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2004年5月21日 (金)

ゆきじんじゃ:由岐神社

由岐神社(京都市左京区鞍馬本町)マピオンBB地図

由岐神社参道
 由岐神社の拝殿だとおもう。真ん中に通路があるのは珍しい建築だ。
 ところで、この写真を掲載したまましばらく文章を書けなかったのにはいろいろわけがある。
1.これは再掲である。非常に気に入っているものだ。鞍馬は何度も行っているが、この時は、日時に覚えはないのだが、雨、ないし一天にわかにかき曇り、という風情だった。写真から推察すると、雪か雹でもふったのかもしれない。もう一枚あって、それもリンクしておく。鞍馬寺の帰りは徒歩が普通で、降りてくると突然由岐神社に出合う。玄妙、幽玄、妖しい異界そのものである。そこのところを書ききる力が、今回もなかった。

2.鞍馬、由岐神社と言えば「鞍馬の火祭」となるのだが、こういう有名祭りはめったに行かないので書きしぶった。20代のほろにがい想い出、ちょうどNHK大河ドラマで義経をやった数年後(義経関係は一度ではなく、古い方である)のことだった。三条大橋西の南側の書店でいわゆるダブルデート(二組のカップルで、義経が活躍した火祭りを見よう、が名目)で、と言っても私は遠くから眺めていた後輩少女に会えるというので参加した。「○某と申します、ケチな女です」と、似合わないセリフを聞いて笑ったような。その夜、火祭りが8時頃から始まり、終了は零時。なんとかかんとか満員電車で三条まで戻ったが、あとは伏見界隈まで歩いて帰った。夜明けまで、相当な距離だった。若さというのは、本当に、半分狂っている。ほろ苦い想い出というのは、数日後シングル・デートを申し込んだら、そんなのうまくいくわけないので、「お考え違いではないでしょうか。△さんが行ったから、ついて行ったまでのこと」とかなんとか、無惨撃沈。こういうトラウマは何十年も残り、どうしても鞍馬の火祭は、筆がとまる。(男子の方が繊細なものだ。傷だらけの人生)
3.祭神が出雲系。この理由。謎。オオナムチの命と、スクナヒコナの命である。これに言及し出すと、▲縁神獣鏡の比じゃなくて、一生かかりそうである。
4.由岐という名称は平凡社の寺院神社大事典では、ユキとは矢を背負う器具とあり、天皇が悩んだとき、世情平安を願って神前にユキを供した故事によるらしい。しかし、私はどうしても大嘗祭の悠紀(ゆき)と主基(すき)という、神饌の故事がひっかかりだして、考えあぐねてしまった。

 以上、なにも解決しなかったので記事がおくれ、そしてまた、一切が闇の中のこととなってしまった。

参考サイト
  由岐神社HP:上段バーの「鞍馬の火祭」をクリックすると「サイレイ、サイリョウ」という若者達の囃子詞が聞かれる。
  由岐神社(神奈備)

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地図の風景」カテゴリの記事

コメント

青春の想い出。誰でもありますね。人間火を見ると興奮するからな~。キャンプファイヤーも同じやな。太古より火の周りに車座になり飯を食べ、飲み、過酷な環境と戦ってきた歴史をDNAが覚えているんでしょうね。大嘗祭の斎忌(ゆき)東国の国々のお米、次(すき)西国のお米を集め各国つ神を服属させて即位する天皇が共に食事をする。もともと、三輪山で天下を治めておられた大物主さんの代わりに新たな王権が誕生した時の記憶と記録が何か匂いますね。不思議な秘儀ですね。しかし、話し合いで解決したのであれば、戦争もしなくていいですね。中東もそうはいかないのでしょうかね?とにかく朱雀天皇の御世の国の災いを鎮める為になされた松明行列が火祭起源とすれば、何時も大和朝廷さまは、手におえない国難が起こると何時も、出雲はんにお世話になられるんですね。

