やよいぶんかはくぶつかん:弥生文化博物館
大阪府立弥生文化博物館(大阪府和泉市池上町)マピオンBB地図
過日弥生文化博物館を観覧した。この博物館ができたときから、ずっと行って見たかった。当時のポスターに、女優のなんとか舞?というひとが、髪をみずらにして写っていたのがとても印象深かった。普通は男性の髪型だったらしいのに、若い女優がそうしていたのが新鮮だった。
写真は、私が勝手に「卑弥呼の館」と名付けておいた。ほんとうのところはわからない。しかし卑弥呼らしいひとが小さく写っている。長い柄のついた日傘らしいのが見えて、その細部に心がときめく。こういう模型、ジオラマには異様な関心を持っていて、実は、これを見たいばかりに、ある日思い立って宇治の木幡から大阪府南部まで延々と走ったわけである。
にぶく光っていた。どこかで、新品は黄金色だったはず、と読んだ記憶がある。こういう物を造ったり持っていたりする人は、それなりの地位や財力、権力をもっていたのだろう。今の私には、これを鋳造するだけの財力も技術力もない。
なお、この博物館がどうも卑弥呼に縁が深いと明確に知ったのは、以前に『卑弥呼誕生/金関恕監修』東京美術、1999 を購入し読んでいたからである。
また数年前に、少し北の仁徳天皇陵にもお参りしていた。
当日は、卑弥呼だけが頭にあり、超有名な池上曽根遺跡(館の横)とか、泉穴師神社(ここにも穴師があった!)とか、信太の葛の葉伝承地は訪れなかった。
参考サイト
大阪府立弥生文化博物館[Mu注記:子供達が団体バスで来るようです。展示品はある程度触れることができます]
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コメント
卑弥呼の館に注目したんやけどね、千木の形が”伊勢神宮方式”やね。交差した先端の切り口が水平でしょう?出雲大社方式では”垂直”なんやわ。卑弥呼はんの館はさて、どちらだったでしょうね?
投稿: JO | 2004年7月28日 (水) 00時08分
JOさん、難し質問疑問ですね。
『卑弥呼誕生』で模型の由来を捜したがみつからなかった。
まず、写真を卑弥呼の館としたのは、私です。
次に普通は、
千木垂直・曲線屋根・三角屋根方向入口・出雲・大社造り(出雲大社復原記事)
千木水平・直線屋根・四角屋根方向入口・伊勢・神明造り
ですが。
この写真は、千木水平・直線屋根・三角屋根方向入口なので、伊勢に近いけれど、入口が軒端だから、迷いますね。
あと、屋根上の鰹木の数とか数えだしたら混乱するので、まあ、ほどほどに。
理屈の上では、こういう屋形を模して神社ができたわけなんだけど、模型は、神社や遺跡出土のポンチ絵から再現したのだろうから、過去は難しいですね。
唐子の再現楼は千木相当部分がくるくると環になっておりましたで。
投稿: Mu | 2004年7月28日 (水) 05時37分
古代を模型とか絵とかビジュアルなもので再現するには、勇気がいるんでしょうね? 特に専門家の場合はね。
唐子遺跡の場合は確か、土器破片に線画が残されていたんですよね?
堅男木の数も数えたけれど、神殿の大きさも関係あるのか判らんので千木だけに注目しました。
私は、出雲大社の再現を是非お願いしたいです、世界の人が驚くと思うけどな~~。48メータの高さやからな~~。
投稿: jo | 2004年7月28日 (水) 09時16分
JOさん
大林建設の造った写真のように、浜辺に48mの古代出雲大社を造ったら、それはそれは人気が出るでしょうね。
神様はひとたちを惹きつけて、なにかを感じさせる物だと思っています。
現在の出雲大社も凄いけれど、48mにはかなわないだろうな。
私でも、きざはしのしたで、地に五体をなげだして感涙にむせぶ。
生きていくのは本当に危ういことだし、儚いものです。
夢か幻かですね。
しかし眼前に、この世にないような、神殿があったなら、そこに神様がおわしますことを、全身で感じ取ることでしょう。
神様がおられたら、このちっこい23個の骨片に囲まれた我が脳も、支点を見つけることができます。
これが、現代に生きる私の宗教観ですね。
生の「支点」ですね。
なお、仏様はもうすこし具体的に感得しております。
日本の仏様は、生き方だと思います。
日本の神様は、空気、清水、森の薫り、ですね。
キリスト様やアッラー様は、外国の人なので、よくわかりません。
いやはや、政治と宗教と食べ物は、書かずにすませようと思っておりましたが、JOさん。
やはり、いきているかぎり、それらをあれこれ思うのは、おもろいですね。
政治も神仏もご馳走もなけりゃ、なんか、おもろない人生ですよ。
ではね
投稿: Mu | 2004年7月31日 (土) 22時47分