柳生一族の陰謀/深作欣二 監督
ジャケット情報
「我(わし)につくも、敵にまわるも、心して決めい!」
「親も子も仏もない壮絶な権力争い。超豪華スターと巨大スケイルで甦る本格的時代劇ロマンの面白さ」
「深作欣二監督が、”骨太い人間たちによる骨太いドラマ”をテーマに、徳川初期に実際に起こった兄弟同士の将軍位争奪戦に材を取り、初の時代劇に挑んだ注目作。」
「二代将軍・徳川秀忠の急逝は、その死因の謎とともに世継問題を絡ませ、大奥をはじめ全国諸藩の大名をも巻き込む波乱の幕開けとなった。三代将軍の座を巡り、長男・徳川家光擁立派と、次男・駿河大納言忠長派に別れて、激しい対立を始めたのだ。その凄絶なる政権争いの波紋は、朝廷、天下諸侯旗本、百姓にまで広がり、天下に権力を示さんとする家光派・柳生但馬守(やぎゅう・たじまのかみ(むねのり))の陰謀は、一族存続のため忠長派・小笠原玄信斉との武道の意地を賭けた死斗、そして息子・十兵衛三厳との骨肉の争いへと発展していくのだった。」
「将軍家剣法指南・柳生但馬守に扮する萬屋錦之介をはじめ、松方弘樹、千葉真一ら豪華キャストが勢揃い。身分性別を超えて陰謀渦巻く中、愛と斗争のドラマが展開する。(昭和53年1月公開 東映京都作品)」
キャスト
萬屋錦之介
千葉真一、松方弘樹、西郷輝彦、大原麗子
原田芳雄、志穂美悦子、高橋悦司
夏八木勲、室田日出男、矢吹二朗、工藤堅太郎、真田広之(!!)、浅野真弓
丹波哲郎
中村富十郎、中村米吉
角川春樹(??)、佐藤純弥
成田三樹夫(!!)、中原早苗、中谷一郎、金子信雄(!!)
芦田伸介、山田五十鈴、三船敏郎
Mu注記
柳生但馬守(萬屋)が、おのおのがた、夢でござりまする、と半狂乱で何度も叫ぶ姿が眼裏に浮かぶ。この名場面だけは幾度見ても感動する。いやぁ、時代劇って、本当に佳いですねぇ。
| 固定リンク
「映画の素」カテゴリの記事
- 注文の多い料理店 (アニメ)/宮澤賢治 原作、岡本忠成 脚本・演出(2006.02.26)
- 柳生一族の陰謀/深作欣二 監督(2004.10.28)
- 禁断の惑星(2004.04.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
映画館では観ませんでした。けど、テレビで千葉真一が同名でやってましたね。
柳生十兵衛役の千葉はんを、その後もテレビでよく見かけました。題名は忘れましたけどね。
ヤクザ映画で一世を風靡した監督の時代劇版なんでしょうかね。しかし、Muさんは梁山泊とかハードボイルド系も好きなんやね。
投稿: jo | 2004年10月28日 (木) 10時54分
JOさん
千葉さんの十兵衛は、はまり役というのでしょうね。
他方、
仁義なき戦いシリーズのある篇での、千葉さんのオオトモカツヨシ?役だったかな、完璧な超弩級のできばえでした。
見ていて震えがきました。寒気するほどの迫真でしたよ。
さすがに、その次の篇では役者が代わりました。
駄目で代わったのではなく、想像するに、あまりの迫真さに、関係者、モデル関連、人騒ぎあったんじゃなかろうか。
で、十兵衛は○優でしたが、しかしと一言。
やはり、この映画では萬屋さんが主演でした。
こういう映画をみると邦画も、アート系じゃなくても、ゴッドファーザーもアカデミー賞も、なんたら賞も吹き飛ばすほどの役者が立つ、萌える、爆発するという感激ですね。
但馬守宗矩(萬屋)みたいな上司とか、同僚がおったら、毎日死ぬ覚悟でおつとめするでしょうね。ともかく、怖い。セリフが怖い、目が怖い、空間全体が柳生の陰謀となって、覆い被さってきますね。
こういうのって、深作さんの才能なんでしょうか。監督と役者の関係はいまだに、ようわかりません。
……、今日の所は「映画の素」ですから、後日「映画の余香」であれこれ記したいです。
角川春樹というキャストが、どうにも? あの春樹さんでしょうか。初見の時はきがつかなかった。別人で、俳優さんおったんかいな。
投稿: Mu | 2004年10月28日 (木) 11時32分
実は千葉プロダクションに嫁はんの母方の従兄弟が役者でおりました。
千葉さんとテレビによく一緒ででていました。忍者役でしたね。その後、子供向けの活劇番組の主役でよ~でてました。
確か、スコーピオンとかいったかな~~?