投稿: jo | 2004年5月21日 (金) 08時40分

JOさん
 やはり出雲さんは、絶対に無視できませんね。
 ちょっとリーク。
 最近の読書ではね、天皇さんと出雲さんとは表裏。だから、謡曲三輪のセリフにも、伊勢も三輪も、もとは同じ。となると、その本ではね、伊勢の最高神は大物主、つまり出雲さんなんやってぇ。天照さんは大物主にお仕えする巫女さん。・・・大変なこってすよ。

 さて。今朝は2時に起きて、件のMuBlog自製DBをやっておりまして、ついに、主記事とコメントとを完全分離分割。来週くらいには、ネットで検索できます。
 コメントと主記事をリレーションで再統合して見せるかどうかは、後日相談。
 なお、元のMuBlog記事に飛ぶのは、ちょっと遅れるね。ほんのちょっとです。

投稿: Mu | 2004年5月21日 (金) 09時10分

 2.の”失恋の話”についてのコメント

 「無意識の偽善家」・・・漱石なら、その少女の残酷さをそんな風に評したのではないか、と思いました。三四郎が美禰子に失恋した、あの世界ですね。

 深夜、少女は、伏見まで送らせたんでしょう?男なら誰だって、気のないヤツにそんなことまでさせるわけない、もしかしたら、彼女、俺に気があるのかもしれない、と思う。(と、勝手に行間を読みとりました。)そして、男が次の行動に出たとたん、「そんなつもりは、なかった・・。」と。

 平井堅の「even if」という曲に、そんな女性に振り回される男の繊細な気持ちがよく描かれていて、好きなんです。悪気はないんだけど、女の残酷さに思い悩む男の姿が、ドラマ仕立ての歌で表現されています。
(慰めるつもりが、古傷に塩を擦り込んだ?)

 ちなみに、私のダブルデートは「化野念仏寺 千灯供養」でした。もっと、ままごとみたいでしたけどね・・。

投稿: wd | 2004年5月21日 (金) 10時06分

wdさん、さすがに、漱石党ですなぁ。
 鴎外党だと、例外はありますが、「エリス、帰りぬ」の一言ですもんね。
 しかし漱石の名をおもいだすたびに、そぞろ、文学回帰しそうです。
 いまは、ほとんど日曜考古学者、日曜システムエンジニア、日曜探検家ですからね。そうだ、梅安さんのふるい佳い記事を引用し、なにか考えてみます。
 ゆるりと、おまちください(気合いをいれないと、文学は辛いのですよ)

 それにしても「ダブルデート」なんて言葉は死語と想っていましたが、いまでも通用するのですね。若い頃って、なんであんな遠回しの、しんきくさい、ことしてたんだろう。友達の異性に惚れてしまったら、一体、どうすんねぇ〜、と今からなら、折々のことを思い出して、若さの不思議さに邯鄲感歎。
 たぶんね、命永遠にあると若い頃は想っているから、まあ、成り行きにまかせたり、不要不急の決断をしたくないのでしょうね。

 で、化野念仏時の千灯供養ですか。よいですね。これは私のころはフリーに見られましたが、その後しばらくして申し込み制になったようです。
 しかし、なんですなぁ。(なんか、梅安節)
 由岐神社から、女性の無意識残酷にいって、漱石鴎外まで飛ぶってのも、なかなかに、対話というのは、よいものです。
(こんなの、自然言語処理でマシンに解析させるのって、もう、無理ですよ!!)

