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2004年8月11日 (水)

2004年8月11(水)晴:blog考察

 今日は、風雪梅安一家の梅翁とJO爺からメルをもらった。
 私が数日MuBlogを休載していたことと、blog維持に関するコメントだった。

 で、MuBlogは京都の神社で、日々見かける月並祭のノリでいくことの再確認だった。
 うまずたゆまず、あきず、京都のそこここでは祭りがある。ワンパターンとかマンネリとかいう言葉ではすまされない、日々の営みである。blogが元々日記に由来をもつならば、MuBlogもまた月並みな日記に落ち着くのであろう。

 しかし。
 と、ここで私は思った。
 たしかに日記なのだが、これまでのインターネットソフトを上回るなにかがblogにはある。丁度1990年代初頭にモザイク(後のNetscapeやIEとなった、原型)がでて、あっというまに世界にひろまった、その革命性に匹敵するものがblogにはある。

 今夜はそれを、再度メモって眠ることにする。
 再度というのは、あちこちで断片を落書きしてきたからであり、今夜はその中間まとめである。

blogの特長、およびMuBlogでの応用

1.時間管理
 記事の一々、コメントの一々に、日時が分単位まで克明に記録される。
 これは時系列、時間の流れに従う人間の習性によくあう。
 また、一般にHP(旧来のHTMLによるホームページ)記事は、記録の必須事項である日時が曖昧だが、blogは発信者が意図しなくても、自動的に付与される。
 日記だから、当たり前と思う前に、記録の発生時点を自動管理する考えは方は非常に大切である。

2.記事間の関係維持(構造明示)
 日記は時系列であると同時に、断片的とも言える。
 人が複雑な証左である。
 人は、連続して考えるだけでなく、連想的に時間をとばしてものを考える。
 この断片性、不連続性、混沌とした人の発想を、しっかり見直して明確な構造を持たせる仕組みが、blogにはそろっている。

@記事アドレス
 記事には、それが記録されたとき、不変に近い固定アドレスが付与される。
 出所が確定される。
 これは多くの記事をまとめていく際、必須の条件である。HPはそのあたりが曖昧だった。

@カテゴリの設定
 カテゴリとは、一般的な日本語では「範疇」となるが、分かりやすく書けば「記事を分類することができる」、と言って良いだろう。
 最初は適当なカテゴリを設けて記事に付けていき、記事がまとまってきたなら、カテゴリを詳細化し、再定義することで、似通った、関連した記事をまとめて扱えるようになる。

@リンクとトラックバック
 リンクはHPを触ったことのある人、ないし作ったことのある人なら、よく理解できる。
 トラックバックはリンクの逆である。だから前者リンクは「正リンク」、後者トラックバックは「逆リンク」といえる。
 ただ、後者は慣れるまでは少し分かりにくい。

 わかりにくいのはよく分かる。もともと、こういう考えは、プログラミング言語の原理を学ぶとき、たとえばPascal教本などでは「ポインター」という箇所で学ぶ。大抵苦労するものである。
 しかしblogの場合には、プログラミングをするわけではなく、ただ、記事と記事とを相互に正逆結合するだけのことである。一度でも経験すれば、すぐわかる。
 要するに、記事と記事とを結びつける仕組みが、HPよりも豊かにあるということである。

 MuBlogでは、これを自分の記した記事同士でおこなっているので、自己参照といえる。このことで、ただの日記が、リンクを正逆たどることで、ひとつのまとまった文章になっていく。
 次はこの記事、その次はあの記事、そして最後は元の記事。というように、円環を形成することができる。
 これらは、MuBlogのあちこちで使っているので、確認してほしい。
 
 自作パソコン記事
 現代四つの小説

3.記事とコメントとコメント返し
 これがすぐにできるのは、blogの良いところである。
 掲示板と異なるのは、常に記事という「幹」があって、そこに枝葉を付ける仕組みにある。幹と枝葉を明確に分離し、記録するところに、blogの記録格納の堅牢さが現れている。

 掲示板は、形式的にすべての投稿がフラットである(技術的にツリー状に整理するものも多いが)。だが、blogは幹(記事)と枝葉(コメント)とがはっきり区分されている。

 この幹(記事)に対するコメントとコメント返しが、記事を中心にして相互交信されるのは、実は革命的なことである。
 すなわち、発信者と受信者とが、一つの確実に記録された記事(テーマ)に関して、双方向で対話を行っていることになる。これまでの新聞やTVと比較すればその違いがはっきり分かる。

以上がblogに関する、今夜のまとめである。

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コメント

JO-Blogさんが、blogと日記についておもしろい考察をされている。ここに参照するものなり。
http://akatonbo-jo.cocolog-nifty.com/jo/2004/08/blog.html

投稿: Mu | 2004年8月14日 (土) 23時12分

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