2004/12/11(土)ぼんやりと
最近MuBlog に手を入れていなかった。
昼間に、息を詰めて授業や校務をしていて、夜や朝、ぼんやりしてしまった。
さっきアクセス統計を見てみたら、極端な右肩下がりになっていた。
blogは生き物だなぁ。
整理整頓、知識樹を作っていこう、それがMuBlog の目的だった。
知識樹といっても、ちっこい自分の脳のマップのことだから、簡単にすいすいとできるとおもっていたが、どうにもこうにも、昨日の僕は他人さん。まるで他人の脳を分析するような想いにおそわれて、筆がはたと、止まってしまった。
これが。
わからないところがある。どうにも「昨日の僕」には一貫性が見えなくなることがある。古代史と、日本文学と、コンピュータと、時々の読書が中心なのはわかるが、肝心要の芯がみえてこない。
計画はいつも持っていたようだ。ところが、計画通り進んだ形跡がみあたらない。右往左往しながら、その時々その場の住人、主人のような顔をしているのがかいま見えるが、不意の暗転。
すると、次は別人みたいに振る舞っている。
その、一昨日の僕が昨日の僕に変わる瞬間を撮影することができない。だから、いま、MuBlog が停滞しているのは、そのいらだち、なんど撮影しようとしても、ふい、と暗転してしまう。脈絡にとぼしい。
前後の脈絡がないわけではないが、必然をともなうような、太いものではない。
人間の自我というか、一貫性、その者の人格を保っているのはなんなのだろう。
ひとつ、気がついたのだが、記憶喪失。
物忘れが自我の統一性にひび割れを見せだしたようだ。
昨日の食事、一週間前に読んだ本の内容、一週間前の授業ではなしたこと。学生の名前。
人生、不確かなことが多い。
月曜日、職場へ行く道を忘れていたら、これは、困ったことだ。
今夜は、自分を思い出してみよう。
なかなか、思い出せない。
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