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2004年8月13日 (金)

2004年8月13(金)晴:陰陽師2を観る

 久しぶりにDVDで映画を見た。昨夜帰りに買った『陰陽師Ⅱ』。
 おもしろかった。83点くらい(優です)。

変に思ったところ
@出雲村の位置
 出雲族の住む出雲村の位置関係が不明。安倍晴明とか友人の源頼政とか、ヒロインの日美子姫とか、幻角はすぐにその地に行く雰囲気なので、平安京のどこかにありそうに見えたが、一体設定地はどこなんだろう。ロケ地は付録DVDで神奈川県とわかったが。

@右大臣藤原安麻呂は武人なのか?
 日美子の父である安麻呂は、昔出雲村を攻め落とした。さて、後に右大臣になるような人が、刀をふりまわして、モノノフの真似をするものだろうか?

@岩戸開きの舞扇
 安倍清明は、出雲族の恨みを鎮めるためにアメノウズメになって舞う。しかし鈴を持つのは雰囲気が出ているが、舞扇の方は違和感が残った。剣の方がぴったりしたのでは。

良かったところ
 出雲と大和との確執を描こうとしたところに賛辞を送りたい。
 2時間弱の映画を一気に見通せた。
 人から鬼、そしてスサノオへの変身が、それらしかった。

 ヒロインの日美子(深田恭子)は難しい役割だったが、よくやったと思う。
 日美子の役割は、通常の日本神話をすっきり請け負うのではなくて、いくつもの神話上のエピソードを背後に持っている。どう振る舞えばよいのか、演出する側の指示も難しかろうから、それを受ける彼女も矛盾の中で演技をしなければならない。で、結局は、彼女の女優としての雰囲気がすべてを受けとめた、と解釈した。

 密虫は、陰陽師1から気に入っていた。なんだかおかしみのある役だ。この人がいないと、清明さんが単調になる。

まとめ
 私は、邦画がこういう世界を描くことに快哉をさけびたい。
 私は、つまるところ、好きなんだと思う。
 脚本、制作、なかなか難しかった内容だと思う。パート1に比べれば、熱狂はうすまったように思えるが、熱狂があろうがなかろうが、狐の萬斎さんは健在だし、貘さんも妖しの世界を紡ぎ出してくれている。平安京も、古代大和や出雲も、解き明かせない謎に包まれたままだ。巫女の妖艶さを持った女優さんは沢山いる。
 きざはし、長い長い古代出雲大社を思わせる天上への階が神秘の極致に見えた。
 そして虚空に立つ鳥居。
 無尽蔵のお宝は、埋もれているのだから、陰陽師を制作した関係者の方々、この風の邦画制作、これからも頑張ってほしいです。

参考記事
  陰陽師2/morio

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コメント

映画鑑賞ですか? のんびり、脳を休めるのも身体にいいと思いますよ。
安倍晴明、大和、出雲、卑弥呼、・・・せんせの好きな材料ばかりやね。まるで、Muはんの為に制作したような映画やね。
安倍晴明は若い女性にも人気があるから、商売として成立するんやろね。
お盆はのんびり、自宅で映画でも観てるのが良さそうですね。

投稿: jo | 2004年8月13日 (金) 14時43分

JOさん
 陰陽師2は、Mu用につくられた映画そのものです。
 しかし、難解です。
 
 歴史は歴史教育を、暗記物としたのが、どっかで間違っていたと思う。必然と偶然とを歴史の流れの中で解釈していく方が、よろしいね。

 で、午後は、四大文明(NHK)のインダスを見終わりました、あそこも水の都ですね。ドーラービーダの遺跡って、まわりが全部プールなんですね。
 飛鳥みたい(話が逆かな、インダスは4500年前ころだから)。

 夏期はよいですね。夏休みで数日ぼけていても、肩身がせまくならん。裸でビールのかわりに、クーラーで、暗くして炎天下のインダス文明も、よろしいよ。

投稿: Mu | 2004年8月13日 (金) 16時03分

昨夜地上波のテレビで『陰陽師 2』の映画があり観ました。

私も、結構この手の映画は好きです。天空に舞う『やまたのおろち』の映像とかMuさんもお気に入りの、天空への階段が幻想的でした。

安部晴明の役者もニヒルでおもろい。

天照さんとスサノオの関係は姉と弟という史実(?)に即しているが、『あまてらす』はんは出雲族ではないけどな~~。

ま~Muはんがblogで映画感想を載せられていたのを、思い出し、観たわけです。おもろかった。

投稿: jo | 2004年9月30日 (木) 10時49分

JOさん
 こういう映画がどんどんあればよいのですが。
 魑魅魍魎、妖怪変化、平安の闇は深いですからね。
 本当に月明かりだけだと、闇は底なしだったと思います。

 異聞の出雲神話巻物が宙にういていたのが傑作。あれは便利ですね。清明が読みたいところが、くるくると巻き戻したり。

 ああいう図書館よろしな。
 ああ、立って読書、そういう高さの書見台、あるんですね。これ、かっこいいですよ。
 米国の作家で、立ったままタイプする人もいたはず。

 私は、ねたまま、巻物くるくるがよろし。

投稿: Mu | 2004年9月30日 (木) 17時24分

卑弥呼役が深田恭子(漢字大丈夫?)はん?この女優知らんけど、よう頑張っていましたね。

全体に面白かったどす。

投稿: jo | 2004年10月 1日 (金) 01時03分

JOさん
 そうやね、おたがいに若い世代のことはしらんから、直接の演技とか雰囲気だけで、判断するね。
 記事に以前もかいたけど、あの日美子という役はむつかしいです。多分脚本読んだら、役柄に混乱するでしょうね。

 卑弥呼なのか、アマテラスなのか、姉なのか、男まさりの姫様なのか。

 どうにかこうにか、映画の中で映えてみえたのは、女優としての彼女の存在がそういうもろもろを統一したからでしょうね。

投稿: Mu | 2004年10月 1日 (金) 05時14分

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