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2004年10月25日 (月)

2004/10/24(日)新撰組:さよなら竜馬

 昨夜日曜、竜馬とさよならした。

 近藤さんが幕府要人から竜馬の存在意義を教えられ、護衛を引き受けたことで「新撰組」は一つの青春を上手に見送った。
 最初の頃の江戸、近藤や竜馬や桂がみんな知り合いだったことに、違和感を覚えていたが、昨夜の筋立てで決着をみたと思った。彼らは剣術家だった。竜馬も桂も北辰一刀流免許皆伝だったはず。もちろん近藤さんは養子に入った試衛館で天然理心流免許皆伝。

 昔の、若い頃の知り合い達の笑顔が、権謀術策陰謀で曇っていくのを見たくはなかった。
 見なくてすんだ。
 竜馬は綺麗なまま、逝った。近藤は助けようとした。桂は姿も影もなかった。

 岩倉と西郷がどす黒い政治家としてトドメをさした。
 斬った佐々木は、道具だった。
 幕府見回組の佐々木が斬り、それを横からそそのかせたのが、岩倉具視、西郷隆盛となっていた。
 佐々木らが竜馬と中岡を暗殺した後、遅れて護衛にいったのが、新撰組の永倉と原田。
 このあたりの脚本は本当に良くできていると思った。

 竜馬は共和制を持ち込むつもりだったのか。共和制は薩摩、長州にとって受け入れがたい体制だったのだろう。

 昨夜の竜馬暗殺で、私の緊張も融けた。
 竜馬はいつもはらはらする。見ようによってはつねに策士、周旋屋にとどまらず、やることなすこと大博打。受け入れられる間は痛快だが、政治・保守反動の反発に出くわすのを、見るのが辛かった。
 一般に、政治とは保守反動である。
 革新政権こそ、徹底的な反動である事実は、歴史のおそろしいまでの皮肉であろうか。

 もう、その辛さを味わわなくてすむ。
 竜馬は、現代に生きていたら、高校を中退して、そのまま消えていったかもしれない。
 いや、免許皆伝を得るほどの努力家でもあったから、そうでもなかったかもしれない。
 わからなくなった。

 近藤さん。土方さん。沖田さん。
 よかったな。私の好きな竜馬、その暗殺に君らが画策していたという筋書きだと、2004年毎週日曜の夜に君らを愛しんできた私の立つ瀬がない。よかった。

 もう一度、竜馬の青春がこもった伏見寺田屋をじっくり見ておこう。

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コメント

Muさん

見なかったけど、シナリオは薩摩、岩倉卿の謀略説でしたか。

時代は過酷ですね、素晴らしい人材の命を惜しげも無く奪う。
残念だけど、仕方ないです。

投稿: jo | 2004年10月25日 (月) 13時10分

JOさん
 そういうことでしょうね。
 新撰組も、これで一息つきました。
 あとは、一気呵成に凋落。
 それを晩秋、初冬にかけてじっくり見ていきます。

投稿: Mu | 2004年10月25日 (月) 15時41分

土方と近藤さんの別れはどう描くのか?

そして、沖田君の病魔、最後は土方の壮絶な新撰組の最後やろね。

短い期間やったけど、時代の大回転の時代、若いものが主役に踊り出た時代、青春時代やね。

昨夜、NHKアーカイブスの番組で”小椋ケイ”の28年前のコンサート特別番組の再放送を見た。松本清張の若い頃のような顔だったけど、青春を歌わせると素晴らしい。

シクラメンの香りとか素晴らしい、青春の歌というか詩が多い。

新選組には何か儚い青春を感じますね。

投稿: jo | 2004年10月25日 (月) 22時23分

JOさん
 青春している間は真に「青春」の意義も味わいもなんにもわからない、ただの原始人。
 それがわかるのは、初老に入って、ふりさけみればわかるというもの。故に、人が死を体験できぬように、若者は青春を体験できない。老いこそ、青春を追体験し、味わえる。
 近藤さん、土方さん、沖田さん、竜馬さん、みんなあの世で甘酸っぱい味わいをしたんじゃなかろうか。
 まっただ中にいる者は、なにがなにやらわからん状態でしょうね。

投稿: Mu | 2004年10月25日 (月) 22時45分

追伸、JO さん
 若いのに「青春」を語る人はね、きっと本当の青春じゃなくて、言葉の青春だろうね。
 真の青春は、語れるほどの余裕もなかろう。全力疾走してるんだから。
「英雄」もそうかもね。
 

投稿: Mu | 2004年10月25日 (月) 22時49分

お~目から鱗やね。

私、未だ青春の真っ只中やから”わからん”どす。無我夢中で虎ノ門で走ってるからね。10年後にふりさけみればやね。

何か、最近ね、年齢が段々に若くなってゆく気がするんやね。先が短いのやろか?何か青春はこれから始まるような気がするんやけどね。

とにかく、世界を相手に闘いたい。何時までも虎ノ門のjoでは嫌や。アジアの虎というか、七つの海を支配する”Cynancialの虎”になりたい。

投稿: jo | 2004年10月25日 (月) 23時01分

JOさん
 深酒さけて、睡眠とって、激怒しなければ、最低でも70まではばりばりの現役ですぜ。
 トンデモ古代史JO基金を作って、私に審査委員ちゅうか、基金交付選別委員長をやらせてよな。それまでに、上場してな、年収1億くらいは取りなされや。

 私、JO基金を大事に運用させてもらいますで。
 そやね、条件は京都嵯峨野か宝ヶ池か宇治にビルたてて委員長執務室は100平方程度の小部屋で、虎の皮を三枚、分厚い机、秘書3名でよろし。年俸は委細面談ということで。

投稿: Mu | 2004年10月25日 (月) 23時26分

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