投稿: Mu | 2004年5月21日 (金) 11時11分

あの~~高尚なる文学論に割り込むようで悪いですが、『化野』とは平安時代頃迄は仏さんを捨てる場所だったんですか?清水近くも確か仏さんを遺棄する場所やて聞いたようような~。何か浮遊霊がいそうで気持ち悪いな。そんなとこで、逢い引きされてはったんですか?怖そう~~。
『めなみ』謀議の件は久々、楽しみにしてます~~~~。

投稿: jo | 2004年5月21日 (金) 12時18分

joさんや、
 死と性は、表裏ですよ。だから、ああいうとこで若い人は逢い引きしはるんですって。
 そんなこというたら、関ヶ原時代までは鴨川沿いなんて、死体がぷかぷかですよ。現代は、そこで暖かくなると、数メートル単位のなわばりで、延々とカップルが並ぶんだから、もう、仕方ないよね。
 若い男女は過去を見ない、知らない。だから奈良公園でぺたっと座り込み、浮遊霊ただよう鴨川でデートする。

 ところで。嵯峨野化野(あだしの)は風情あります。もし、若い時分にデートなんか出来なかった山男さんなら、今からでも遅くない、ご案内しますよ。カメラを持つと、だれでもが、土門兼になれます。

投稿: Mu | 2004年5月21日 (金) 13時37分

土門 拳さんか~先生も古いね~~。あの親爺は徹底していたそうやね。写真撮影に何日もかけて一枚の瞬間を切り取る! お寺仏像の写真は凄味がありますね~~。化野か~~止めとく、梅安さんも怖がりやさかいね。昔は合ハイ(合同ハイキング)が流行っていたな~~、あとダンパ(ダンスパーテイ)で写経じゃない、社交ダンスね。ブルース、Box,ジルバ、ワルツは難しくて出来なかったな~。ジルバは今でも出来ると思うよ。古き良き時代やったな~~~。

投稿: jo | 2004年5月21日 (金) 13時55分

joさん
 ごめんよう、joさんが、港町神戸のシティーボーイじゃったことを、失念していた。
 しかし、写経ですかぁ。男女混合写経、一文字単位で交互によりそって筆をかえるのですね。すっごーい。
 やはり、すすんでいたんだな。
(なあんか、由岐神社からは、千里の逕庭)

投稿: Mu | 2004年5月21日 (金) 14時08分

当時、学生時代はどのような銘柄の煙草を喫煙するかで、そいつの性格、種族、遊び人かどうか、色々判ったな。何といっても、遊び人は『セブンスター』やな。煙草を極めた、意気な奴でプライドの高い奴は『ピース』。缶の『ピース』はおたく系の人種。平凡な取り柄にない奴は『スリーA AAA』。貧乏人は『いこい』で、もう他人の目を気にしない人種になると『ゴールデン バット』やな。たまに変人は『霧島』とか変なタバコを吸う奴もいた。外人気取りは『パイプ』で、哲学の話をしたがる。たまに、キセルでキザミの葉でちびちび吸う阿呆もいたな。

投稿: jo | 2004年5月21日 (金) 16時36分

あ!! 忘れていた。一番奇人・変人は『キャメル』の駱駝の図柄のタバコ。梅安さんを忘れていた。

投稿: jo | 2004年5月21日 (金) 16時52分

joさん
 わたし、マイルドセブンでしたような(なかったかな)。
 キャメルって、最初見たとき異様な雰囲気でしたね。
 で、由岐神社がなんで煙草話になるのかな。出雲の呪いかな。

投稿: Mu | 2004年5月21日 (金) 18時14分

Mu先生は生まれたときからMu先生だったような錯覚をしてました。淡い思い出もMu先生構築要因の一つなんですね。”ムアディヴ皇帝、一日にして成らず”
きっと、掴まえ所が無いような先生の不思議な雰囲気もどこかに起因してるのでしょうね。

投稿: 羊 | 2004年5月21日 (金) 20時19分

羊さん
 リアリストMuは日曜考古学者、パソコン技術者、読書人です。
 ヴァーチャルなのは、教授姿なんです(笑)。教員の着ぐるみをきて葛野の教壇にたっているだけの話ですよ。

