みわ・ひばら:三輪山・檜原神社
三輪山と檜原神社(奈良県桜井市三輪) マピオンBB地図
三輪山や檜原(ひばら)神社は、私にとっては親しい、懐かしい地名であり風景です。三輪山は、お山を拝むから神殿がないという大神神社(おおみわじんじゃ)によって、比較的知られているようですが、檜原神社を御存知の若い人は少ないです。
京都市と奈良市はお寺。そして奈良市、天理市の南になると、神社が目を惹きます。仏教と神道(しんとう)とが歴史的には諍いが多々あっても、それぞれ特色をもって風景に溶け込んでいるのが、気に入っています。
イメージだけで申しますと、仏教は金色の仏像が燦然と輝き、真っ青な瓦、朱塗りの柱、万巻の教典。すなわち現代風に言うなら、ハイテクの極み、ナウイ(これは古語らしいです)、ぶっ飛んだナウさです。歴代のほとんどの知識人、つまりインテリは虜になりました。そして武家も、やがて庶民も。そういう意味で世界宗教と世界美術であることが保証されています。
一方、神道は、国家神道の時代はわかりにくいのですが、神(カム)さびた清浄。そして青空です。これについては、三島さんの『豊饒の海』第三巻「暁の寺」で、本多弁護士が、若くして自刃した飯沼勲の目を借りて、表現されています。つまり、鳥居です。鳥居が空間を物にしている姿です。参道を歩むとき、鳥居は神を空間の枠に収め、人に分かりやすく神を活写します。帰るとき、鳥居は大空を空間の枠に収め、無限を物にして人に活写します。以上を、三島さんはもっと丁寧に表現されていますから、是非御覧下さい。
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コメント
崇神天皇さまの時代でしょうか?元伊勢ですね、天照さんを御祭り申し上げていますね。三つ鳥居は大美和(大神)神社と同じですね。不思議な鳥居です。昔、読んだ本(いい加減ですね)で東南アジアの何処の国か忘れたけど”雲南地方?”部落の結界に門があり上に鳥の形をした模型が何個も並んでいました。山之辺の道は本当に楽しいです。
投稿: jo | 2004年4月10日 (土) 17時14分
JOさん、倭建だから、崇神、垂仁、景行。景行天皇の御代やね。
まあ、この話もいずれ呟きますが、
さっきJO・blogをみて、やたら興奮してしまった。
めちゃくちゃなお人やね。
・・・パラレルにやったはりますね。
明後日から、仕事できるのですか?
投稿: Mu | 2004年4月10日 (土) 18時15分
今日は朝5時30分起床、窓の外は快晴、無風!飛行機とリュックサックを背負い愛馬”ママチャリ”に跨り、一路新横浜の鶴見川の堤防へ!河岸段丘は菜の花で満開、一面が黄色の絨毯模様である。飛行機を3タンク(解説:燃料をタンク一杯詰めて飛ばす、燃料が無くなる迄飛ばす事を1タンク飛ばすと言う、約10分~15分か)飛ばして、帰宅する。それから、日吉の駅まで特売デジカメを購入に走る。(貧乏だから、何時も、特売を買う)無事購入して帰宅、その前にそうそう、ビ-ルとワインを購入に走る。帰宅後、デジカメソフトをインスト-ルする。浅茅が原の親爺のblogを点検して今日のblog作成の戦略を練る。昼飯も作る必要があり、シェフとして腕を振るう!(最近、離婚した娘が子連れで入り浸る)あ~忙しいの~~!
を
投稿: jo | 2004年4月10日 (土) 19時44分
JOさん
なんですか、ご自宅におられる方が、虎ノ門で作戦練る時間よりも緻密な感じがします。
疑問1:JOさんは梅翁みたいに、車はお好きじゃないのですか?
疑問2:チャリで行けるような河川敷で、飛ばしても危険じゃないのかな。
いつか、お聞かせ下さい。
投稿: Mu | 2004年4月10日 (土) 20時43分
お答えしましょう!問い1:車が好きでないのか?・・好きです!けど自分で運転するのは好きでない!何故か?眠くなるのと、人を引き殺さないか?不安である。本当の理由は昔、深夜にデンバ-の空港に着き、レンタカ-でボルダ-迄ドライブしてたら標識が突然に見えなくなった!以来、帰国後も少し、車に乗っていたが、人にあげちゃいました。米国ではGMの5000CCの車に乗ってR5(ル-ト5、サンフランからロス迄直線フリ-ウエイ)をスカンクを踏みしめて飛ばしていました。問い2:一番小さいエンジンの飛行機だけ飛ばし川の上だけで飛ばします。落ちたら、ドザエモン!
投稿: jo | 2004年4月10日 (土) 21時01分
JOさんありがとう。
A1:は時々おられますね。私も運転をひかえます。
A2:一番小さいのを、ベンチでプロペラ手回しで回転させていました。Uコン時代。
投稿: Mu | 2004年4月10日 (土) 22時05分