2004/04/06 晴 早朝の月二つ
いま午前五時を過ぎた頃。
いつものように、西の窓から右手に桃山御陵をながめた。山際がぼんやりしていた。まだ暗い。
正面、西空の中空に丸い月があった。
池面に目を移すと同じ月があった。
眼下のそれは滲みもなく、完全な月だった。
水面が静かなのは風がないからだろう。
月はこの世に二つあった。
ともに手を伸ばしても、掌にのるものではない。
だから、中空の月も、眼下の月も、同じ月だとおもった。
さかしらに、二つは別の月と思うことは止めておこうと決めた。
私の脳内知識樹。
blog上の知識樹。
二つとも、手を伸ばしても掌にはのらない。
月を二つ持つ、この贅沢を味わえることの確認。
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コメント
昨夜、汐留にあるカレッタ汐留47階にある『ZIPANGU』レストランから真正面に巨大なまん丸な月を眺めていた。レインボーブリッジ、お台場の観覧車、眼下に屋形船とクルージング船、そして海。こんなに大きな赤い大きな月を見たのは、久し振りだ。大学の後輩1名、先輩2名(二人とも社長だ)後輩がアレンジした夕食会だ。同じ月だから世界中で同じもん見てるのに、異なるように見えるんやろな?ボルドーのワインで少し酔い家路についた。
投稿: jo | 2004年4月 6日 (火) 08時45分
JOさんの筆になると、蛮地江戸の夜の風情もなかなかみたいですね。海となると神戸の夜しか近所ではしらぬのでな。
しかし、同じ月でも、見る者の心象風景の重奏。人柄とか、教養で、まったく異なったものにみえるでしょうねぇ。
ああ、江戸で毎晩豪遊するくらいの資金と時間があるのは、やっぱり、儲かってる社長さんだからやろな。(ナイショですが、エドルン君のいる某あくせく社の株価がえらいねあがりしてね。父はそのうち、エドルン君の扶養になるのかね)
投稿: Mu | 2004年4月 6日 (火) 12時39分
実に1千万を越えましたな~~! 凄いの一言、はよ持ち株かストックオプション貰うよう働きかけるべし。昨夜は後輩が金庫役でしたよ~~。わちきの会社では手がでん。むさ苦しい野郎四人では勿体ない!
投稿: jo | 2004年4月 6日 (火) 12時54分
JOさんや、しかしどうであれ、ゆるゆると船をみながら、47階の高層の死角?で、ワインをかたむけるなんて。よい人生じゃーないですかぁ?
長生きしはりますな。
私はしかし、最近夜の9時過ぎに、布団の中で猫みたいに丸まって電気を消すと至福です。快食快便快眠は私のためにあるような言葉です。眠るたびに再生するアンドロイドみたいに自分を感じています。
投稿: Mu | 2004年4月 6日 (火) 17時37分
ここ、お邪魔やったら、ごめんなさい。
天神の桜、相変わらず、やらかしてくれはりますなぁ~。。笑
なにより、超久々に見ることができて、うれしい。
今、こんなんなん?めっちゃきれい。
しかも、櫻、おおきなったなぁ。。
なんか、時の流れを感じちゃいました。
東京の月は、今日もまんまるで、とっても空高くて、舞い散る櫻花と月と、妖艶な一夜。。。
またね♪Good Night..
投稿: moon | 2004年4月 6日 (火) 23時04分
Moonさん、一体? なんとのう関西弁か京都弁か岡山弁か葛野弁が混じっているような。はて。
まあ、あの天神川桜を見て狂乱におちいるお人どすな?
よろし。後日ときおり、京都やここいらを現地レポートしたげます。それにしても、月と桜。ルナテイック(狂)な話どす。
投稿: Mu | 2004年4月 6日 (火) 23時12分
今、ふうてん老人の面倒見て帰りました。今日はえろう疲れた!あの親爺説得?するの疲れる~~!けど、こちらが説得させられた。周りが心配して段取りしてるのに・・・・・。ほんま人生大変どす。今日は疲れた、ほんま疲れたどす。ふうてん親爺は未だ飲んでます!!
投稿: jo | 2004年4月 7日 (水) 00時14分
JOさんや、あはははは。
なんか、この哲学的美学的「月二つ」が最後はどんでん返しに近い、トンデモ落ちになりましたなぁ。
よろしおま。
そやけど(もう、完璧公開私信)、あの御方は芸術家やしな。
JOさん、映画会社をつくりなさいな。梅安監督で、ええの撮らせたらよろし。
それが駄目なら、ほら、宝ヶ池にでっかいトンデモ研究所つくって、あの御方を、ちゃんと研究所長にするのや。
わては人事部長。人材はうざるほどおります。
で、なにを研究して、なにを売るかは、めなみでじっくりそうだんしましょうや。
再見
投稿: Mu | 2004年4月 7日 (水) 00時26分
浅茅ガ原の親爺さん、もう夜の9時が廻り、午前様どすえ!どないしゃはりました?明日の講義は大丈夫どすか?今日は、ふうてん親爺を明石の山奥に追放する綿密なる集団に拠る(明石の君、社の社長、鉄人mu君・・)皆で段取りしてるのに、本人はホンマ今だに飲み屋で酩酊してます、阿呆らしゅうてわては帰りました。しかし、私の裏の作戦も見抜かれました。ホンマ怖い人や!
投稿: jo | 2004年4月 7日 (水) 01時10分
JOさん、心配いらぬ。
今はオリエンテーション時期じゃから、だれも私に用のある者はいない。これから朝風呂にはいって、RSぶっ飛ばして、ゆっくり葛野研に入る。
明石でんな。先般明石城跡もみましたが、まとめて公開するのは10年先です。明石焼きがおいしかったぞ。
瘋癲翁は、アーティストなんやから、難しいでしょうな。ウンと一言うなずけば、あっちゃこっちゃから声もかかり、もう一軒別荘くらいたつやろうにね。ほんま、もう想像するだけで震えがでるほど気難しい人やから。
私ね、20年おつき合いしてますけど、ほほほ、人間界にこれほど異様なオーラを漂わせ、世界を別の目で見ている人って、あんまりであわんかったね。
そやけどね、仙人やないのやから、霞では数日しかもたぬ。うむうむ。
JOさん、ロマティッシェ・リアリストの男爵こそ、あともう一踏ん張り、力をだしてくだされや。
投稿: Mu | 2004年4月 7日 (水) 07時07分