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2004年6月18日 (金)

日本・文学・小説:死の泉/皆川博子

死の泉/皆川博子[著]

死の泉/皆川博子

  東京:早川書房、1997.10
  435p;20cm
  ISBN:4152081147
  (ハヤカワ・ミステリワールド)
  定価: 2000円
  注記:参考・引用文献 pp434-435
  注記:手元本には、1998.1.20付けで7版とあるが、これは7刷であろう。
  著者標目: 皆川、博子(1930-) 〔ミナガワ、 ヒロコ〕
  分類:NDC9:913.6

目次情報

死の泉
[Der Spiralig Burgruine ギュンター・フォン・フュルステンベルク.野上晶=訳]
1.生命の泉(レーベンスボルン)
  ドキュメント
2.ミュンヘン
3.城
  あとがきにかえて/野上晶

あとがき/皆川博子
参考・引用文献

帯情報
「週刊文春」傑作ミステリーベスト10、国内部門、本年度[]第1位
「この書を開く者は、薄暮から薄明に至るまで、息を詰めて稀有の舞台を見つめる観客となるに違いない。恐ろしくもまた魅惑的な夜の芝居を飾った、月光のような歌声は、幕が下りようと、いつまでも中空に残る。」By 北村薫
「何という長大で美しい悲劇、読む者をわくわくさせる物語であることか。皆川博子氏のすぐれた美意識と、最高レベルの物語文学とが溶け合っている。しかも完璧に。これはもはや、芸術的完成品としか言いようがない。」By 小池真理子

 第二次大戦下のドイツ。
 私生児をみごもりナチの施設<レーベンスボルン>の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。が、激化する戦火のなか、次第に狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることに……。
 双頭の去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材と騙りとを孕んだ、絢爛たる物語文学の極み!

Mu寸評
 1/4
 これから紹介する4つの<物語>の最初である。
 物語はすべてドイツ。物語手記の著者もドイツ人。翻訳者は日本人。<皆川博子>は物語手記の解説者の立場になっている。
 小説の構造。
 調査し集めた膨大な情報を熟成させ、<物語>に変えた。
 読後、時間とともに『死の泉』は神話になってきた。破壊の中から生まれた神話と思っている。
 現実の情報収集→熟成→小説構造→物語→神話。
 <物語>のステージまでは作者の仕事であり、最後の神話化は読者Muの中で起こったことだった。

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グランド・ミステリー/奥泉光[著]   =Grand Mystery   東京:角川書店、1998.3   585p;20cm   定価:2400円   ISB [続きを読む]

受信: 2004年6月21日 (月) 09時21分

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