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2004年8月 2日 (月)

2004年8月2(月)晴:夏の朝

 今朝は珍しく午前3時に目覚めた。昨夜は22時には眠っていた。
 最近は、授業がないので目覚まし時計を解除している。自然起床が午前6時くらいになっていた。8時間睡眠が続いていたわけである。しかし年齢的にそれはおかしい。やはり、夏の疲れや春の疲れが何週間かでていたのだろう。

 で、数えてみると今朝は5時間ねむったことになる。
 そろそろ本調子になってきたようで、にんまりする。

 昨夜のNHK新撰組はよかった。と、同時に20代や30代の若者達が、ああいう組織のストレスの中でいつでも抜ける血刀もって生きていく日々の辛さを味わった。
 典型としての近藤、土方、山南、永倉らの姿が瞼にはりついた。
 山南さんの細目がだんだん痺れるような良さをだしてきている。
 山南さんは、土方には敗れたが、破れることがインテリの栄光だったのだろう。

 あれは現実の彼らではなく、脚本や演出の解釈であるとしりつつ、つい、その巧みさにのめり込んでしまう。

 西郷さんが先回から気に入っている。
 鹿児島の人はあんなふうな抑揚で話しているのだろうか。
 鹿児島の男性ならそんなことがしっくり想像できるが、いわゆる鹿児島の美しい女性たちも、あんな話しかたなのかな、と思うと笑えてくる。とんでもない誤解かもしれない(笑)。

 坂本さんがなんとなく、初回から腑に落ちないのだが、つまりロボットみたいに坂本演説や慷慨悲憤、おちゃらけをするのが、なんともしっくりしない。これは演出脚本が坂本さんを消化していないのかもしれない。

 おりょうさんはよかった。どうよかったかというと、ああいう女性とはいっしょになりたくないな、という自然な感慨である。元祖自己中美少女という典型が上手に描かれていた。すておくと、どうにもならないから、坂本さんはおりょうと新婚旅行に行ったんじゃなかろうか。坂本さんは、多くの女性に愛されたと、司馬さんの世界では描かれていた。おりょうさんは竜馬の死後、竜馬の妻であったことを誇りにしていた形跡があるらしい。しかし、竜馬はおりょうさんを誇りにはしなかったとおもった。
 可愛くおもったのは事実だろうと、想像できる。
 そういう意味で、おりょうは良かった。寺田屋での今後のどたばたが楽しみである。

 斎藤さんが、どうなるのか、楽しみである。無精髭をおとしたら、精悍さがなくなった。

 宇治木幡の朝、えんえんと考え続ける内容が、NHKの大河ドラマ新撰組であるということは?
 日々の静けさを思った。
 私は、普通に生きていて、普通に生を楽しんでいるようだ。
 NHKという国民メディアが国民大河ドラマを放映する意味をじっくり味わった。
 NHKもわれも、それでよいと思った。

 近藤さんの役者さん。オハオハ、オハヨのお兄さん、彼からは一生近藤さんのイメージが抜けなくなってしまう。ピーター・オツゥールが一生アラビアのロレンスであったような。

 

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コメント

 七月の初め頃でしたか、京都文化博物館で開催されていた「新撰組展」に行って来ました。

 大河のこの手の催しには、同じ文化博物館での「北条時宗展」を見に行ったことがあります。
蒙古襲来絵詞や武器・甲冑などを実際見ることができて、時宗展もおもしろかったです。

 「新撰組展」は、たまたまチケットをもらったので、行ったのですが、思いの外よかったです。

近藤勇・土方歳三の書簡や新撰組の英名録・報償金の分配の資料など、文字による資料が充実していました。

 書簡からは、小説でもドラマでもない生の近藤勇に触れられたような気がして、ドラマの近藤の青臭いセリフも、本気でこんなこと考えてたんだ、ということが伝わってきました。

 松平容保公は、いつもドラマで、これってミスキャスト?と思っていましたが、松平容保の肖像画を見て「似てる~~!」って感動してしまいました。

 途中、「次の俳句や歌を詠んだのは誰でしょう?」というクイズコーナーがありました。
 土方の俳句には、昨日の沖田と同じ感想で「これって、そのままやん!」と笑ってしまいました。
女性を詠むのに「婦女」だったか、そんな直接的な言葉使うか~~と思いました。

 近藤さんの句は、どちらかというと思想的、観念的で、鴨さん・山南さんのは及第点で、一番上手かったのは伊東甲子太郎でした。(これは、あくまで私の勝手な判断で・・笑。)

 島田魁や永倉新八の日記や記述を軸に、まとめられており、ミニシアターもあって、わかりやすくおもしろかったです。

 この博物館では、同時に新撰組にまつわる映画も上映されていました。第一回上映は、栗塚旭主演『燃えよ剣』でした。大きなパネルの若い頃の栗塚さんは、凄みのある土方でした。

投稿: wd | 2004年8月 2日 (月) 09時10分

WDさん
 好例のオープンキャンパスもようやく三日間の幕。土日月というのは、宮仕えにはいささかキツイですな。

1.近藤さんの青臭さは、今回リアルにみていました。彼は江戸と言っても田舎道場の塾長ですから、すれてはいなかったと思います。それに上京したのは20代じゃなかったかな。老獪とはいえないですね。

2.会津松平卿のことは、たしか維新後東照宮かどっかの神主になったはず。脂っ気のない風呂上がりの姿形とセリフは、気に入っておりました。

3.俳句なんかでは、直接指示が駄目なんですか、いやはや無知でした。婦女とか、そこなお女中、なんてもってのほかなんですね(笑)

4.栗塚土方ですか。おもいだすと身体が震え、涙がでます。私はまだ白黒時代の燃えよ剣をおぼえておるのですよ。(新撰組関係で、タイトルは不正確ですが)

 今回の土方さんは、後半が楽しみです。多分、悪鬼になって、組織の鬼になって、切腹を指示し、ついには近藤さんと別れて、函館へ行くはずですからね。

 知りたくないし、聞きたくないのだけど、あのNHKでは、近藤さんの切腹で終了なのかな。

 毎週、楽しみです。
 来年は、義経でしたかな?

では

投稿: Mu | 2004年8月 2日 (月) 18時06分

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