映画の原点:禁断の惑星
禁断の惑星は小学校の時に観た。次兄と一緒だったように覚えている。当時、次兄は自衛隊員だった。休暇の時に土産を持って帰ってきてくれた。ハム、コンデンスミルク、もろもろ。その時の最高のプレゼントが映画鑑賞だった。
東映の時代劇しか観たこともなかった私には、カラー映画で、字幕付きというのはまだ珍しかった。
この映画はその後数度観た。いつ見ても感動した。
詳細は「映画の素」に納めた三つのサイトでほぼわかる。もちろん今ならDVDをみれば、私がこれほど長きにわたり印象をあたためたことの一端も伝わると思う。
ロボット・ロビィの奇妙なおかしさとハイテク。
宇宙船のまわりに貼られた、高エネルギーのバリア。そこを襲う目に見えない怪物。接触により飛び散る火花。
怪物の爪の石膏細工。
知能をビジブルに計測する機器。
深い深い地底の異文明施設。
何重もの防壁が、怪物の持つエネルギーで次々と赤く溶かされ、破壊され、侵入が近づいてくる恐怖。
何重もの厳重極まりない遮蔽が次々と溶かされていくところに妙がある。
このシーンは、その後幾つもの映画やアニメで使われていたと、確信している。
怪物の正体が。実は、何者かのイドであった衝撃。
映画の、物語の、SFの、そうして私の人生の原点となったようだ。
注記:しかし、またこの映画の原作の、別の源流か、ないし映画からの傍流か。ひとつのSFを知る。これは現物を見つけたときに記録する。なお、サイト情報では、シェークスピアのテンペストを話題にしていたが、私がさがしているのはそれではない。
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