情報図書館学・電子図書館:研究情報ネットワーク論/長尾真、原田勝[他著]
帯情報
情報ネットワークが大きく変わっている。その最先端にある研究情報ネットワークをとりあげ,将来の情報ネットワークの姿を具体的に探る。
目次情報
はしがき
/原田勝
第1章 研究情報ネットワークにおける情報資源管理
/澤田芳郎
1.1 情報資源管理の展開
1.2 ネットワーク型情報資源管理
1.3 コンピュータと社会
第2章 研究開発におけるネットワーク現象
/澤田芳郎
2.1 リサーチパークの興隆と研究情報ネットワーク
2.2 研究開発とネットワーク
2.3 人的ネットワークと情報システム
2.4 研究情報システムの要件
第3章 情報サービスシステムの高度化
/石川徹也
3.1 情報要求と情報サービス形態
3.2 素材知識データベースの構築と提供
第4章 サイエンスパークの研究情報システム
/原田勝
4.1 サイエンスパークとは
4.2 サイエンスパークのインフラストラクチャー
4.3 サイエンスパークの情報システム
リサーチ・トライアングル・パークを中心に
4.4 研究支援のための情報システムの要件
第5章 新しい情報ネットワークの技術課題
/久保正敏
5.1 データベース作成
5.2 情報の相互流通
5.3 研究支援サービス
5.4 開発すべき技術課題
第6章 研究支援のために求められる図書館サービス
/石川徹也
6.1 研究活動と情報
6.2 図書館サービス業務の拡充の必要性
6.3 これからの情報流通形態
電子図書館の形態
第7章 情報の組織化と編集
/久保正敏
7.1 情報の組織化
7.2 情報の編集
第8章 目次情報などを利用した図書・文献検索方式
/長尾真
8.1 目次の持つ情報を検索の対象とすること
8.2 目次を検索の対象とすることの妥当性の検討
8.3 検索の方式
おわりに
第9章 目次情報に基づく図書検索とOCRによる目次入力の実用可能性
/長尾真、谷口敏夫
9.1 書誌情報と目次情報の持つ特徴
9.2 書誌情報と目次情報の入力
第10章 新しい全文検索アルゴリズム―島探索(アイランドサーチ)方式
/谷口敏夫
10.1 島探索方式
10.2 図書の書誌・目次データの島探索システム
索引
冒頭抄(はしがき)
「われわれがこれまでに強調してきたことは、ネットワークを介して入手可能な情報資源をどのように充実していくか、いかにして適切な情報源を探し出すか、より柔軟かつ高機能の検索システムとはどのようなものであるかといったことを考え、実現していくことである。そして、研究情報ネットワークの将来の姿を描くためには、現在の出版を含む情報流通システム、図書館、情報センター、オンライン情報検索サービスなどの活動内容が与える制約を、時として背後にずらしてみることも必要になる。」
「電子図書館:本書に出てくるCSCW(コンピュータ支援共同作業)システム、マルチメディア(データベース)システム、電子図書館などは、要素技術という点から見ると、かなり共通する部分がある。これらのシステムの違いは、システムのユーザー・目的の違いから、重視する機能が異なってくることによって、どの要素技術を主とし、どれを従として統合するかという点にしかない。」
Mu注記
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コメント
Muさん
学術論文やし、長尾先生やし、コメントは差し控えるどす。
しかし、議論しながら未知のテーマに挑むのは楽しいやろうね。私も、新百合でインターネット時代について議論させてもらったな~~~~。
本として、残るのと具体的な情報処理システムとして、今でも京大とか京阪名の大学院大学とか、国立図書館とか(奈良)に残っているんでしょ。
素晴らしい。
投稿: jo | 2004年9月24日 (金) 16時49分
JOさん
情報システムとして、どこかに残っているかどうかは、残っているところの関係者がどう思うかでしょうね。
私の想像では、京大図書館と、国立国会図書館関西館システムに、巡り巡って間接的に、念写イメージのようにおぼろに残っているかもしれません。
そういう遺伝子レベルの伝搬は、別途、どうやって判定するのかを、考えたこともあるんです。一般に記録物の引用関係でそれをとらえる考えもあるのですが、あんまりそれは信用しておりません。
もっと深層レベルでの伝搬となると、ふふふ、難しい。
引用はね、ものすご、恣意的なんです。
だいたい、いやな思いを何度もするもんです。
私は、この図書、よい図書と思っております。
投稿: Mu | 2004年9月24日 (金) 21時42分
Mu さま
