桜の森:佐野藤右衛門邸の桜
昨日平成16年4月1日の正午過ぎに、桜を見てきました。京都市右京区の山越を西に降りて、広澤池の手前に、佐野氏の庭があるのです。この佐野氏のことは高校の国語の授業で変わった先生がおられて(大体、国語の先生って、変な方が多いですね?)、池某という超名物先生でしたが(何十年たっても、名前や癖まで覚えられているなんて、教師って、因果な仕事ですね)、で、「祇園円山公園のしだれ桜は、ご近所の佐野藤右衛門さんが、ご苦心なさった桜なんですよ」とおっしゃった。
さて、私はここで佐野家の蘊蓄をかたむけるほど、詳細ではありません。えてして身近な場所は、そういう歴史抜きで、みじかなものでして、かえって人様に蘊蓄をかたむけられてはじめて「おお、そうだったのですか。あはは」と、なるわけです。で、ここでは一つ佳いサイトを見つけましたので、記録しておきます。なんとなく、記録サイトが女子学園らしいので、私の商売敵ですが、まあ、都からは離れたところなので、よいでしょう(笑)。これをよんで、本当に感心した次第です。
跡見の桜、その由来と意義/岡村比都美
(特に、この中の「キャンパスの桜の由来 佐野家訪問」というところをクリックしてください)
さらに、もう一つは図書を記録しておきます。谷崎昭男『花のなごり』所載「花のなごり--保田與重郎の桜」は、現代文学における「桜」へのイメージがよくわかるエッセイです。小林秀雄さんの『本居宣長』の桜、水上勉さんの『桜守』のさくら、そうして保田さんの吉野の桜や、佐野さんの桜、終夜亭の桜のことなどが、くっきりと描かれています。こうしてみると私は、随分豊かな地でそだったようです(お国自慢)。
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コメント
早速にアップしていただきありがとうございました。お仕事の邪魔ばかりしているようで、申し訳ありません。造園業の方のお庭と知って思い出しました。道の端にそういえば大きな植木屋さんがありますね。そこにこんなりっぱなお庭があるんですか。今度母に聞いてみよう!まずはお礼まで・・・。
投稿: ほかもどり | 2004年4月 2日 (金) 11時39分
ほかもどりさま。どういたしまして。blog構築が仕事なのです。
あのあたり一帯に造園業が多いので、桜咲く季節でないと、分かりにくいかも知れませんね。
投稿: Mu | 2004年4月 2日 (金) 15時35分
はじめまして こんばんは^^
今日、佐野藤右衛門さんの講演を聞いてきました
楽しかったので、帰ってから検索してこちらのブログにお邪魔しました^^
桜のことは何も知らなかったので、途中専門的な所は難しかったですが・・ とても楽しい内容でした
大河ドラマのファンでもあります
また寄らせて頂きます^^
投稿: yuyu | 2009年3月15日 (日) 18時28分
YuYuさん
はじめまして、MuBlogのMuです。
古い記事をお気にとめていただき、ありがとう御座います。
今年も3月末から4月にかけて、職場近くの京都・嵐山や大覚寺、広沢池を桜撮りに行ってきます。
佐野さんのお宅は、広沢池からすこし東に行ったところで、毎年目の保養をしております。
YuYuさんのblogをちょっと拝見しましたが、写真とかデザインが綺麗ですね。MuBlogはどんなにしても、重くって暗い雰囲気になります(笑)。それぞれだとは思いますが、綺麗な写真に感動しました。
では
投稿: Mu→YuYu | 2009年3月15日 (日) 19時31分
初めまして、この度、読売新聞の時代の証言者を読み、全てに感動致しました、私は大和の桜の風景を写真に収めております。大和にも無名の桜の大木が有り、感動の一言です、是非、佐野様にも見て頂きたいと思います。
話は変りますが、桜大観の写真集の在庫が有れば是非お譲り頂けないでしようかどうぞ宜しくお願い致します。
投稿: 西川 勉 | 2011年4月26日 (火) 11時01分