキング、がよいと思います。
食べること、楽しむこと、笑い、そういう料理本を檀さんは残されました。
料理の素材、大胆な発想、手間を惜しまず素材をあつめ、大胆なようで繊細な手の入れよう。
文庫本ですから、入手は容易と思います。
投稿: Mu→Wd | 2005年2月 4日 (金) 05時05分