JO さま
関西文化学術研究都市(愛称「けいはんな」)は、京都・大阪・奈良にまたがり、それぞれの一字をとって「けいはんな」とよばれています。国会図書館関西分館は、京都府相楽郡精華町区域内にあります。京都府民の一人として申し上げます。
私も二度この図書館に行きました。一度は開館前で見学会に参加しました。主に地階の書庫で、コンベアに本が乗って自動的に閲覧窓口まで移動すとの説明がありました。びっくりしました。もう一度は最近で、アジアのことを勉強している娘の運転手でゆきました。閲覧室にパソコンのディスプレーがいっぱいありました。人は見えませんでした。図書館のイメージが変わりました。ちなみに娘にどうやったと聞きましたところ、ここの本は手垢がついていなくて綺麗だと言っていました。大学などの図書館の本は手垢がついてぼろぼろだそうです。ここの図書館は、まだ新しいですから。それからここの本は東京から列を作ってトラックで運んだとか、最初の車が、分館に着いたときには未だ東京を出発していないトラックがあったとか。それだけ多くの本があるそうです。嘘か真かは分かりませんが、庶民間の話です。次元の低い話で申し訳ありません。
投稿: hisaki | 2004年9月24日 (金) 22時19分
Muさん
HISAKIさま
あばうとな人間で済みません。国立国会図書館を関西に持ってくる話の時に、私は梅安さんに連れられて、長尾先生の勉強会に連れて来られました。
今は正式名称は国立国会図書館関西館と言うんですか?あ~光陰矢の如しですね。システムをどうするか議論されていました。
国立国会図書館は御存知と思いますが、全ての出版社は新しい本を出版する時に必ず、収めなければいけない規約があります。確か2冊ですね。
私も、CD ROMの出版物を当時しておりましたので、例えば”世界の車窓 スイス編”とか、必ず納めていました。
懐かしいですね。
投稿: jo | 2004年9月24日 (金) 23時40分
hisakiさん
JOさん
お早う御座います。
昨夜は、またしても暗転時間がわからぬほど、よくねむりました。朝、みてみると、コメント、有難う御座いました。
関西館は綺麗ですね。
でも、近鉄電車とバスだから、交通費がかかるのです。
おお、そうだ。わたしのところの学生達も、一年生の時に「リテラシ」「大学基礎講座」とかで、沢山の先生がほとんどすべての一年生を見学につれていくようです。一般教育の中で、関西館見学なんて、素晴らしいことと思っています。
ちなみに、その先生方は、司書とか図書館学とは無縁です。そこがうれしいです。基本教養として、関西館などを見学するのは意義があるという、考えが出てきたわけですね。
・・・私は、行った行かない別にして、博物館記事ばかり掲載していますね。たまには、「ここや!」というような、図書館記事も掲載したいです。
と・こ・ろ・が、まあその、自分の専門そのものになりますと、なんとも、書きにくいものですなぁ。誉めるも貶すも、じつにやりにくい。未知ではあっても、大抵たくさんの関係者の生身の顔が目に浮かぶ。
あはは。
さて、今朝は土曜日、またまた仕事(あれだけ、昼寝して、夜も眠っているのだから)。
投稿: Mu | 2004年9月25日 (土) 05時58分
国立国会図書館は毎日毎日、出版される出版物が納付されて来る訳ですから、大変な量となる訳ですね。
確か昔、東京の国会図書館は満杯やから、何とか関西にも設置してオーバーフローから脱却する考えでしたね。
新聞、週刊誌、月間誌、単行本、文庫、CD ROM関連の同上出版物、
・・・・あ~~玉石混交やね。
ところで、インターネットのBlogのような出版物(?)は義務が無いのやろか?プロバイダーさんとか、個人には責任が無いのやろか? もしそうなら、片手落ちやな~~。
確か出版物の場合はISBNの番号を取得義務があり、許可が必要やけど、インターネットはどうなんやろ?JoBlogはお金を頂いていないので、関係無いかもしれないが、お金を頂くBlogはどうなんやろ?
国会図書館には巨大なサーバーがあり、毎日、蓄積してるんやろか?やらしい有料のHPもビデイオHPも国会図書館のサーバーに登録されているんやろか?
大変やな~~~。
投稿: jo | 2004年9月25日 (土) 08時20分
JOさん
すまないね。
ご質問、おこたえするだけの気力がないよ。
元気になったら、ちゃんとこたえまする。
ああ、心身が萎えている訳じゃなくて、いま、三島論終了して、世間のことに気がむかないだけやから。
さっき、終わった。
ちょっと、その関係記事を後刻載せます。
投稿: Mu | 2004年9月25日 (土) 14時34分