0412311・「サークル状に大型祭殿群」滋賀県伊勢遺跡(平成十三年)
滋賀県・伊勢遺跡(滋賀県守山市伊勢町)マピオンBB地図[推定]
この地図では、遺跡推定地から東へ3キロに「三上山」がある。この山は、奈良県桜井市の三輪山と同じく神体山である。
メモ
掃除をしていたら新聞の切り抜きが出てきた。平成13年(2001)12月7日(金曜)の産経新聞朝刊(京都)だった。
“近江に聖なる空間”
活字が躍っていた。第一面と31面にたっぷりした記事内容があった。それをメモしておく。
通称「邪馬台国」つまりヤマト王朝初期に関係する様子もあるので、気になった。
記事見出し:大きな見出しからリストしておく。
第1面
サークル状に大型祭殿群;滋賀・伊勢遺跡;弥生期 特異な祭祀
最古の“レンガ”を使った竪穴式建物も
伊勢遺跡[解説]
第1面図版写真
琵琶湖南の守山市伊勢遺跡概略地図
サークル状建物群の概略図
[推定図であろう:楼閣、2階建て楼閣、祭殿、政務施設、大型竪穴式建物などの配置図]
日本最古の弥生時代の摶[記事では土ヘンで、センと読みあり]。写真
(奥の壁の部分)竪穴式建物の壁を形づくっていた
第31面
近江に“聖なる空間”
政治と祭祀の中枢;弥生時代 祭殿、等間隔で30棟?
「摶(せん)」[記事では土ヘン]使用500年さかのぼる
視点:邪馬台国のクニの一つに疑問/上坂徹[近江狗奴国説との関係解説]
第31面図版写真
伊勢遺跡;三上山を臨む高床式祭殿のイメージ図(大上直樹氏製作)
伊勢遺跡で見つかった大型高床式建物跡。写真
2世紀後半の祭殿とみられる=滋賀県守山市
参考記事
滋賀県での「邪馬台国」問題のシンポジウムが一本になっているので、後日家捜して掲載予定。
伊勢遺跡:現地説明会[湯川真朗氏・見学者]
伊勢遺跡で新たな発見!~首長の住居跡~/守山市
広報もりやま(平成10年6月15日号)に、大上直樹氏のイメージ図解説あり。
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コメント
守山は今、家内の妹の娘が滋賀県随一の進学校があり、通っています。中学、高校の一貫の公立の学校があるんやね。
そして、隣の野洲の山手に家内の母が別荘を持っています。我が家の子供が小さい頃には夏に出掛け、琵琶湖を見下ろして、休暇を楽しみました。
この、守山、野洲あたりから安土にかけては弥生の頃から栄えた場所です。日本最大の銅鐸もここから出土しましたね、確か、Muさんが以前に記事にされていた記憶があります。
此処は、文明の十字路にあたり大和以前から重要な場所です。若狭湾、丹後半島の港から大陸とりわけ、朝鮮半島、渤海の国と交易し、東国との交易の拠点になり、且つ、京都、難波、奈良への交易の拠点でありました。
私が、安土近くの老蘇(オイソ)という田舎で遭遇した、葬送儀礼について一度報告しましたが、異様な葬送儀礼でありましたね。
弥生の頃から強力な国が存在し、貿易で富を蓄積し、且つ野洲川一帯の大きな平野では稲作が実りをもたらしたと、考えられます。
Muさんが、センについて記事にされていますが、これは中国の技術で日干し煉瓦(レンガ)であります。日本人は木を好む民族ですので、あまり、日本では流行しませんでしたが、中国の技術輸入の痕跡です。
滋賀県は今後、考古学でも重要な場所になると考えています。
投稿: jo | 2004年12月31日 (金) 10時50分
joさん(12月 31, 2004 10:50 午前)
このコメントは記事にしたいですよ。
お酒なしで、素面で、いまごろよう書けますな。
銅鐸や、葬送儀礼や、多数の古墳など、MuDB2004を再起動したら、またリンクしていきます。つまり、Joさんのコメントがあるから、JoBlogの記事日時も推測が付きますしね。(MuDB2004を切ったのは単に正月期間無人なので、無人連続運転を危ぶんだだけのことです)
壬申の乱、それ以前に滋賀県は弥生時代、豊かな栄があったんでしょうね。
ほんとに近くなので、奈良以上にてこてこと、出かけるようにします。
投稿: Mu→Jo | 2004年12月31日 (金) 11時03分