2004/10/19(火)雨:ながめせしまに
ながめせしまに。
長雨。
眺め。
昼夜横臥し、天井を眺めて暮らした。
万葉時代は、雨が降ると男女の逢瀬もできなかったようだ。そういう時代、自然現象にあわせて日常を営む世界も、今から考えると理にかなっている。
私は晴耕雨読ならぬ、晴講雨睡、ということになる。
四六時中うつらうつらとしていると、現(うつつ)と夢とが相互にいりこんで、なにがなにやらわからなくなる。夢も過去夢、現在夢、未来夢と複雑なので、組合せをすべて体験するには、ちょっとしたことでも、一日かかってしまう。
というわけで、夜が来た。
秋の夕べはつるべ落としというが、「つるべ」がなにやら、四の五の説明しなくては通じぬ世間になってしまった。
さて。
明日水曜日に、超大型台風が関西に来るとの噂がある。
超のつく台風が今年は多かった。
台風の通り道の九州では、休校の相談をしている間に台風が通過するのは、日常茶飯事らしい。これも、さはんじ、と正確に言わねば、お茶漬けとしか通じぬ世の中になってしまった。
いまから茶を一杯飲んで(銘柄は男茶)、ぜんざいでも一椀いただくとしよう、善哉善哉。
たくわん、ぽりぽり。
ながめせしまに、気が付けば、目覚めて朝。
人の世は儚いが、一瞬一瞬に励起するなにかがあって、心が躍る。
そういうわけで、今宵は、般若心経なと目で追ってみる。
ぎゃーていぎゃーてい、はらぎゃーてい、はらそうぎゃーてい、ぼじそわーか。
| 固定リンク
「小説木幡記」カテゴリの記事
- 小説木幡記:楠木正成のこと(2013.06.07)
- 小説木幡記:腰痛と信長(2013.05.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
親爺さん、坊さんになったか?
この雨と毎度の台風も困りもんやね。明日は、大学は休講でせうか?会社は残念ながらあるんやね。
明日は、夕刻に会社から帰宅できるやろか?しかし、何で台風さんは今年こんなに日本におこしなんやろ?先程、琉球にいる馬鹿息子に電話して、台風に吹き飛ばされとらんか確認した。
”何や?親爺?え、台風か?今、外は大変やで。それで、電話の話は何や?え?台風の事だけか?あほらし、電話切るで!”
嗚呼。親の心、子知らずでありんす。
投稿: jo | 2004年10月19日 (火) 21時36分
JOさん
水曜の朝ちゅうか、暴風とか大雨警報発令で授業は中止だよ。
なれど、私は雨風槍いとわず、前進あるのみ、かな。
明日の空模様をみて決めるが。
関西は夕刻がヤバイのかな。
すると、帰られなくなる。
迷いながら、眠ります。
投稿: Mu | 2004年10月19日 (火) 23時45分
先生、日本は雨だったのですね。
先ほどカナダから帰ってきましたよ。時差ボケボケです。
紅葉はちょうどいい時期だったと思います。少し蛍光色に光って見えるんです。すごく素敵でした。
ナイアガラの滝にも打たれてきましたよ。冷たかった~!!!気温は日中でも3、4度。そんな中ジーンズを膝までまくって、配られたサンダルに履き替えて滝の真下まで行くんです。まるで罰ゲームのようなツアーですよね。それでもその場に居るとテンションが上がってそんなに寒く感じないんですよね。なにはともあれ楽しかったです。
投稿: 羊 | 2004年10月20日 (水) 01時00分
羊さん
おやまあ。MuBlogに姿がないと思えば、カナダでしたか。
コメント行間から推察すると、
ナイアガラの滝は米国との国境にありそうですね。
しかし、お若いうちに世界を歩かれるのは、よろしいですね。
体力、大切ですね。
Muは、終日、長雨を眺めて横臥しとりました。
元気はあるのですが、ますます、ごろ寝しつくしたい深夜です。
では
投稿: Mu | 2004年10月20日 (水) 02時36分
羊はん
ナイアガラ観光されたそうですね。カナダ側からですか?米国側からですか? 私は、修験僧のような滝打たれの経験は有りません、あれ、テレビで見ましたが『おもろそう』やね。
私は、米国在住時代にウオータールー大学と共同研究・開発をしてまして、科学計算言語『フォートラン77 on CMS』プロジェクトを仕掛け、何度もカナダ東側を訪れていました。
一度、車でナイアガラ迄出掛けて、覗き見しました。しかし、瀑布の下で見上げるのは迫力あるやろね。
投稿: jo | 2004年10月20日 (水) 08時52分
JOさん
ほんとに、いろんなことして、いろんなとこへ行ってるんですね。
ナイアガラ、ことばとして、こりゃ北米ネイティブの言葉かな。
それとも、ホワイトが勝手に付けたのかな。
投稿: Mu | 2004年10月20日 (水) 13時07分
ナイアガラ滝はカナダ側とアメリカ側の両方から体験しましたよ。カナダ側は「霧の乙女号」という船に乗り滝の下で5分ほど停泊しずぶ濡れにされるアトラクションで、アメリカ側からは「風の洞窟ツアー」といい滝の下に足場が組んであるのですが、そこを滝の真下まで歩いていくツアーです。アメリカ側に渡りまた戻ってくるためには、パスポートを見せて出入国審査を受けないといけないのが面倒でした。
ですが、雄大な自然を体験できたのは良い経験でした。
投稿: 羊 | 2004年10月20日 (水) 16時17分
羊さん
聞けば聞くほど想像して、私も見たくなりました。
非地球的景観なんでしょうね、きっと。
瀧の裏の洞窟なんて、少年時代幾度夢見たことか。
船で瀧。
水垢離(みずごり)するなんて、結構世界共通かな。
今度は、どこへ行かれるんでしょうね。火星やったら、息ができないな。
投稿: Mu | 2004年10月20日 (水) 16時53分
ナイアガラの滝、名前の由来は知りません。けど、多分にMuさんの推測通り、イロコイス・インデイアンの言葉かも知れませんね。
私は、大学からレンタカーで飛ばして、覗きに行っただけです。確か、虹が何時も、でそうですよね。
滝の裏には、Muさん、洞窟があるんです。そこには数十万匹の蝙蝠が住んでいて、夕方には滝を突き破り出て来ます。そして、全体が龍の形をしており、天空に上ります。
というのは、嘘です。これは、確か南米のアマゾンの巨大滝の話でした。ホ・ホ・ホ。
投稿: jo | 2004年10月20日 (水) 18時07分
JOさん
私に嘘つくとずっと信じ込むから、注意深くしてください。
TVみたら台風23号はんが、関東にとどいているようやね。
実は宇治はまだ風がごーごーいうてはります。
おっきい台風さんやね、おお怖。
新横まできっちりお帰りください。
投稿: Mu | 2004年10月20日 (水) 20時12分