投稿: Mu | 2004年5月21日 (金) 20時41分

私、スーツのぬいぐるみを着た小学生です。

投稿: jo | 2004年5月21日 (金) 23時33分

JOさん
 模型飛行機を頭にくくりつけたようなファッションで、虎ノ門界隈を歩けば、それこそ、歩く広告塔になりますねぇ。

投稿: Mu | 2004年5月22日 (土) 05時41分

  話を「タバコ」に、引き戻します・・。
 私の学生時代は、タバコの健康に対する害が、言われ始めた頃でした。ですから、同級生でもあまりタバコを吸う人は、見かけませんでした。だから、余計にそう思ったのか、回の離れた先輩や、留年8年目といった先輩が、授業が終わって、タバコに火を付けている姿を見ると、「大人だなあ~。カッコイイなあ~。」なんて思ったものです。

 宇多田ヒカルの曲に、こんなのがありましたね。

 ”♪~最後のキスは タバコのflavorがした
            ニガくてせつない香り~♪ ”

 危険な匂いって、思っていたのかもしれません。


  また、平井堅の「even if」の中では・・

 男は、友達の彼女をやっとお気に入りのBarに誘い出すことに成功する。(なんで、彼がいんのに、こんなとこまでついてくるの?)
 男は、バーボンとカシスソーダを飲みほすまでは、君は僕のもの、とまで思ってしまう。
 会話が途切れるたび、彼女は彼の話ばかり繰り返す。君のことは、何でも知りたいけれど、その話を遮るためだけに、タバコに火をつける・・。(そうかあ~。男の人って、女の退屈な話を聞きたくないときは、タバコを利用するのか~。)
 男は、君も少しは酔っぱらって、彼のこと忘れてくれればいいのに・・、と思う。最後のバーボンを飲みほして、時計の針を気にした・・。(ここで、彼女は ”ごちそうさまでした。楽しかったわ。だって、あなたは、私の彼の友達ですもの・・・。キツ~イ!)

 タバコに関する、雑感でした。

投稿: wd | 2004年5月22日 (土) 15時30分

wdさんは文学の香りのなさる大人ですね。平井堅さんのお歌もお好きのご様子。私も彼の歌は好きですね、米国旅行で例の”おじいちゃんの柱時計”のルーツを辿る旅をTVで放映していましたが、なかなか良かった番組でした。私も、梅安さんも今だに喫煙する時代遅れの人間です。今や肩身狭く生きております。

投稿: jo | 2004年5月22日 (土) 16時45分

ちなみに、私のダンナさんのは「中南海」です。(私はタバコ、苦手です)

投稿: 羊 | 2004年5月22日 (土) 18時30分

WDさん、カシスソーダ男の件
 つらつらおもうに、WDさんは、男をキリキリマイさせる女に批判的ですね。というか、漱石の無意識の偽善を、わかいころに知ってしまうと、世の中の女達の手練手管が透けて見えて、気恥ずかしいのかも知れません。
 そうですね。私もそういう観点から考えると、同性の手練手管は透けて見えるから、なんだか、俯きたくなるし、始発から終着駅まで見えてしまうから、他人のよしなしごとには、結局失語症になりますね。

 で、しかし私は恋愛小説、恋愛映画、恋愛音楽はどうしても鑑賞することができません。そこらは、女性全般と、私との明々白々たる違いかもしれない。恋愛もの忌避症こそが、女子大にいて、女性に染まることなくいるための、アイデンティティーみたいなもんです。

投稿: Mu | 2004年5月22日 (土) 21時29分

JOさん、はしら時計の件。
 うむ。JOさんとも、私は異なりがあるね。ほっとした。
 「爺ちゃんはしら時計」、私はどうにもロボット的反応しか見せなかったんです。うん、人間は、本当に、・・・おもろい。
 多少のズレが、なんらかの対人関係間の誘因力になるのかもしれない。
 ちょっと、頭が回らなくなりました。

投稿: Mu | 2004年5月22日 (土) 21時34分

羊さん、中南海って、中国のですか。
 なんだか、想像を絶するダンナさまですよ。
 そんなの吸うてはる人がおられるんですかぁ。
(失礼あれば、ごめん)

投稿: Mu | 2004年5月22日 (土) 21時36分

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