« 日本・文学・評論:二十世紀の十大小説/篠田一士 | トップページ | 2004年5月3(月)曇:blogの話題の無さ »

2004年5月 2日 (日)

学生能と河村能舞台

河村能舞台(京都市上京区柳図子町)MSN地図

西王母:学生能
 大学関係者の方で観世流河村社中の縁者Mさんがおられて、年に二回ほど能クラブから案内が来る。学生達はMさんから毎週手ほどきをうけているようだ。また、Mさんの兄上K先生には芸能史の講義を毎年お願いしている。K先生は観世流の能楽師である。私が数年前の元旦早朝に下鴨神社へ参って、謡曲を聴き、目にしたのはそういう経緯がある。(K先生と面識はほとんどない)
 さて、写真はそれより数年前に、同志社大学の近くにある河村能舞台で撮したもので、「西王母」と聞いた。豪華な能衣装と面を付けているのは、私の大学の学生である。

学生能
 下鴨神社の翌年、か翌々年、また河村能舞台で舞をみた。当時、中世の世阿弥とか犬王に興味を持ちだしていたので、そういう雰囲気を直に味わいたかった。学生能にしたのは、河村能舞台や大学能クラブとの相性がよかったからである。
 絵であれ、能であれ、大向こうをうならせる至宝もよかろうが、身近な学生達の舞をみるのも、心身によい。能は、よいと思った。
 その言葉を知らないが、心が静かになる。様式にざらざらしたところがない。なめらか、と思った。つまり、硬質の水である。

|

« 日本・文学・評論:二十世紀の十大小説/篠田一士 | トップページ | 2004年5月3(月)曇:blogの話題の無さ »

地図の風景」カテゴリの記事

イメージの素」カテゴリの記事

001犬王舞う」カテゴリの記事

コメント

なるほど、未発表小説の背景の一部について、少し判りましたよ。犬王でしたね? 何故か、そのテ-マについては背景ガあまり判らんでしたね。脳じゃない、能にたいする思いが深いんですね。高校時代に能の観賞課外研修がありましたね。私は、夜の薪の光と暗闇の交差する影が出来る、其れでいて舞台が浮かび上がる世界が好きですね。舞台の床下の土の中にはおおきな壺が埋めたるらしいですね、音響効果まで考えたハイテク舞台なんですね。伝統芸能は奥が深いんですね。

投稿: jo | 2004年5月 2日 (日) 08時43分

JOさん、日曜の昼ですね。
 ずっと人様の小説を読んでいて、お腹がへりました。
 薪能って、京都ではいろいろあるようです。
 以前、宇治か宇治上か、宇治県神社か、忘れましたが夏に薪能へでかけて、蚊にさされて演能鑑賞どころじゃなかったのを覚えています。
 知り合いに鼓をしている先生がいて、これも以前聞きにいきましたが、あれ、良いですね。

 ところが、世阿弥さんや犬王さんも、調べるときりがないほど興味深いものでした。
 世阿弥さんて、デビューした頃は、もう、今で言うアイドルだったみたいですね。おそらく、タイムマシンで当時の都へ行ったら、凄い情景を堪能できたと思います。

 それにしても、京都はいろいろな催し物があるから、私も出かけた方がよいのですが。読書は、麻薬。多分午後もこのままひたりきってしまいそうです。
 ところがね、あはは、その小説は時々ソフトとかコンピュータがでてきまして、いまのところはほんの一行単位ですが。
 そのたびに、パーツ屋さんがうかんできて「ああ、インテルの2.8GHZ売り切れだとこまるな」とか「メモリ512MBが2万円越えてたらどうしょう」とか、ちらちらして困ります。

 さて、純米酒をシェリーグラスで飲んで、ちょっと休憩しますです。

投稿: Mu | 2004年5月 2日 (日) 11時29分

今日は読書三昧のご様子ですね?私は、早朝フライトの予定でしたが、風が強くてかとうさんと連絡して、しばし風の状況が好転するのを待ちました。その間、胴体真っ二つの”フライベイビ”の胴体接合の外科手術をしています。同時に、水上機用(フライベイビ)のフロ-トの制作にとりかかりました。二つの棺桶みたいな箱をバルサで作るんですね、これが面倒臭いな~~。水に浸かる部分ですから木工ボンドは厳禁なのです。(水に溶ける)だから、全て、エポキシか瞬間接着材しか使用できないのです。瞬間は低粘度のものを使いますが、匂いが凄くてラリルレロ~~~になりそうどす。早く風が止まんかな~~、凪いだらかとうさんと新横で飛ばします。

投稿: jo | 2004年5月 2日 (日) 12時12分

JOさん
 さっきjo-blog覗いたら、機首がまっぷたつ。
 危ない世界ですね。
 
 いま夕食とNHK新撰組同時終了。
 読書は7割までいったので、このあと3割。

 なんだか、穏やかな休日でしたわい。

投稿: Mu | 2004年5月 2日 (日) 20時49分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 学生能と河村能舞台:

» 大瓶猩々(たいへいしょうじょう)の葛野達 [MuBlog]
承前 河村能舞台(京都市上京区柳図子町)地図 大瓶猩々→動画(wmv 3MB)  先月の23祝日の午後、葛野で一仕事終えていそいそと電車に乗った。久しぶりの観能 [続きを読む]

受信: 2005年12月 4日 (日) 03時41分

« 日本・文学・評論:二十世紀の十大小説/篠田一士 | トップページ | 2004年5月3(月)曇:blogの話題の無さ »