結構人気がでたんですが、千葉プロも倒産して今は琉球で結婚してスキューバのお店をしてます。
角川はんは役者ででていたんでしょ? 昔、そんな記憶があります。しかし、豪華な役者を揃えたもんですね。
投稿: jo | 2004年10月28日 (木) 11時54分
JO
千葉プロ縁者、狭い世間でおじゃりますな。
キャスティング。
豪華ですね。当時の東映はまだ、豪華と思わせる役者を集める力があったんでしょうか。
まず豪華な役者がいないとだめ。
次にその豪華な役者を集めないとだめ。
そして、その豪華な役者に、自在に銀幕で踊ってもらわにゃ、駄目。
映画を作るのもたいへんですね、キング・ガメラのプロヂューサさん。
投稿: Mu | 2004年10月28日 (木) 12時16分
ガメラ2の場合は役者が『ガメラ』やから、楽やね。
わき役は自衛隊なんやね、如何に自衛隊の協力を得るかかが鍵なんやね。その点、徳間はん顔がききました。電話一本なんやね。
映画の世界を経験すると、やめられんやろね。面白くてね。
東映ヤクザ路線、日活ポルノ路線、若大将路線、小百合路線、
東映動画アニメ路線、・・・・色々あったな~~。
投稿: jo | 2004年10月28日 (木) 12時41分
JOさん
そういえば、イージスの盾が、自衛隊の全面協力をえて来年上映されるようですね。ローレライと原作者が同じなので、ちと、頭が混乱しちょります。
現代の、○×△路線って、あるんじゃろうか。
まあ、よろしけどね。
投稿: Mu | 2004年10月28日 (木) 12時53分
Muさん
あるよ、『韓流純愛路線』。フランシス・レイ風の甘い切ない音楽に包まれた歌劇。
寅さん路線も終わったし、な~。昔の、森繁はんのサラリーマン路線、駅前旅館路線、植木スーダラ路線、エログロ路線、
・・・・。
最近は、路線が無いな~~。時代が変わったんやろな~~。
ラジコン路線なんて、どうやろか? あかんやろな~~。
しかし、最近のハリウッドもあかんな~~、日本映画のリメークしとる。米国映画も飽きられたね。(キッパリ)
やはり、これからは、純愛路線の韓国と中国の勃興期の激動社会がいい映画を産むんやろな~~。
投稿: jo | 2004年10月28日 (木) 13時09分
邪馬台国路線、がトドメじゃぁ。
投稿: Mu | 2004年10月28日 (木) 13時15分
それも、フカキョンの卑弥呼でね!
注:(フカキョンとは、深田恭子のことデス。)
投稿: wd | 2004年10月28日 (木) 15時44分
WDさん
そうかぁ。
集客力あるかな。
映画小説の最大のお客さんは女性だから、女性が好む「邪馬台国路線」にしないとな。
フカキョンさんは、男性から見るとこのましいが、さて。女性の敵は女性、女性のお好み女優や男優は、未知。
しばし考えてみます。
(まさか、ヨンさまにオヤマさせる企画はないですよ。おお、男弟役はどうじゃろう)
投稿: Mu | 2004年10月28日 (木) 16時12分
先生、こんにちわ。
深作欣司監督の映画で唯一見た映画は「バトルロワイアル」です。無人島に連れてこられた高校生たちが最後の一人になるまで殺戮しあう映画なのですが、どうしてあの映画を見る気になったのか今でも不思議です。「血」は苦手なのに・・。
ですが、その映画の中で「血」よりも怖いと思ったのは 窮地に立たされたときの人の人間性です。それと、表情の無い顔。
投稿: 羊 | 2004年10月29日 (金) 14時19分
羊さん
その映画も原作も知りません。
深読みすると、なかなかよい作品だと耳にしていますが、少年少女ものは、いわゆる「SFジュブナール」というのでしょうか、未知との冒険が好きですね。
それと、人間の恐ろしいところを、小説や映画でみたくはないという気持もありますね。
時代劇やSFや任侠ものは、浮世離れしていて、消化しやすいです。
要するに、この「現実」でしんどいから、わざわざ現実のすごさや苛烈さ、躊躇卑劣憐憫共生、そういうシーンを小説や映画でみる気にはならない、そういう単純さですね。
「バトルロワイアル」おそらく、生涯目にしないと思います。それに類した名作も世界にはあるのですが、それも見ないでしょう。
情報の選択採取ですね。
投稿: Mu | 2004年10月29日 (金) 14時37分
う~ん、本当になんで見たいと思ったんだろう?思い出せません。
でも、良いところもあったはずなんですよ。共感したり感動した場面があったはずなんですが・・。
きっと、いつもと違うことを選びたくなった時があったんでしょうね。
投稿: 羊 | 2004年10月29日 (金) 15時37分
羊さん
映画も原作も「バトルロワイアル」の評価は高いですよ。
ただ、限定された時間だから、Muはほかのものに目を向けるという、ただそれだけのことです。
羊さんは、きっとそのとき、気持が一段ジャンプしたんだと思います。
投稿: Mu | 2004年10月29日 (金) 16時26分