0412282・Mu流SDIとAmazon
SDI:選択的情報提供
左のサイドバー上部に、SDIというリストを追加しました。そして「自動選書」という言葉を添えました。
さて、このSDIとはどういうものでありましょう。
日本語では、「選択的情報提供」と翻訳できます。
SDI:selective dissemination of information
この言葉は、司書の勉強をされた方は、情報サービス分野のうち、「カレント・アウェアネス・サービス」で必ず学びます。覚えていない?(笑)
復習
このサービスは、一人一人の利用者が、所定のサービス・システムに対して、まず自分の関心のある主題や著者を登録します。システムはそれに応じて、ある間隔でシステムに蓄積された情報と、某利用者の関心内容を照合します。そして、ヒット(ピンポーンのことです)したら、その情報を個別に利用者に知らせます。
利用者は、居ながらにして、自分の欲する情報を定期的に入手できるのです。
実際のシステムでは、利用者の関心主題内容を正確に定義するため、プロファイル、というものを作ります。データベースを検索するための、複雑怪奇な条件式だと思ってください。
応用
このような便利なSDIをMuBlogで応用してみました。専用ではないので、専門家が見れば嘘っぽく思うでしょうが、それはそれ、ケチを付ける方は……が固くなったのかも(笑)。
[Mu注記:Muは一応、この手の専門家であると、自称しております]
先頃、ニフティーでもココログアフェリエイトを開始しました。また従前Amazon.co.jpはアソシエイトというサービスを行っています。この本来の目的は、サービスに登録した人のHPやblogに、図書やDVDの広告を掲載し、どなたさんかが、その広告をクリックし注文すると、登録者に数パーセントの還元があるというありがたいシステムです。ニフティーやAmazonは無数の登録者のHPやblogで、宣伝するわけですね。
Muは最初、登録を躊躇しました。はした金に目がくらんで、高潔極まりないMuBlogを業界に身売りしたのか! と思われるのが嫌だったからです。
しかし。
(実際は、統計をみてみると、MuBlogからクリックしてAmazonにジャンプする人はおるのですが、だーれも、注文しないようですなぁ(笑))
しかし、しかし。
Muは、Amazonのライブリンク、というのに注目しました。
そこで、上述のSDIが生まれたわけです。
要するに、そのライブリンクをMuBlogの特定記事リストに統合することで、原始的簡明なSDIシステムを構築したのです。これは、折々に内容が自動更新されます。(素晴らしい事ではありませんか)
制限
関心のある主題を、言葉で表しています。たとえば「三輪山」とかです。おそらく、タイトルにそれがないと抽出できていないと思います。つまり、Muのプロファイルは単純にしか表せません。そのため、MuBlogで大分野別に、いくつかをリスト表示(並記)したのです。
また、次々とAmazonデータベースに入る情報というよりも、その分野で沢山販売されたものが、選ばれていると思います(Amazonの基本目的ですから)。
教訓
このMu流SDIをみて、「ただのアフェリエイトじゃん」と、思う人は未知を切り開くことができませんよ。
参考記事
Amazon アソシエイト・プログラム
ココログアフェリエイト
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コメント
ちゃんとした解説で、興味を引かれた人が本を買う。
それで、本が売れれば、きっかけを作るとか、推薦する人がそれなりに対価を受けるのは、当たり前の事です。
日本人はビジネスに対して、変な習俗を持つ民族だと思います。このあたりを、ちゃんと変革しないと、世界の仲間入りは出来ない。
このSDIというもの、知りませんでした。
投稿: jo | 2004年12月29日 (水) 17時09分
joさん、 (12月 29, 2004 05:09 午後)
しかりです。
一番大切なお金を、そんな風に悪しく思うひとは偽善者ですね。
Muは、今後、お金になるような書評を書くことにも力をいれます。(と、言ったとたん、ものすご無力感におそわれた! 非力なり。)
さて。ほんとうに、そろそろ、年末です。
刻々と後かたづけをしております。
投稿: Mu→Jo | 2004年12月29日 (水) 17時51分
知らなかったsdi
とても勉強になる
時々寄らせていただく。埼玉所沢
自由業の親父
投稿: いとうちあき | 2005年1月30日 (日) 19時28分
いとうちあきさん (1月 30, 2005 07:28 午後)
どうもありがとうございます。
しかしこのSDIはアマゾンさんの方法論に制約をうけているので、めやすでしょうね。ほしいものじゃなくて、うれすじが選ばれるわけですから。
作家の個人名で登録するのは、うまくいかないです。なぜなら、そうそう作家が毎月何冊も出すことは少ないから。
なんとか、上手に使いこなそうと思っています。
では
投稿: Mu→いとうちあき | 2005年1月30日 (日) 19時47分