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2004年3月27日 (土)

まつもとこうとうがっこう:松本高等学校

旧制・松本高等学校

松本高等学校(長野県松本市県(あがた)) マピオンBB地図
 私が大学生の頃、北杜夫さんが「ドクトルまんぼう」というシリーズを書いておられた。随分面白い内容で、大学への行き帰り、京阪電車の中でそれを読むたびに、身体を揺すって笑っていた。混んでいるときは、人並みに気を付けてはいたのだが、ページをめくるたびにだんだん身体全体が震えだし、ついには爆発爆笑してしまい、周りから怪訝な目で見られた。
 で、北杜夫さんは松本高等学校におられたらしい。『楡家の人々』でもあったような記憶。その高等学校へ、以前めずらしく信州大学の図書館から講演を頼まれた翌日に、ふらふらと行ってみた。その記念である。
 当時の高校生は5年間ほどいたらしい。20歳ころまでだろうから、今の学部2年生程度だ。もとからエリートだったから、こういう高校もなんとなく、風格がある。
 つまらぬ追記をするが、北杜夫さんのお兄さんは著名な精神科医で、著書もたくさんある。そうしてお二人の親父どのは、斎藤茂吉さん。と、ここまでかみ砕いて、そのはてに「斎藤茂吉さん?」と、時々聞かれて困る。「そうじゃねぇ、お医者さんで、歌人。高校の教科書になかったですか?」

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コメント

懐かしい、私が大学へ行きたくなったのは北杜夫さんのお陰です。旧制松本高校時代のバンカラな楽しい話、例えば校舎の窓から放尿する光景は”大学へ行き体育会に入ろう”単純な発想でした。遠藤周作さん、曽野綾子さんとの3人の交遊録は高校生時代の自分に大きな影響を与えて下さいました。松本はその後、大学時代度々訪れる事になり(年間100日位はアルプスニ入る)早朝4時頃に確か”ちくま”が松本の駅に到着。関西の大学の山登りの仲間達と顔を会わせる。この北杜夫さんの松高時代の風景は、映画”ダウンタウンヒロズ”で感じ取る事ガできます。場所は松は松でも旧制松山高校を舞台にしています。私はこの映画を同僚の梶山さんにVTRを貰いうけ、何回も見ては北杜夫さんの松高時代の誇りとプライド、坂の上の雲に憧れた青春を見ます。

投稿: jo | 2004年3月27日 (土) 08時57分

 JOさま、同世代、滅亡を眼前にする団塊世代とは、よいものですね。よもや旧制松本高校にJOさんが興味をもつとは、思っても居なかったです。そうですか。北杜夫さん、はやりましたね。狐狸庵とか遠藤さんも号しておられたような。ははは。
 ところで我らがふうてん老人は、松山でしたね。けど、高校は、なにやらキリスト系の秀才ばっかりいくとこみたいでしたよ。あの方、ほんまに百万遍帝國大学の工学部だったんですかねぇ。「ぼっちゃん」とは別系列なんでしょうか。
 さて、松本駅前あたりに、近所の2階でしたが、山小屋とかアルプスとか言ったような、とてもシックな喫茶店がありました。ああいうところへ、アルピニストさん達は行くのでしょうか。

投稿: Mu | 2004年3月27日 (土) 09時10分

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